大人気のPHVがアップデイト! 〈トヨタ〉RAV4 Z
北米でのセールスがカムリを抜いて1位になるなど、日本のみならず海外でも高い人気を得てきた〈トヨタ〉RAV4。堅牢でタフな本格派クロスオーバーとしての存在感はご存知のとおり。そんなRAV4が今年10月に一部商品改良を受けてますます魅力的になった。
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今回の商品改良では、発売当初、車両価格の高さを懸念していた開発陣の予想を裏切り、受注殺到の末、一時受注を停止したほどのプラグインハイブリッドモデルRAV4 PHVを “Zグレード”としてラインナップに設定。さらにアシスタンスである“Toyota Safety Sense”の機能拡充、10.5インチの大画面ディスプレイ、クルマがWi-Fiスポットになる車内Wi-Fi、ナノイーを全車標準装備するなど、きめ細やかな改良となっている。で、そんな“Zグレード”のプラグインハイブリッドモデルに、改めて試乗してきた。
久しぶりに目の前にすると、RAV4のデザインは実物のほうが強い。押し出し感があるというか、ライン構成が本当に“強い”のだ。アウトドアを彷彿とさせるというより、むしろエクストリームスポーツなどを連想させるような風貌。インテリアの質感も高いが、コチラもエクステリア同様、タフな印象。シンプルで直感的な操作が可能だけれど、Zグレードらしいレザーの使い方など、高級感も兼ね備えているから、平日の街乗りにも似合いそう。
大人気の理由は走ればわかる。実はこのRAV4 Zグレード、めちゃくちゃ走りの質感が高いのだ。欧州にもプラグインハイブリッド車は数あれど、この走りは正直1000万円越えの価格クラス。たとえば加速。プラグインハイブリッド車らしいモーターの鋭い加速から、エンジンへの切り替えもシームレスでパワフル。アクセルペダルを踏むのがいちいち楽しくなってしまうほどの蹴り出し感を誇る。
さらにステアフィールも正確で、実はサーキット走行でもこのクルマを試している筆者だけど、ハイスピードのコーナリングでも全く車両バランスが破綻せず、鋭くターンアウトを攻めていける。この快感、正直SUVを越えてスポーツカーレベル。
なぜか? その理由は、まさにプラグインハイブリッドだからこそ、という部分にある。プラグインハイブリッド車はハイブリッドモデルよりも多いバッテリーを床下に敷いているため、ガソリンエンジンモデルやハイブリッドモデルよりも低重心が叶っていることがひとつ。重心バランスがとてもよい。また、バッテリー保護の観点から、強固にバッテリーをボディに直付けしているため、これが剛性部品のひとつに。当然、ほかのモデルよりも剛性が高いということになる。
まあ、四の五の言わずに一回試乗してみて。この走りの質感で惚れること間違いなしだから!
★DATA 〈トヨタ〉RAV4 Z
●全長×全幅×全高:4600×1855×1695㎜
●車両重量:1920kg
●ホイールベース:2690㎜
●エンジン:2.5ℓ直列4気筒
●エンジン最高出力:130kW(177PS)/6000rpm
●エンジン最大トルク:219N・m(22.3kgf・m)/3600rpm
●フロントモーター最高出力:134kW(182PS)
●フロントモーター最大トルク:270N・m(27.5kgf・m)
●リアモーター最高出力:40kW(54PS)
●リアモーター最大トルク:121N・m(12.3kgf・m)
●トランスミッション:電気式無段変速機
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:563万3000円
●トヨタ自動車 お客様相談センター
TEL:0800-700-7700
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