【時計】エレガントでラグジュアリーな〈オーデマ ピゲ〉の格上ウォッチ!
本物を知る大人がデイリーユースとして選びたい理由とは?
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スイス時計の名門として知られる〈オーデマ ピゲ〉の創業は1875年。当初から数々の複雑機構で名声を博し、技術力の高さで不動の地位を築いた。同時に、このブランドの魅力は特徴的なデザイン性にもある。1972年に発表したロイヤル オークは時代を先取るかのような斬新な構造美が多くの人々を魅了し、半世紀を経た今もラグジュアリースポーツウォッチいわゆる“ラグスポ”というカテゴリーを作ったパイオニアとしてますます存在感を強めている。
日常をアクティブに過ごしたい大人にとって、手元の相棒は存在感がありながら軽やかな1本がふさわしい。とはいえ、武骨すぎるとかしこまったシーンでは悪目立ちするので気をつけたいところ。エレガントでラグジュアリー、それでいてほどよい軽快さも備えているのが、理想的なタイムピースといえるだろう。その代表格といえば〈オーデマ ピゲ〉のCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ。三針とクロノグラフ、いずれも上品で今時のモード感も感じされてくれる。これならオンオフ問わず、大人のライフスタイルをいっそう豊かにしてくれそうだ。
〈オーデマ ピゲ〉の伝統と未来を鮮やかにつなぐフラッグシップとして注目されるコレクションが、2019年に誕生したCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ。最大の特徴は、オーセンティックなラウンドフォルムを基軸としながら、同社の象徴ともいえる8角形のミドルケースを上下からはさみ込むようにセットした3層構造のケース。さらに風防も内側をドーム状、外側を縦方向にカーブさせる特殊な形状となっており、見る角度によって多彩なストラクチャーが出現する仕掛けだ。
当初は18KWG、または18KPG製の3針、クロノグラフからコンプリケーションまで6型13モデルが発表され、翌年にはミドルケースに上層・下層のケースと異なるゴールド素材を用いたバイカラーモデルが登場。文字盤色もスモークグラーデーションのタイプが加わり、顔ぶれが華やかになった。さらに2021年と2022年にはミドルケースにブラックセラミック素材を用いたコンビモデルが登場。異素材を用いることで“クリエイティビティのキャンバス”とも言われる特徴的な構造が、ひいてはこのモデルの魅力が、いっそう際立つようになった。
ケース径41㎜、自動巻き、SS×ブラックセラミックケース、ラバー加工ストラップ、3気圧防水。368万5000円。(オーデマ ピゲ ジャパン)
デビューから5年目となる今年、そんなCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲの歴史が大きく動いた。3針とクロノ、それぞれのケースに初のステンレススチールを用いたモデルが加わったのだ。文字盤のデザインも刷新。次世代の定番として、新たなフェーズに入ったのだ。
3針のスモークベージュダイヤルは、ステンレススチールとブラックセラミックのハイブリッド。3層構造のケースの上層と下層のケース(=ベゼルとケースバック)にステンレススチールを用い、ミドルケースはブラックセラミック製。リュウズにもブラックセラミックがあしらわれ、シンプルでプレーンなステンレススチールと、高級感と軽快さを併せ持つセラミックの取り合わせがこのモデルの魅力を引き出している。
さらに、新設計されたダイヤルは従来のものとは趣を異にするダイナミックな立体加工が施されており、センター付近の精細な円周パターンが外周に向かうにつれピッチを広げながら、まるで湖面に広がる波のように生き生きと形状を変えてゆく。
ベージュダイヤルの仕上げはガルバニック加工、インナーベゼルは傾斜を緩めて目盛も5分毎から秒単位とすることでビジュアルや視認性を高めている。複数の手法によって、新たな魅力が極められているのだ。ムーブメントはキャリバー4302を搭載。従来の基幹ムーブメントに比してトルクが2倍以上となるなど、性能が向上している。ケースバックからはキャリバーに施された美しい装飾と22Kピンクゴールド製のローターを眺めることができる。
ニットカーディガン11万5500円(フィリッポ デ ローレンティス/トヨダトレーディング プレスルーム)、コーデュロイシャツ4万1800円(ヘリル/にしのや)、ロングスリーブTシャツ1万9500円(イートン)、その他はスタイリスト私物
つまりCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲは、新たな素材やデザインによって、高級感をキープしながらデイリーユースに馴染みやすい、カジュアルなベクトルも強まったというわけ。バリバリ立ち回る週日にもいいけれど、たとえば休日のリラックスタイム。お気に入りのコーヒー豆を挽いて、極上の一杯を楽しむ、こんなシーンで“相棒”として手元で時を刻んでくれていたら、幸福指数はたちまち跳ね上がるに違いない。真の高級時計は、とりわけ弛緩したひとときに潤いを与えてくれるものなのだ。
