古材とグリーン使いでヴィンテージの魅力全開!
築数十年を経たヴィンテージマンションを購入したD氏。時間を経た建物ならではの躯体を、熟成した空間の魅力に変えているのは海外で購入した家具、お気に入りの写真などが織りなす美しきバランス。そして、グリーンで風景を繋ぎ、空間にみずみずしさをプラスする技。モノが多いのにすっきりと落ち着く、置き方、飾り方は必見!
- SERIES:
- 西海岸的なハッピー・ルーム! vol.37
D邸/2LDK/100㎡
ロフトのようなワンルーム使いのD邸。梁の側面に細長いネオン管を設置し間接照明にした。ソファは「手持ちのインテリアとも相性がいいから」と依頼先のオリジナルを採用
外壁にはツタが絡まり、歳月が育てた植栽に囲まれたヴィンテージマンション。海外生活が長いDさん夫妻が日本で求めた住まいだ。ワンルームのように使えるフラットな広さと、海外で購入した家具や雑貨とも調和する、こなれたロフトスタイルの空間を希望。築50年以上のマンション、約100㎡をフルリノベーションした。
天井は剥いでむき出しとし、床はあえて古材を張った。建物の持つ経年の魅力と融合させ、ナチュラルな温かみを添えている。キッチンやオーディオコーナーは部屋に落ち着きをもたらすシックな木製ブラインドを設置。一方、リビングは「窓の外の葉が風に揺れる様も面白いから」とあえてカーテンなどをつけず、ピクチャーウィンドーとして楽しむことにした。共用部のため窓ガラスを替えることはできないが、それがかえってよい味わいを演出。ソフトフォーカスをかけた動画のように、木漏れ日や葉のシルエットを見せている。
大ぶりのソファに身を預けて好きなコーヒーを飲む。お気に入りの〈マッキントッシュ〉で音楽をかけながら読書。出張も多い多忙な日々だが、自宅に戻れば心地いいくつろぎのときが待っている。
01 有孔ボードと縦板張りが表情のある壁面にする
ダイニングの壁は有孔ボードを張りミントグリーンにペイント。平板になりがちな大きな壁面に表情をつけ、どこにでもフックで好きなインテリアを飾れる仕様にした。カウンターキッチンの背面は縦板張り。こちらも同じ色でペイントして、素材感の違いを楽しむ
02 コンクリートを白く塗装し清潔感のあるヴィンテージに!
床は幅広の古材を使ったフローリング。写真やアートはきれいに並べるのではなく、一部はさりげなく立てかけて、頑張りすぎないエフォートレスなかっこよさ
03 アイコニックな家具と引き締まった色使い
マッキントッシュのオーディオコーナーは、〈クエロ〉のバタフライチェアにシープスキンを無造作にかけている。むき出しの配管や打ちっぱなしのコンクリートのハードな印象をやわらげる効果もある
インドアグリーンを生かす
ヴィンテージ感=古びたものにしないテクニックが、インドアグリーン使いにある。シルバーグリーンの葉が美しいチャメロプス・フミリスをはじめ柱サボテンなど、樹高もシルエットも多彩な品種を楽しんでいる。重厚感のある陶器や木樽、ブリキ缶など品種に合わせた鉢選びも秀逸。ウッディな家具やむき出しのコンクリートとも相性のいいグリーンが、動きやみずみずしさをもたらしてくれる。
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雑誌『Safari』6月号 P232~233掲載
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