Safari Online

SEARCH

CULTURE カルチャー

2023.02.23


映像の美しさと人生の哀歓に酔う映画『エンパイア・オブ・ライト』は大人だからこそ胸に響く感動作!

 

 
映像の美しさと人生の哀歓に酔う映画『エンパイア・オブ・ライト』は大人だからこそ胸に響く感動作!

一本の映画を観て、その記憶として残るのは何だろう? 心に引っかかった物語やテーマ、観た後の興奮……などいろいろ挙げられるが、ひとつのシーンがまるで“一枚の絵”のように脳裏にやきつくことがある。この『エンパイア・オブ・ライト』は、まさにそんな一本になるのではないか。

舞台となるのは、1980年代、イギリスの海沿いにある町。地元住民に愛され続けてきた老舗の映画館、エンパイア劇場に、新たなスタッフとしてスティーヴンが加わる。長年その劇場で働いていたヒラリーは、若さに溢れ、性格も前向きなスティーヴンにゆっくりと心を開いていく。ヒューマンなタッチでつづられる温かく繊細なストーリー。ポイントとなるシーンで、映像のあまりの美しさに陶酔させるのが本作の魅力だ。

大晦日の夜に、ヒラリーとスティーヴンがエンパイア劇場の屋上で見上げる花火。真っ暗な映画館の中に灯るオレンジ色の照明。長く使われなかった部屋に差し込む優しい光……。本作も含めてアカデミー賞ノミネート、なんと16回(うち受賞は2回)という、映画界最高峰のカメラマン、ロジャー・ディーキンスにとっても、これはトップレベルの仕事だと断言したい。

ため息モノの映像とともに、ヒラリーとスティーヴンの恋が進行するのだが、2人は年齢差があり、人種も違うので、やるせない状況もたっぷり。しかもヒラリーは過去のトラウマを抱え、エンパイア劇場の支配人にセクハラ的な行為を強いられるなど、過酷なシーンも用意される。さらに80年代イギリスでの人種差別も、黒人のスティーヴンにのしかかっていく。

そんなシビアな展開に、タイトルどおり光(ライト)を差し込むのが“映画”だ。エンパイア劇場にやって来る客たちの顔だけで、観ているこちらも幸せな気分になるはず。そして80年代の名作の数々が登場し、中でもイギリス映画でアカデミー賞作品賞に輝いた『炎のランナー』のエピソードは胸アツだ。映画の秘めた力や、「人生は心の在り方」など散りばめられた名セリフで感動がじわじわ高まっていく。

『エンパイア・オブ・ライト』2月23日公開
製作・監督・脚本/サム・メンデス 出演/オリヴィア・コールマン、マイケル・ウォード、トビー・ジョーンズ、コリン・ファース 配給/ウォルト・ディズニー・ジャパン
2022年/イギリス・アメリカ/上映時間115分 
 

 


 

 

 
文=斉藤博昭 text:Hiroaki Saito
©2022 20th Century Studios. All rights reserved.
山下智久が〈ブルガリ〉の新しいオクトとともに!一面では語れない多彩な表現者!
SPONSORED
2026.07.24

山下智久が〈ブルガリ〉の新しいオクトとともに!
一面では語れない多彩な表現者!

山下智久は、デビューから今年活動30周年を迎えた。しかし、歩んできた軌跡は、けっして平坦ではなかった。アイドルから俳優、海外での活動など常に新たな道を自ら切り拓いてきた。その腕元には〈ブルガリ〉の“オクト フィニッシモ”がある。そして新作…

〈ロエベ〉の新作で差をつける!"色"と"重ね技"で週末を遊ぶ!
SPONSORED
2026.07.24

〈ロエベ〉の新作で差をつける!
"色"と"重ね技"で週末を遊ぶ!

さりげないお洒落を楽しみたい週末。どこかでまわりと差をつけるなら、"色"と"重ね技"で遊んで余裕を表現したいところ。そこでおすすめなのが〈ロエベ〉の新作コレクション。上品で落ち着いたワードローブを中心としつつ、楽しげな色や粋な小物をひと足…

テカりに打ち勝つ美容液が決め手に!?アワードで選手たちの格好よさを支えた〈SHISEIDO MEN〉!
SPONSORED
2026.06.21

テカりに打ち勝つ美容液が決め手に!?
アワードで選手たちの格好よさを支えた〈SHISEIDO MEN〉!

シーズン中に活躍した選手並びにチームを讃える“B.LEAGUE AWARD SHOW 2025-26”。受賞者たちは華々しくランウェイを闊歩したが、男らしくスタイリッシュなビジュアルの舞台裏には、“テカり知らずの清潔感ある肌”も一役買って…

TAGS:   Health&Beauty

loading

ページトップへ