オンタイムでも活躍するCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ
ネイビージャケット24万2000円(ラルディーニ/トヨダトレーディング プレスルーム)、シャンブレーシャツ4万9500円(グランシャツ/阪急メンズ大阪)、メガ3万6300円(アイヴァン/アイヴァン 東京ギャラリー)、その他はスタイリスト私物
しかしながら、CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲが本領を発揮するのはなんといってもオンタイムだ。新作はクロノグラフもラインナップしており、ロイヤル オークの初代モデルで用いられていた“ナイトブルー、クラウド50”をまとったクロノグラフはビジネスシーンにもそつなく溶け込み、かつ自身のモチベーションを限りなく高めてくれるはず。
このモデルのケースは、上層と下層のケースとともにミドルケースにもステンレススチールを用いたフルSS仕様。素材が統一されているぶんミドルケースのシェイプが強調され、シンプルながら奥深い造形美が堪能できるのだ。クロノグラフは人間工学に即したオーバル型のプッシュボタンを備え、連続した経過時間計測をスムーズに行えるフライバック機能を搭載。デイト表示もあり、これらの機能的要素が新採用の18KWG製バーインデックスなどの美しいディテールと融け合い、スタイルに“本物志向”の奥行きや重みを与える。
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲは暮らしに映える、ただ美しいだけの時計なんかじゃないのだ。搭載されるムーブメントは3針、クロノグラフともに7年の歳月をかけて開発された新機軸で、コレクションの魅力を根底で支えるポイント。クロノグラフのキャリバー4401は経過時間計測の開始・停止時に針がぶれるのを防ぐ垂直輪列機構を採用している。
いずれも約70時間のパワーリザーブを誇り、こちらもシースルバックから22Kピンクゴールド製のローターや、美しい装飾仕上げを楽しむことができる。さらに、新型のバックルを設えたテキスタイル調のラバー加工ストラップが快適な装着感を生む。
ケース径41㎜、自動巻き、SSケース、ラバー加ストラップ、3気圧防水。467万5000円。(オーデマ ピゲ ジャパン)
『CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ』という謎めいたネーミングはChallenge (挑戦)、Own(継承)、Dare(追求心)、Evolve(進化)の頭文字から、また、11.59は“日付が変わる直前”からのもの。新たな1日の、素晴らしい予感! この時計をつけると丹念に練られたデザインや機構の端々から、何かがはじまるような高揚感が伝わる。そう、高級時計の醍醐味は“体感”なのだ。
機械式時計の魅力や歴史を“体感”できるAP LAB Tokyoが東京・原宿にオープン
〈オーデマ ピゲ〉の本社があるスイス、ル・ブラッシュのミュゼ アトリエ オーデマ ピゲのガラスパビリオン周囲に設置されているものと同様のブロンズ色のメッシュを採用した特徴的な外観
今年の7月15日から原宿にオープンしている、ブランド世界初となるエデュテインメント施設、AP LAB Tokyo。こちらは時計の歯車や素材、仕組みなど時計師に不可欠な知識をゲーム感覚で楽しく学べる空間。時計好きはもちろん、「時計は持っていないけど興味はある」という初心者も気軽に参加できるようになっている。
施設内は2つのフロアに分かれていて、1階のメインフロアでは、時間、素材、機構、音、天体をテーマにした5つのゲームが楽しめる。高級時計に関する知識やブランドの歴史、職人技などを学べ、5項目すべてのゲームをクリアすると2階にある次のステージ=マスタークラスへと進むことができる。
マスタークラスでは、サテン仕上げやペルラージュ仕上げなどの装飾技法などに挑戦。高級時計の時計師になったような貴重な体験ができる。
原宿でショッピングやデートを楽しむ際には、立ち寄ってみてはいかが?
【AP LAB Tokyo】
住所:東京都渋谷区神宮前5-10-9
電話番号:03-6633-7000
営業時間:11:00〜19:00
定休日:毎週火曜日
入場無料(予約優先、予約無し入場も可能)
*来店は下記専用サイトから予約が可能
来店予約サイト : https://aplb.ch/g58k
●オーデマ ピゲ ジャパン
TEL:03-6830-0000
【着用アイテムの問い合わせ先】
●アイヴァン 東京ギャラリー
TEL:03-3409-1972
●イートン
URL:https://www.etonshirts.com
●トヨダトレーディング プレスルーム
TEL:03-5350-5567
●にしのや
TEL:03-6434-0983
●阪急メンズ大阪
TEL:06-6361-1381
photo : Tomoo Syoju(BOIL) styling : Masahiro Enomoto(remix) hair&make-up:Megumi Matsumoto text:Tetsuro Kawaguchi