『ロサンゼルス・エンゼルス』

先日、エンゼルス大谷翔平投手がいつもと異なる特別ユニフォームを着用。これは昨季からMLBと〈ナイキ〉が展開している企画”シティ・コネクト・ジャージ”の一環で、各球団の本拠地の文化や特色などをイメージしたユニホームを着用し、チームとファン、都市、文化の結び付きを強くしようという試み。今年から参加した大谷投手が所属するエンゼルスはというと、南カリフォルニアのサーフカルチャーをイメージしたデザインを採用している。ベースのクリーム色は砂浜を、ロゴの『Angels』の下に伸びるラインは波とサーフボードをイメージしているんだとか。レトロな雰囲気も実にオシャレ！
 

 

『サンディエゴ・パドレス』

7月15日にダルビッシュ有投手が着用したのが、サンディエゴ・パドレスのシティ・コネクト・ジャージ。グリーンとピンク、イエローを使っていて、なんともカラフル。ダルビッシュ投手の日焼けした肌にも馴染んでいて、とってもクール。こちらは太平洋に沈む夕日と、国境を接するメキシコとの異文化の交わりがテーマなんだとか。
 

ダルビッシュ投手といえば、こちらの迷彩柄のユニフォームも印象的。このような色味のユニフォームは珍しいだけに新鮮な雰囲気。ちなみにMLBでは、5月最終月曜日のメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)には、兵士に敬意を払うためにMLB全チームが迷彩柄の特別仕様のユニフォームを着用。このほか、母の日にはピンク色のユニフォーム、父の日には水色のユニフォーム、4月15日にはアフリカ系アメリカ人初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソンを称えて選手、監督、コーチ全員が42番の背番号をつけて試合が行われる。
 

 

『ボストン・レッドソックス』

澤村拓一投手が所属するボストン・レッドソックスは、従来の赤白とは全く印象が異なるイエローとライトブルー、白のユニフォーム。胸元のロゴも、独特のステンシル書体を採用している。また左の袖にはボストンの市外局番617をあしらったワッペンが。
 

 

『コロラド・ロッキーズ』

「ミントチョコのパッケージみたい」と現地でも話題になっていたのが、コロラド・ロッキーズのシティ・コネクト・ジャージ。グリーンをベースに、コロラド山脈を大胆にあしらっている。キャップやソックスにも山脈デザインが反映されるなど、遊び心が生かされた特別ユニ。上下グリーンだと重たい感じがするけど、ベルトを白にしたことで、抜け感ができて軽快な印象に。
 

 

『アリゾナ・ダイヤモンドバックス』

今年、古巣ダイヤモンドバックスに復帰したイアン・ケネディ投手が着用しているシティ・コネクト・ジャージはロゴにご注目を。なんとヘビがデザインされている！ というのも、アリゾナ州一帯に生息するダイヤガラガラヘビがチーム名の由来で、胸元のロゴ”Serpientes”も、スペイン語で”蛇”の意味。右袖にはアリゾナ州旗と太陽の谷をイメージしたパッチがついている。ベージュのワントーンカラーも大人っぽくてたくましい印象だ。
 

 

『サンフランシスコ・ジャイアンツ』

黒とオレンジが定番カラーのサンフランシスコ・ジャイアンツは、オレンジを全面に押し出したデザインに。キャップのサイドと袖に、都市のランドマークでもあるゴールデンゲート・ブリッジをあしらっている。う〜ん、こちらも実にユニーク。さらに袖や胸元の『G』ロゴがグラデーションになっているが、これはサンフランシスコの夏の風物詩でもある霧をイメージしているそう。
 

 

『ミルウォーキー・ブリュワーズ』

パウダー・ブルーを基調としたユニフォームで、胸元には『Brew Crew』の文字が。これはチームのニックネームで、パウダー・ブルーはミルウォーキーの人民旗やミシガン湖をイメージしているそう。キャップには、ミルウォーキーにあるジェネラル・ミッチェル国際空港を意味するMKEの文字を配し、そこには市外局番の414があしらわれている。ちなみに袖のイエローと白のパイピングは、泡立ったビールを表現しているという。
 

 

『ヒューストン・アストロズ』

NASAのあるヒューストンを本拠地にするヒューストン・アストロズは、胸元に『SPACE CITY』の文字を配し、宇宙をテーマにしたデザインに。宇宙空間を思わせるネイビーカラーを上下に配色。落ち着きのあるシックな印象は、かえって新鮮。
 

 

『ワシントン・ナショナルズ』

東京ヤクルトスワローズにも所属していたアルシデス・エスコバーが着用しているのは、ワシントン・ナショナルズのシティ・コネクト・ジャージ。全米桜祭りも行われるほど、桜の名所でもあることから、ユニフォームには桜を大胆にあしらっている。ロゴもピンクに縁取り。トップのグレーにも薄らと桜が全面にデザインされているなど、どことなく和テイストな印象。日本の球団にも採用したほしい？
このほか、シティ・コネクト・ジャージ企画には、ロサンゼルス・ドジャーズや、シカゴ・カブス、マイアミ・マーリンズ、カンザスシティ・ロイヤルズ、シカゴ・ホワイトソックスが参加している。