フルモデルチェンジでどう変わった!? 〈ビー・エム・ダブリュー〉i5 M60 xDrive
先日、フラッグシップの7シリーズから、トップモデルのi7 M60 xDriveをご紹介したばかりだけれど、〈ビー・エム・ダブリュー〉から話題が続く。本日(2023年7月13日)午前中、日本で晴れてお披露目となったのはミドルクラスの5シリーズのフルモデルチェンジだ。先駆けて報道陣に公開されたのは、こちらもトップモデルとなる電気自動車のi5。なかでも最上位グレードのi5 M60 xDriveをチェックしたい。
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一見して圧倒されるのは、ゴージャスな存在感だ。近年、キドニーグリルの大型化が話題の〈ビー・エム・ダブリュー〉だが、こちらも例外じゃない。縦長こそ抑えられたものの、まるで翼のように、左右ヘッドライト内側まで広がった。さらにスターターをオンにすると、このグリルのフチがLEDライトに彩られて光ってしまうのだ。ヘッドライト自体も凝った内部構造で、ボディのワイド感をさらに演出する。撮影車はM60だったということもあり、アンダーグリルも凝った構造になっているのもユニークなデザインだ。
サイドビューもショルダーのプレスライン位置を上げ、EV化のために上がってしまった全高を、視覚的に引き下げるような工夫も。ミドルクラスとはいえ、たっぷりとしたボディサイズは、これまでの「走りはいいけどなんとなく地味」な5シリーズのイメージを完全に払拭する若々しさ!
インテリアも凄い。7シリーズに引っ張られてか、かなりの質感向上が窺える。コンソールに置かれたクリスタルガラスのシフトボタンやコマンドダイヤルなどは、まるでブランドが変わってしまったかのような、圧倒的装飾感を醸し出す。しかし、〈メルセデス・ベンツ〉などが軒並み大型化していくメインディスプレイを、比較的小さく抑えているあたりは“走りへのこだわり”を匂わせて、実に〈ビー・エム・ダブリュー〉らしい部分も。質実剛健なイメージという旧来の皮を脱ぎ捨てるというのも、開発のテーマだったそうな。いやはや、イメチェンも甚だしい! しかし、全体的にまとまっていて、高級車としての落ち着きが叶えられているのはさすがという感じ。
後部座席へのアプローチも、ロングホイールベースのおかげでラクラクだし、狙いどおりヤング層をキャッチするのも時間の問題かもしれない。
残念なのはこの5シリーズ、プラグインハイブリッドの設定をやめ、日本ではこのEVとガソリン&ディーゼルの、マイルドハイブリッド版(しかも直4のみ)の導入となること。伝統のストレート6も見送られたが「そのパフォーマンスは、i5が担ってくれます」とのことだから、戦略的な導入であることは間違いない。試乗ができたら続報をお届けします!
★DATA 〈ビー・エム・ダブリュー〉i5 M60 xDrive
●全長×全幅×全高:5060×1900×1515㎜
●車両重量:2380㎏
●ホイールベース:2995㎜
●一充電走行距離(WLTCモード):455~516㎞
●モーター最高出力:442kW(601PS)
●モーター最大トルク:820N・m
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:1548万円
●BMWカスタマー・インタラクティブセンター
TEL:0120-269-437
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