【セレブの愛車】コレはかっこいい!
セレブが愛を注ぐUSピックアップ6台!
最近USピックアップが「めちゃくちゃカッコイイかも!」と感じたことはありませんか? というのも、世の中は空前のSUVブーム真っ只中。街ではかなりの人がSUVに乗っているから、たま~にUSピックアップを見かけると、その個性の強さに心が絡めとられるのは無理もない。特にアメリカンカルチャー好きなら“なおさら”だろう。
で、このUSピックアップ。もちろん本国アメリカでも廃れることのない人気を誇っているのだが、実はアクティブ派のセレブにも絶大なる支持を得ているのはご存知だろうか。なかでもLAセレブの間でその傾向が強く、相当なこだわりを持って乗っている姿が見受けられる。もちろんセレブだから高級車もちゃんと所有していて……ということは事実なのだが、複数台所有する愛車の中にピックアップを選んでいるってことは、「やっぱり好きだから」ということと「自分のライフスタイルに欠かせないから」という面が強そう。では、そんなセレブが選んだピックアップとはどんなクルマなのか。さっそく見ていこう。
Brody Jenner
リアリティスターのブロディ・ジェンナーが、マリブで朝食を買いに来たときのクルマが〈トヨタ〉タコマTRD プロ。ご存知のとおり、タコマは〈トヨタ〉の北米市場向け中型ピックアップトラック。1995年のデビュー以来継続的に売れ続けている人気モデルでもある。ブロディの愛車はその3代目で、2020年モデル。それも、オフロード性能をグ〜ンと高めたTRDプロを選んでいる。ちなみにTRDとは、“トヨタ・レーシング・デベロップメント”の略称で、レーシングカーの開発や〈トヨタ〉車用のカスタムパーツを制作するトヨタ直系のワークス部門。つまり、本気のオフロードチューニングをしてあるというわけだ。
エンジンは3.5ℓV6で最高出力278HP。バンパーはカスタムで、むき出しのタイヤが精悍このうえない。アルミのアンダーガードとフロントウインドウ横にそそり立つ“シュノーケル”と呼ばれる吸気口を見ても、ワイルドな血が騒ぐ人も多いのでは? いつもはヴィンテージの〈ダッジ〉チャージャーを乗りこなすブロディだが、やっぱりピックアップもこだわりどころはスタイリング!?
Jonah Hill
俳優で映画監督も務めるジョナ・ヒルが乗るのは、F-150 ラプターの現行モデル。昨年まで専ら〈レンジローバー〉、〈メルセデス・ベンツ〉Sクラスセダンを乗りこなしていたが、最近はこのピックアップで街に海へと繰り出す姿が頻繁に目撃されている。海へというのは、彼の趣味はサーフィンだから。長いボードを積むには、やはりピックアップは重宝するのだろう。
そして、なによりも注目したいのは、彼のクルマが“ラプター”だってこと。ほかのF-150と違い、“フォード・パフォーマンス・ディビジョン”が手掛けたこのモデルは、3.5ℓV6ツインターボ エコブーストエンジン搭載で、最高出力はなんと450HP、最大トルクは510lb.-ft.(約691Nm)。そう、このスペックはまさにスーパーカー並みなのだ。「ピックアップは大きいだけでしょ?」な~んて言う人がいたら、このクルマを知ると間違いだって気づくはず。大迫力かつ実用的でウルトラ速いとなると、さすがのジョナ・ヒルももう手放せない!?
Chris Pratt
映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』などでお馴染みの、俳優クリス・プラット。昨年シュワちゃんの娘と結婚。公私ともに順風満帆といったところだが、そんな彼が愛するクルマは、ジョナ・ヒル所有のひとつ前のモデルとなるF-150 SVT ラプター。SVTとは、“スペシャル・ビークル・チーム”の略称で、もともと〈フォード〉のハイパフォーマンスモデルに与えられる称号だった。それが復活を遂げたのが、このラプターの先代モデルで、2017年に登場したクリスの2代目モデルにも名称が引き継がれている。
エンジンは6.2ℓV8スーパーチャージドで最高出力は411HP。さすがは“オフロードのレーシングカー”と言われるだけあって、普通のF-150と比べてボディがワイドでフェンダーの張り出し方も違う。クリスはいつもこのクルマをピカピカにして乗るのが流儀で、愛情の深さが窺い知れる。
Josh Brolin
西海岸サーファーはやっぱりピックアップがお好き? 映画『アベンジャーズ』のサノス役などで知られる俳優ジョシュ・ブローリンもまた、海を愛する男。例に漏れずにちゃんとピックアップを選んでいる。愛車は2019年の〈ラム〉1500レベル4×4。〈ラム〉1500をバリバリのオフロード仕様にしたのがこのクルマで、〈フォード〉F-150 ラプターや6.2ℓV8を積んだ〈シボレー〉シルバラード1500 Z71の向こうを張る存在だ。
エンジンは5.7ℓV8HEMIで最高出力は395HP。このクルマもモリモリのチューンナップが施されているが、目を引くのはやっぱりイカツすぎる顔。レベル=反逆者の意味を持つとおり、まわりへの圧がハンパない。とはいえインテリアは高級車そのもので、ジョシュなどのセレブも満足できるグレードの高さがある。もちろんジョシュは家族で海へと繰り出すことがあるから、その点でもこのピックアップは、海好き家族のライフスタイルにぴったりなのかも。
Christian Bale
給油しているのは、ご存知『バットマン』俳優のクリスチャン・ベール。やはりサーフィンを嗜む彼だが、〈トヨタ〉タコマ、それも初代のモデルを今でも大事に乗っている。1995年デビュー当時のタコマには、2.7ℓ直列4気筒と3.4ℓV6エンジンが用意されたが、クリスチャンの愛車はそのV6モデルで、2001年マイナーチェンジ以降の後期型。エンブレムにあるプレランナーとは、オフロードレースに先立って行われるテスト走行が由来で、走破性の高いカスタムスタイルのことを示している。
ちなみに2008年には、彼はすでにこのクルマに乗っていたことが確認されているから、少なくとも12年以上はこのクルマと連れ添っていることになる。う~ん、これは〈トヨタ〉クオリティの賜物なのだろうか? 一方で少し前まで〈ポルシェ〉カイエンに乗る姿も目撃されていたクリスチャン。高級SUVとはまるで違う魅力を、今でも初代タコマに見出しているのかもしれない。
Shia LaBeouf
最後は俳優シャイア・ラブーフ。彼ほどピックアップ愛にあふれたセレブはいないかもしれない。というのも、彼の愛車遍歴はほぼピックアップ。数年前は〈シボレー〉シルバラード1500 LTZ Z71(最高グレードのオフロードカスタムモデルね)にご執心だったのはほんの一例だ。そんな中、ごく最近入手したと思われるのが、写真の〈フォード〉F-150 SVT ライトニング。このクルマがユニークなのは、とにかく速く走るためにしつけられた点。5.4ℓV8スーパーチャージドエンジンが駆動するのは後輪のみ。ピックアップでありながらも車高を落とすなど、レーシングカーばりのセッティングが与えられた。
すでにご紹介している“ラプター”が登場するのはこのクルマの生産終了後だが、1999年~2004年生産の、この超レアものをわざわざ手に入れているあたりに彼のこだわりが垣間見られる。そんなクルマをシャイアは、テールの一部分を残してマットブラックカラーでラッピングした模様。わかる人が見たら泣いて喜ぶ、SVTのエンブレムがリアで輝きを放っている。