“Qシリーズ”で最も売れているSUV! 〈アウディ〉Q2 35 TFSIアドバンスト
都会で生活していると“ちょっと気軽なクルマ”というものの重大なる必要性に気づく。むろんフルサイズSUVや流麗なセダン、クーペも魅力的だけど、思い立ったらさっと乗り出せるクルマはやっぱり気軽でいいし、すなわち行動パターンだってアクティブに攻められる、というものだ。それが「SUVルックならなおのことよい!」と思う人が多いからこそ、コンパクトSUVが昨今、世界中でも売れに売れているわけで……。今日ご紹介するのもそんな1台。〈アウディ〉Q2 35 TFSIアドバンストだ。
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実はコチラもトレンドの例に漏れず、実は〈アウディ〉のSUVシリーズである“Q”シリーズの中でも最も売れているモデルなのだとか。現在のモデルは2017年に発売されたが、昨年2021年にマイナーチェンジを終えている。このマイナーチェンジで、ルックスではフェイスリフトを受けたのに加え、パワートレーンが整理されて選択肢がシンプルに2つになった。
さて、ルックスから見ていこう。まずは新色“アップルグリーンメタリック”が追加されたこと。太陽光の下で見るとなんとも愛らしいカラーだ。確かにアップルグリーンを思わせるのだが、発色がパキッとしすぎておらず、ちゃんと街にも馴染む。馴染みながらも目立つんだから、このボディカラーだけで“ジャケ買い”してしまう人もいそうなくらい!?
また、ライトまわりをはじめ、フロントフェイスもややキリッとした。とはいえ最新モデルの〈アウディ〉らしい細目ではないので、Q2らしい優しい雰囲気も残されているのがまたかわいらしくて、こちらも好印象。
さて、今回のマイナーチェンジで、それまで存在していた1ℓ3気筒と1.4ℓ4気筒、そして2ℓディーゼルは姿を消した。代わりに登場したのは4気筒の1.5ℓガソリンエンジンの“35”のみ。グレードも今回試乗した“アドバンスト”と、スポーティな“Sライン”の2つと整理されている。
写真は“Sライン”
選択肢は減ったが走りのほうは少数精鋭!? むしろよくなっている印象を受けた。最高出力150ps、最大トルク250Nmのエンジンは出足からスッキリと加速し、ストップ&ゴーの多い都心部でも出遅れ感やモタつきを感じることは皆無だ。
組み合わされている7速のデュアルクラッチも、今回なかなかのマッチングを見せている。特に速度域が上がってきたときのなめらかさは、1.5ℓを感じさせないパワフルさだし、スカスカするようなトルクの継ぎ目も感じない。ターボの乗り方もナチュラルで、アクセルレスポンスとのシンクロ性の高さを楽しむことができた。
そうそう、それからQ2のよさは箱型ボディからもたらされる、後部座席のヘッドクリアランスの広さ! コンパクトSUVでも、家族で、もしくは仲間でお出かけするのをためらわれないのも嬉しいポイントなのだ。
★DATA 〈アウディ〉Q2 35 TFSIアドバンスト
●全長×全幅×全高:4200×1795×1530mm
●車両重量:1340kg
●ホイールベース:2595mm
●エンジン:1.5ℓ直列4気筒DOHCインタークーラー付きターボ
●最高出力:110kW(150PS)/5000~6000rpm
●最大トルク:250Nm(25.5kgm)/1500~3500rpm
●トランスミッション:7速Sトロニック
●駆動方式:前輪駆動
●税込み価格:400万円
●アウディ コミュニケーションセンター
TEL:0120-598-106