強豪が勝てない波乱の大会に! 日本代表はセネガル戦をどう戦う!?
大会もグループステージの第1節が終了しました。今大会は強豪と呼ばれる国がなかなか勝てないなど、波乱が巻き起こっていますね!
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- 誰かに話したくなる!北澤豪のW杯とっておきトーク 3回目
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中でも、優勝候補のブラジルやアルゼンチンが初戦をものにできなかったり、ドイツがまさかの苦杯をなめるなど、優勝国も予想しづらい展開になってきました。ただ、そうなると大会も盛り上がってくるし、グループステージの段階から強豪国の本気がみられるので、今後も面白い試合が繰り広げられることでしょう。
初戦のアイスランド戦ではPKを決められないなど、精彩を欠いたメッシ。21日(木)27時キックオフのクロアチア戦では復調となるか!?
我らが日本代表も戦前の予想を覆し、なんと初戦のコロンビア戦に2-1と勝利しました! 西野監督が“タフに戦ってくれた”とコメントしたように、チームみんなが走って守って、よく頑張ったと思います。この初戦の勝利によって、改めて日本人であることの誇りを感じさせてくれました。
さて、24日(日)には日本代表の第2戦であるセネガルとの試合があります。ご存知の通り、セネガルがグループの大本命であったポーランドに第1戦で勝利しています。その試合を観ましたが、かなりの強敵ですね(笑)。以前、JICA(ジャイカ)の活動で、セネガルに行きました。現地で海沿いを歩いていたら、人工芝のグランドに遭遇しました。たまたま見つけたのですが、そこは元フランス代表のパトリック・ビエラとベルナール・ラマらが設立したサッカーアカデミー“ディアムバルス”だったんです。エールフランスなどの企業に出資してもらい、セネガルでサッカーに関する人材を発掘・育成。自国のリーグアンをはじめ、ヨーロッパ主要リーグにタレントを送り込んでいるんです。元々身体能力に優れているうえ、サッカー理論を叩き込まれているから、機敏で組織的な動きができるんですよ。ポーランドとの試合で、選手がかなりシステマチックに動いていたのも納得できますよね。
キーマンはスピードのあるFWサディオ・マネと同じくFWエムバイエ・ニアン。フィジカルを活かしたニアンのボールキープに、サディオ・マネが絡んでくると厄介ですね。またDFも屈強な猛者たちが待ち構えているので、コロンビア戦よりもタフな相手になりそうです。
セネガル代表の攻撃の要となるサイドアタッカーのマネ。その快足は脅威の一言!
ポーランド戦で決勝点を挙げたセネガルの新星ニアン。フランス出身で、ACミランなどで活躍。現在はトリノFCに所属しているFW
日本代表はせっかくコロンビアに勝利したのだから、この第2戦で負けないこと。ここで勝ち点を落とすようなことになると、第1戦の勝利が水の泡になってしまいますから。予選突破を考えるなら第1戦以上に気を引き締めて頑張ってほしいですね。日本代表のコロンビア戦に続く、勝ち点獲得を期待しましょう!
日本VSセネガル戦は、人口約140万人の都市エカテリンブルクにあるエカテリンブルク・アレーナで行われる。モスクワから約1700km離れており、今大会の会場の中で一番東に位置するスタジアムだ
元サッカー日本代表。現役時代は豊富な運動量と闘志あふれるプレースタイルから、“中盤のダイナモ”と称された。現在は日本サッカー協会の理事を務めながら、サッカーの普及などに尽力する傍ら、日本テレビ系『NEWS ZERO』のサッカー解説やサッカー中継の解説などでも活躍中。