今度のLSは色がスゴイ!〈レクサス〉LS500hエグゼクティブ
ある程度年齢を重ねると、トレンドだけを追いかけたくなる気持ちがある程度スポイルされて“本当によいもの”を求めるようになる。とはいえ、トラッドなモノにこそ、新しさや遊び心が欲しいのが『Safari Online』世代ですよね? それってクルマにも言えるかも。というわけで今回、ご紹介したいのがマイナーチェンジをした〈レクサス〉のフラッグシップセダン、LS!
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これまでもデザインやインテリアなど、革新的なチャレンジをデザインでも行ってきた〈レクサス〉だけど、今度の新型は“カラーで魅せる”という荒業をやってのけた。
今回のマイナーチェンジで新設定されたのが、まるで銀箔で覆ったかのようなまばゆい外板色。大平原にしんしんと積もった新雪が、朝日に煌めくような白っぽさをたたえた超絶上品なシルバーカラーなのだ。その名も“銀影ラスター”。
写真はLS500h“バージョンL”(銀影ラスター)※オプション装着車
ラスターとは光沢、光彩という意味だけれど、この色の醸し出す迫力はなんとも口述し難い。アルミフレークを含んだ塗料を高密度で敷き詰めるという手法で塗装されたコチラは、マットなようで艶があり、透明感がありながら厚みもあるのだから。
事実、屋外に置いて撮影したときには、思わずたっぷりめに動画を回してしまったほどだ。光の加減できらめきも陰影も、そして輝きも変わる。そして、どの角度で観てもホレボレするような新鮮さをたたえている。
しかし、全体的な印象をひとことで言うなら“イカツイ”、なのだ。そう、これまでシルバーという色のクルマは(しかもそれがセダンだった場合)、どこかコンサバなグループに分類されがちじゃ、ありませんでした? すご~く言葉を選んで言うなら、「もうちょっと大人になってから選んでもいいかな?」と思えるような色といいますか……。
しかし、この銀影ラスターは、もはや銀ではなく白金のようで、若い世代にも大いに歓迎されそうな“華”のあるシルバーなものだから、是非『Safari Online』読者世代にも試してほしいと思ってしまうのだ。
さらに筆者が取材した試乗車は、内装にも“銀”を多用したグレードが用意されていた。それが“エグゼクティブ”グレードにメーカーオプションで用意された“プラチナ箔&西陣”。
ドアパネル内側、ドアノブの周囲に張り巡らされたのが、金箔で名高い金沢の職人の手によって一枚一枚手張りで極薄のプラチナ箔をあしらったオーナメントパネルと、〈レクサス〉のために織り上げた西陣織のドアトリム。エクステリアで魅了したあとに、さらに夢の続きが室内にも待っている、といった演出なのだ。
もちろんマイナーチェンジだから、走りの刷新もなされている。ガソリン、ハイブリッドともによりリニアにドライバーの意図に沿うよう、チューニングなどきめ細やかな刷新がなされたほか、先進安全運転技術も大きく進化。これからの〈レクサス〉を担う“レクサス・チームメイト”を搭載した。これは自動車専用道路でハンズオフ運転をも叶える待望の機能。
美しさと強さを手に入れ、LSはフラッグシップのプレゼンスをさらに自ら引き上げているのだ。
★DATA 〈レクサス〉LS500hエグゼクティブ2WD(FR)
●全長×全幅×全高:5235×1900×1450mm
●車両重量:2290kg
●ホイールベース:3125mm
●エンジン:3.5ℓV型6気筒
●最高出力:220kW(299PS)/6600rpm
●最大トルク:356N・m(36.3kgf・m)/5100rpm
●モーター最高出力:132kW(180PS)
●モーター最大トルク:300N・m(30.6kgf・m)
●トランスミッション:電気式無段変速機
●駆動方式:後輪駆動
●税込み価格:1687万円
●レクサス インフォメーションデスク
TEL:0800-500-5577