007も愛したDBSの最終モデル! 〈アストンマーティン〉DBS770アルティメット
プロトタイプ、2代目、3代目と、主人公が駆るエレガントなGTモデルとして劇中に登場。世界で最も有名な諜報員の、冷徹さと強靭さをアピールしたクルマといえば? そう、〈アストンマーティン〉DBSだ。
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映画『007』シリーズにおいて、先代モデルの初期プロトタイプが2006年公開の『カジノ・ロワイヤル』にて、その量産モデルは2008年公開の『慰めの報酬』にて、そして第2世代に進化したDBSは2021年公開の『ノータイムトゥダイ』にて登場している。そんなDBSが、先日発表されたばかりの限定車、DBS770 Ultimate(アルティメット)を最後に、生産を終了する。
パワーユニットは〈アストンマーティン〉最強と呼ばれる5.2ℓV12 エンジン+ターボチャージャー。最高出力770PS/6500rpm、最大トルクは900Nm/1800~5000rpm。つまり、市街地クルーズレベルから最高トルクを得られるような、エキサイティングな味付けがなされている。
最高速度は340km/h。この出力を実現するため、ターボチャージャーの最大過給圧が7%引き上げられている。このトルクはZF製の8速ATと機械式LSDを介して駆動輪に伝達。そのパワーを受け止めるために、剛性の引き上げがなされている。
これらエンジニアリングが強化されたことで、エクステリアにもほかのDBSモデルから変更を受けている。冷却性能を徹底的に強化させ、さらに空力バランスを改善するため、新型のフロント・スプリッターの採用やU字型ベントの変更、さらにリアディフューザーの大型化も図られた。つまり、ひと目でDBS770アルティメットとわかるルックスに至る過程で、DBSの芸術的な美しさをさらに精悍に鍛え上げたという印象だ。
もちろんインテリアも〈アストンマーティン〉ならではの世界観が敷きつめられている。お馴染みの縦方向キルティングとパーフォレーテッドパターンのフルセミアニリンレザー、またはアルカンターラ張りのスポーツプラスシートが標準装備。センターアームレストには、DBS770アルティメットのロゴが、バックルバッジにレーザー刻印されている。パドルシフトもカーボン製。ため息ものの美しさだ。
ボディ形状はクーペとヴォランテが用意され、クーペは300台、ヴォランテは199台の限定生産となるものの、なんと、すでに全台が完売。どこかでコイツに出合えたら、間違いなく手に入れてほしい。
★DATA 〈アストンマーティン〉DBS770アルティメット
●全長×全幅×全高:4715×2145×1285㎜
●ホイールベース:2805㎜
●エンジン:5.2ℓV型12気筒DOHCツインターボ
●最高出力:566kW(770PS)/6500rpm
●最大トルク:900N・m/1800~5000rpm
●トランスミッション:8速オートマティック
●駆動方式:後輪駆動
●アストンマーティンジャパン
TEL:03-5797-7281
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