いよいよ第3世代へ! 〈ミニ〉ジョン・クーパー・ワークス カントリーマン オール4
「ちょっと待って、この重要な選択肢を迂闊にも忘れてた!」。そう思ってしまったのが新型〈ミニ〉カントリーマンの国際試乗会@ポルトガル。なんといっても〈ミニ〉の刷新は本国で6年ぶり、日本でも7年ぶりなのだから、待ちわびたことこのうえない。しかも待望の新作の出来は、実に過去最高といってもいい。こんな楽しく、かつカワユいクルマだったのかと、まさに目の覚める思いに駆られたから! 新世代〈ミニ〉の先陣を切ったのは、なんと2ℓ直4エンジンを搭載する〈ミニ〉の切り込み隊長、ジョン・クーパー・ワークス カントリーマン オール4だ。
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新型〈ミニ〉はこのカントリーマンを皮切りに、第3世代に生まれ変わってラインナップを完成する予定だ。ちなみにカントリーマンという聞き慣れない名前は、本国での〈ミニ〉のSUVタイプの名称。日本ではクロスオーバーの名前で出されていたが、今回からグローバルネームに統一される。
そして、朗報といえばラインナップにすべて内燃機関が用意されたことではないかと思う。このジョン・クーパー・ワークスだけでなく、このあと追加されるクーパーシリーズにもエンジンの設定があるようだ。ちなみにこの3代めから、ドアの枚数に関係なくセダンタイプにはすべて“クーパー”の名前がつく。つまり〈ミニ〉クーパー 3ドア、とか〈ミニ〉クーパー5ドア、とかいうモデル名に変更される。
ご存知のとおり〈ミニ〉は2030年に電動車ブランドに生まれ変わると発表している。いよいよ極まってきたエンジンへの惜別が、ぐっと込められていると思うのは感傷的すぎるだろうか。
ともあれジョン・クーパー・ワークス。カントリーマンはそれなりにボディも大きい。家族のファーストカーとしても最適な全長4445×全幅1845×全高1645㎜は、ジョン・クーパー・ワークスならではの勇ましいルックスのせいでもうすこし凝縮して見えるけど、特に後部座席は驚くほどのゆとりを感じる。でありながら、ポルトガルのツイスティでタイトなワインディングを、絶妙のサイズ感ですり抜ける快感も持ち合わせる。そう、ボディがしっかり四角いので、ボディ感覚を直感的に掴みやすいのだ。
そして特筆すべきはそのエンジン! 最高出力316PS、最大トルク400Nmのパワフルさはもとより、繊細に吹け上がり、トルクの息継ぎがなくてとにかくなめらか。内燃機関の特有の加速タイムラグも全くない。アクセルペダルの踏み心地でいえば、まさに極上なのだ。かといって、サスペンションにはSUVらしいしなやかさも持ち合わせてこれも好バランス。懸念のハンドルもさほど重くなく、正直、仕上がりのよさに舌を巻くほど。
さらにサプライズは、まるでゲームのようなポップであざやかなインターフェース! 丸型LEDディスプレイは市販車世界初採用ということだが、この中に用意されたドライブモードや壁紙たちが、まさに〈ミニ〉らしい遊び心に満ちていて、ちょっとしたパリピ的やり過ぎ感も相まって、最高に楽しい!
これはほんと、ザワつくヤバいヤツができてしまったかも。
★DATA 〈ミニ〉ジョン・クーパー・ワークス カントリーマン オール4
●全長×全幅×全高:4445×1845×1645㎜
●車両重量:1680㎏
●ホイールベース:2690㎜
●エンジン:2.0ℓ直列4気筒DOHC
●最高出力:233kW(316PS)/5750rpm
●最大トルク:400Nm/2000~4500rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:667万円
※諸元はすべて欧州仕様車値
●MINIカスタマー・インタラクション・センター
TEL:0120-3298-14
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