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CULTURE カルチャー

2018.06.21


『オンリー・ザ・ブレイブ』『死の谷間』

山火事の消火活動に命を賭けた男たちの真実の物語『オンリー・ザ・ブレイブ』と、マーゴット・ロビーとクリス・パインが共演する『死の谷間』をピックアップ!

物語で選ぶ編
ムネアツなポイントは?“クライマックスの衝撃度は想像以上!”
『オンリー・ザ・ブレイブ』

日本とは違って、毎年のように大規模な山火事が起きるアメリカには、森林専門の消防士たちがいる。“ホットショット(精鋭部隊)”と呼ばれる彼らは、過酷なトレーニングを積んで、果てしない勢いで広がる炎と全身全霊で闘うことになるのだ。この映画は、2013年、アリゾナ州で起こった巨大な山火事に立ち向かった男たちの実話を基にしている。



“ホットショット”と呼ばれるのは、米国農務省の森林局に管轄された部隊のこと。しかし本作の主人公たちは“市”が管轄する消防隊員で、大きな仕事は任せてもらえない。一見、寄せ集めに見える彼らだが、厳しいリーダーの下で、ガッツにあふれたチーム。あざやかな消火活動を地道に続けた結果、“ホットショット”として特別に認定される。そこに新たに加わったのが、麻薬漬けの生活を送り、窃盗事件も起こした問題児のマクドナウだった……。



激しすぎるトレーニングなど、数々の洗礼を受けるマクドナウ。そんな、いわくつきの新メンバーへの、ベテラン隊員たちの“大人”の対応。体育会的な男たちのドラマが展開しながら、要所に山火事発生のシーンが挿入され、規模は様々ながら、CGも駆使した臨場感たっぷりの映像に圧倒される。なんといっても驚くのは、森林消防隊ならではのテクニックの数々だ。延焼を防ぐために手前でわざわざ火を起こす“迎え火”や、現場に急行する途中の近隣邸宅のプールからの給水、防火シートにくるまって500度(!)の炎が通過するのをひたすら耐えるなど、知られざるネタが次々と登場する。



火災と消防士を描いた映画は、古くは『タワーリング・インフェルノ』、そして『バックドラフト』など数はそれほど多くない。だが、どれも生死ギリギリの状態での仲間との絆を描くことで、怒涛の感動をもたらすケースが多い。本作もその例にもれないが、はっきり言って衝撃度は予想外のレベルだ。映画が終わった後もしばらく、茫然自失状態になる人がいるかもしれない。



主人公のマクドナウを演じるのは、マイルズ・テラー。あの『セッション』で鬼教官にさんざん傷めつけられた彼が、今回も指揮官や先輩からの熱血指導を受ける役どころ。反発や葛藤を繰り返し、プライドを獲得する姿が、またしても激しく共感を誘うのであった。俳優のハマリ役を実感!

『オンリー・ザ・ブレイブ』
監督/ジョセフ・コシンスキー 出演/ジョシュ・ブローリン、マイルズ・テラー、ジェームズ・バッジ・デール、ジェフ・ブリッジス、ジェニファー・コネリー、テイラー・キッチュ 配給/ギャガ

2017年/アメリカ/上映時間134分
6月22日より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

©2017 NO EXIT FILM, LLC.ALL RIGHTS RESERVED.

文=斉藤博昭 text:Hiroaki Saito
 

NEXT マーゴット・ロビーとクリス・パイン共演の『死の谷間』

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セレブで選ぶ編
ムネアツなポイントは? “マーゴット・ロビーの演技派志向は本物!”
『死の谷間』



マーゴット・ロビーといえば、妖艶な美女役で大作映画に次から次へと出演している人気美形女優のひとり。しかしながら、化粧気のない本作のヒロイン、アン役に、今年公開した『アイ,トーニャ史上最大のスキャンダル』と、外見よりも演技力が重視される役にあえて挑んでいるように見える。そこからは、自ら演じたい役柄を勝ち取っていくという彼女のたくましさが伝わってくる!



美形女優が演技派へとキャリアを切り開いていく、そう聞くと思い浮かぶのがシャーリーズ・セロンだ。モデル出身の彼女は『2days トゥー・デイズ』で映画デビューし、『レインディア・ゲーム』『ミニミニ大作戦』などに出演。美形でセクシーな役柄が多かったのだが、製作と主演を兼ねた『モンスター』ではその印象を一変。自ら取材を重ね、体重も13kg増量。特殊メイクで美形とはほど遠い顔となり、役柄を熱演。結果、アカデミー賞をはじめ各賞レースを席巻するほどの高評価を受け、演技派への転身を果たしたのだ。



一方、マーゴットも『アイ,トーニャ史上最大のスキャンダル』で、シャーリーズのように製作を兼ね、主人公のモデル、トーニャ・ハーディングにも直接取材。渾身の演技をスクリーンで見せつけた。そして本作では核汚染で壊滅した世界で、孤独ながらも、たくましく生きる女性アンを好演している。どちらも心の内面を見事に表現。見応えある演技を披露している。



こう見ると、近作で演技派としての転身を図ったように思えるのだが、実は本作『死の谷間』は2015年に製作された作品。出世作となった大ヒット作『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の後に撮られたものなのだ。大作のオファーが殺到していただろう時期にも関わらず、低予算作品の地味なヒロインを選んだところに彼女の役者としての志が本物であると感じてしまうわけだ。



物語は核汚染によって壊滅した世界で、唯一その影響を受けなかった谷を舞台に、ひとりの女と2人の男の関係がしだいに壊れていく様を描くもの。シンプルな構成ながら、普遍的なテーマでもある心の機微を描き出した良作だ。マーゴットは、敬虔で純粋だが、年頃ゆえの危うさを持つアンを繊細な演技で表現している。

『死の谷間』
原作/ロバート・C・オブライエン 製作/トビー・マグワイア 監督/クレイグ・ゾベル 出演/マーゴット・ロビー、キウェテル・イジョフォー、クリス・パイン 配給/ハーク

2015年/アイスランド、スイス、アメリカ/上映時間98分

6月23日より、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
©2015 Z4Z Film Production UK Ltd. All rights reserved.

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