広島に極上波!? ウェイクサーフィン大会の日本第2戦をリポート!
4月に開催された九州大会に続き、瀬戸内地区のセンチュリオンボート販売店であるBUN FREESTYLEが主催する、“WSWS”のジャパンシリーズ第2戦となる“センチュリオンウェイクサーフ広島オープン2024”が、5月11日(土)に開催された。ウェイクサーフィンといえば琵琶湖が聖地とされているが、ここ広島の盛り上がりもなかなかのもの。世界一の波を作り出す〈センチュリオンボート〉の引き波で、数々のトリックを繰り出す選手たち。このリポートを見ればウェイクサーフィンの面白さがわかるはず!
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昨年より、“WSWS”で初の大会会場に使用された“ボートパーク広島”は、広島市中心部からクルマで約15分とアクセスが抜群。瀬戸内海に面した運河沿いは、風や波の影響を受けにくく、ウェイクサーフィンにはもってこいの場所だ。しかもギャラリーの目の前を往復して競技が行われるので、大会会場としては最高のステージ。開会式では広島県議会議員の緒方直之氏が激励のスピーチ。広島のウォーターフロントの魅力と、世代や性別に関係なく楽しめるウェイクサーフィンに大きな可能性を感じていたようだ。広島大会には総勢37名の選手がエントリー。プロからアマチュアまで全8クラスに分かれ、熱いヒートが繰り広げられた。前回に続き、大盛り上がりをみせたマスターメンでは、開催地として運営にも協力している渡部文一選手が見事に優勝。ジェットスキーフリースタイルの元世界チャンピオンで、このマリーナに“BUN FREESTYLE”というショップを構え、ウェイクサーフィンの発展に尽力している。そんな広島大会ならではのエンタメとして、ジェットスキーフリースタイル2023年世界チャンピオンの山本汰司選手によるデモンストレーションも披露。驚異的なパフォーマンスで、会場を大いに盛り上げた。
ウェイクサーフィンの大会は、水面に浮かべられた2カ所のブイの間、約500mを往復(2パス)してワザを競い合う。片道で2回フォールしたら、そこで1パス分の演技は終了。ワザのリスク度や完成度など、5項目に対して各10点満点で評価。ボートに同乗したジャッジ3人の合計点で順位が決まる。また、“WSWS”のジャパンシリーズでは恒例のスポンサーブースも大盛況。〈ムータ・マリン〉や〈バンデル〉、〈エドックス〉などの常連ブランドのほか、ノンアルコールビール〈バヴァリア〉も協賛し、フェス感覚で楽しめた。
当初は2日間で行われる予定だった大会も、12日(日)が悪天候になることを考慮して急遽11日(土)のみの開催に。運営陣の的確な判断のおかげで、コンディションのいいゲレンデで選手全員がパフォーマンスを出し切れた大会となった。ちなみにセミプロメン・サーフの石本剛志選手とプロメン・サーフの中山健太選手は、九州大会から連覇中。次回の琵琶湖大会で世界戦への切符を手にすることができるのか!? 今後の展開にも注目したい。
text:Yoshito Ogiwara special thanks : CENTURION BOAT JAPAN