趣味も仕事もこれ1台! 〈フォルクスワーゲン〉ゴルフ ヴァリアント
リモートワークもすっかり生活に馴染んできた昨今、働き方にも多様な変化があるみたい。たとえばとある企業では「24時間以内に都内の本社に出社できる環境にあれば、どこに住んでもOK」、な〜んてお達しもあるそうな。う〜ん、羨ましい! そう、こんな時代こそ機動力が大事。だからこそ、チャチャッと取り回せるコンパクトなサイズに、たっぷり荷物が積めるなんていうのが理想じゃない? 〈フォルクスワーゲン〉ゴルフ ヴァリアントなら、そんなアクティブな新時代にバッチリかも。
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ご存知、ゴルフのステーションワゴン版がこのヴァリアント。しかし、さすが派生モデルだけあって、ベースのゴルフよりもずいぶんリッチな印象だ。それを裏づけるのが、見た目にもわかる広々したサイズ感!
写真はすべてゴルフ ヴァリアントe TSI Rライン
事実、このヴァリアントは史上はじめて、専用のボディ設計がなされたそう。つまり、先代まではゴルフの荷室をちょちょっと足しただけ、だったのに対して、新型はヴァリアントとしての性格をより強調させたというカタチになる。
数字にもそれは顕著で、全長+65mm(新旧比較)のうち、実にホイールベースが+35mmの拡大となって、直進安定性などの走りはもちろん、後席のレッグスペースのためのゆとりを確保している。さらに言うと、実は後席のレッグスペースはさらに頑張って+38mmだっていうんだから、ちゃ~んとファーストカーとしても使えるってわけ。
もちろん、+65mmのほかの内訳は、荷室のためのスペースにもあてられる。ガバッと開くテールゲートの中には、外観から想像できないほどのゆとりをたたえているから、その積載量に是非驚いてほしい。さらに足をリアバンパー下に差しこめば、電動で開くパワーテールゲートを備えているのも嬉しいポイントだ。
パワートレインは2種類。1.0ℓターボと1.5ℓターボに7速のデュアルクラッチ“DSG”を組み合わせている。もちろん新型ゴルフ同様、どちらにも48Vマイルドハイブリッドシステム搭載だ。
ちなみに、ダウンサイジングターボエンジンには“TSI”の名を与えてきた〈フォルクスワーゲン〉だけど、このハイブリッドモデルからは“e TSI”という、時流を感じさせる名称に進化している。
さて、このパワートレインがどちらもかなり優秀。1.0ℓはマイルドハイブリッドシステムの恩恵を受けて、走り出しからスルン、グイ~ッと実に軽快。また、1.5ℓは従来の1.8ℓと同等クラスのパワフルさを誇る。実は1.0ℓエンジンにはリヤにトレーリングアームのサスペンションが、1.5ℓエンジンには4リンクのサスペンションが用意される。
さらに前者には16インチホイールが、後者には17インチが用意されるので、乗り味はかなり異なる。キビキビとカジュアルなのは1.0ℓ。高級感があるのは1.5ℓだから、ライフスタイルに合わせて選んでほしい。
内装などに差はあるものの、今回のウリであるデジタルコックピットは標準装備だし、安全系&運転支援系もかなりのレベルでほぼ標準装備。正直、どっちを選んでもハズレなし。そんなところも、フットワーク軽めなワークスタイルにイチオシなのだ。
★DATA 〈フォルクスワーゲン〉ゴルフ ヴァリアント e TSI Rライン
●全長×全幅×全高:4640×1790×1485mm
●車両重量:1430kg
●ホイールベース:2670mm
●エンジン:1.5ℓ直列4気筒DOHCインタークーラー付きターボ
●最高出力:110kW(150PS)/5000~6000rpm
●最大トルク:250Nm(25.5kgm)/1500~3500rpm
●トランスミッション:7速オートマチック
●駆動方式:前輪駆動
●税込み価格:409万3000円~