誰からも愛される洗練されたシトラスフローラルの香り!
1916年に創業された伝統あるブランド〈アクア ディ パルマ〉。男らしさはありつつも、武骨すぎない軽快な香りで人気ブランドだ。誰からもウケがいいのは、香料にひとクセ効いているから!?
- SERIES:
- 同じブランドでも“香り”は大違い!
アクア ディ パルマ
ACQUA DI PARMA
フレグランスアドバイザー
MAHO
外資系メーカーや香水関連会社を経て独立。セミナー講師のほか、パーソナルカウンセリングサロン“プライベート トワレ”を運営。
――イタリアの老舗〈アクア ディ パルマ〉から久しぶりの新作が出ました。
MAHO(以下M) 親しみのあるシトラス、和み系のハーバル、そして華やかなフローラルと、どんなシーンにも対応できるオールマイティな1本よね、この“コロニア プーラ”って。
――安心して使える香りだと思います。デートにも家族で過ごすときにも。
M 今どきの日本の女性は個性が強く出るのを敬遠しがちだからね。まあ、女性ウケはいいはず。
――なにか言いたそうですね?
M とっても都会的で洗練されているのだけど、ちょっと仕掛けがあるの。
――といいますと?
M ナルシス(水仙)の香料が使われているのよ。よ〜く、嗅いでみると、かすかなクセが感じられるはず。
――本当だ。青っぽい感じです!
M それが水仙の香りよ! 花の香りなのにどこかグリーンの青さを感じるの。
――ほほう。一方で定番の“コロニア”は懐かしいバーバーみたいな雰囲気。
M それはクラシックなラベンダーが落ち着きを醸しているから。たしかボトルのキャップが、レトロなラジオの筐体の素材と同じだそうよ。
――それ、納得。しかし、これは全面的にシトラスだから海にも合いますね。
M いいと思う。波で濡れた髪からこの香りが漂ったら、惚れるわ♡
――懐かしいけど決して枯れてません。むしろ貫禄があります! 定番は海で、街では新作って使い分けようかな。
M そうそう。結局、若い男性も大人の男性もどっちも素敵♡ ってことね。
――話、変わってません?
アクア ディ パルマ
コロニア オーデコロン〈右〉
伝統が今なお息づくクラシックな香り!
シチリア産の爽やかなシトラスに、リラックス感あるラベンダーやブルガリアンローズなどが溶けこむ。“メンズのテイラードスーツにエレガントさを加える最後の1滴”として高級ブランドで使用されたことも。100㎖1万8500円(インターモード川辺 フレグランス本部)
アクア ディ パルマ
コロニア プーラ オーデコロン〈左〉
みずみずしく青さをおびた香りが魅力
夫、父親、開拓者と様々なシーンの男性像を巧みに表現したこちらの香り。伝統的なシトラスにナルシスとジャスミンを加えたことでモダンな香りにアップデート。そうすることでクールな透明感を演出することも。100㎖1万8500円(インターモード川辺 フレグランス本部)
雑誌『Safari』3月号P213掲載
photo : Mamoru Kawakami
text : Gaku Fujimura