車内からの配信も可能!? 〈メルセデス・ベンツ〉新型Eクラス
この春、ニュースが続いたのは〈メルセデス・ベンツ〉。つい先日も当連載においてGLCのフルモデルチェンジ、そしてAクラスのマイナーチェンジをお伝えしたばかりだけど、今度は本国からEクラスのフルモデルチェンジのニュースが! ワールドプレミアに際し日本から数人が招待された、開発陣とのラウンドテーブルでわかった輪郭をいちはやくお伝えしよう。
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まず、ボディサイズは全長4949×全幅1880×全高1468㎜。ホイールベースが先代に比べて2センチ長くなった。もちろんこれは居住空間に充てられている。ラゲッジ容量は540ℓで、こちらもさすがEクラス。使い勝手のよさが窺える。
まずはセダンからお披露目されたエクステリアだが、3ボックスのエレガントなシルエットはそのままに、フロントフェイスはやや電動化に引っ張られたような印象。どこか同社のEVシリーズ“EQ”のラインを思わせるような、有機的な表情に仕上がった。丸みを帯びたライトまわりや、ブラックを多用したグリルまわりは、実物がかなり気になるデザインに! エアインテークのあたりも歌舞伎役者のような凛々しさで、設置感満点。やや若々しくなった感もある。
しかしやはり目を疑ったのは、MBUXのハイパースクリーン! 先にEQSで採用された、助手席までを覆う大型スクリーンが、Eクラスにオプション設定されるということ。EQSでは走行中、安全上の条件を満たせば(運転手が前方を見ている、助手席の人がBluetoothのヘッドフォンを着用している、など)、走行中にもパッセンジャーはYouTubeなどで動画を視聴できることになっていた。しかし、EQSではこの条件が厳しすぎるため、頻繁に接続が切れるという難点があった。その点を聞いたところ、Eクラスのハイパースクリーンは、全く新しいアルゴリズムで設計をし直したのだという。いわく、走行中であれば運転手からは助手席のエンターテインメントが見えない(⁉)ために安全が確保できるようになっている、というのだ。
さらに、MBUX内でサードパーティのアプリをインストールできるようになり、TikTok、Zoomなども車内で使えるようになるそうな! 加えて、ダッシュボード上部の車内のカメラ(おそらくドライバーモニタリングシステムのものを流用)を使って、自撮りやビデオカメラを楽しめる。もしかして、Eクラス車内からの配信が、ティックトッカーのスタンダードになるかも⁉ 一気に顧客の若返りを図っていて、う〜ん、コチラも実車が楽しみ。
欧州での発売は2023年夏から。その半分はプラグインハイブリッドだというが、それ以外に2ℓガソリンマイルドハイブリッドのE 200、そして同じく2ℓだがディーゼルマイルドハイブリッドのE 220 d、そしてV6エンジンも用意されるというから、走りのほうにも注目したい。
〈メルセデス・ベンツ〉の次の本気がギュッと濃縮された1台になりそう!
★DATA 〈メルセデス・ベンツ〉E200
●全長×全幅×全高:4949×1880×1468㎜
●ホイールベース:2961㎜
●エンジン:2.0ℓ直列4気筒
●エンジン最高出力:150kW(204PS)/5800rpm
●エンジン最大トルク:320N・m/1600~4000rpm
●トランスミッション:7速オートマチック
●駆動方式:後輪駆動
●メルセデスコール
TEL:0120-190-610
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