マスク生活で小鼻が黒ずんできた!?
小鼻の黒ずみは、大人の清潔感とは対極の存在。そんな毛穴詰まりがマスクのせいで増えていると、人気のドクターからの怖〜い指摘。専門家が選んだ黒ずみ対策コスメも駆使して、爽やか肌を目指そう!
今月のカルテ
小鼻の黒ずみ
今月のドクター
〈アヴェニュー表参道クリニック〉
佐藤卓士 院長
農学修士号を持ち、食品メーカーで働いた後に人を助けたいという思いがあふれ、医学の道を志したという異色の経歴。なかでも患者の喜びに直接触れあえる美容医療をライフワークに、現在へと至る。
●アヴェニュー表参道クリニック
住所:東京都港区南青山3-18-16 ル・ボワビル4F
TEL:0120-365-558
1 ピーリング石鹸で週1回の泡パック
2 しっかり保湿で過剰な皮脂を撃退!
3 不織布マスクはガーゼで刺激を軽減
――最近、小鼻の黒ずみが目立ってきて。もしや、マスクって関係しますか?
佐藤 あります。マスク内は熱や蒸れで保湿されているかと思いきや、実はマスクを外したときとの落差で急激に水分が蒸発するため、逆に乾燥。この乾燥から肌を守ろうと過剰に出た皮脂が、古い角質と混ざって毛穴詰まりに。これが角栓といわれる黒ずみの原因です。普通は白っぽいのですが、先端が肌表面に出て酸化すると、黒く目立ちます。もうひとつ、マスクによるこすれが刺激となって炎症を起こすと、毛穴の周囲の角層内にメラニンが蓄積されて色素沈着を起こし、黒く見えることもあります。
――角栓の対策はどうすれば?
佐藤 白い角栓は、洗浄と保湿を徹底して溜めないこと。黒い角栓は洗顔だけでは取れにくいので、ホットタオルや浴室で温めてからの洗顔や、ピーリング系洗顔料で濃密な泡を作って2〜3分肌にのせる“泡パック”でケアを。マッサージオイルやペーストタイプのゴマージュで毛穴詰まりを浮かせるのもいい。角質対策美容液を黒ずみに塗るケアを数日続けてから、指で軽く押し出す方法もあります。ただし、やりすぎは禁物で、いずれも週1〜2回に留めること。力任せに角栓を押し出したり、無理に剥がすシートを使ったりは、肌に負担をかけて悪化の原因に。そもそも角栓を押し出しても、24時間以内に再生されはじめるので、場当たり的であまり意味がありません。洗顔後に保湿しないと皮脂の分泌が促されるので、しっかり潤すほうが有効です。
――生活面で気をつけることは?
佐藤 不織布マスクは感染対策には効果的ですが、肌への負担がかかり、小鼻の黒ずみの原因に。不織布と肌の間に薄い綿ガーゼを挟むと、摩擦の刺激が軽減されます。また、脂質や糖質の摂りすぎは皮脂分泌が増加するので、気をつけて。
◆男性美容研究家 藤村 岳のケア処方 右:毛穴の奥の汚れもクリアに除去!
普段は、余分な皮脂などを効率よく吸着するクレイ配合の洗顔料として活躍。さらに週1回のスペシャルケアとしても使え、乾いた状態で黒ずみが気になる部分に塗ればマスクに。オイル コントロール クレイ クレンザー + マスク 100㎖ 4400円(ラボ シリーズ)
中:毛穴にアプローチする化粧液でさっぱり保湿
西海岸生まれの化粧液は、ミネラルフルーツコンプレックス配合。角質を柔らかくほぐして毛穴ケアしながら、皮脂バランスを整える美肌菌活性も期待できる。肌質や年齢を問わず使える、優れもの。ポア エクスフォリエイティングエッセンス 150㎖ 4180円(ベアミネラル)
左:医師監修の高機能石鹸でつるるん素肌!
ターンオーバーの乱れで肥厚した古い角質を優しく取り除く固形ソープは、フルーツ酸のなかでもピーリング効果の高いグリコール酸を配合。顔だけでなく、肘や背中などに使えるのも嬉しい。DP クリスタルソープ 95g 2640円(ダーマサイエンス/ドクタープロダクツ)
●ラボ シリーズ
TEL:0570-003-770
●ベアミネラル
TEL:0120‐24‐2273
●ドクタープロダクツ
TEL:0120-109-996
雑誌『Safari』8月号 P186掲載
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photo : Yumiko Yokota(STUDIO BABBAN) text : Gaku Fujimura