鶏絲涼拌麺(香鶏と夏野菜の冷やしそば 翡翠ソース)
真夏日続きとなれば、どうしても冷た~い麺類に心惹かれるのは人情というもの。というわけで、今回も懲りずに(?)麗しい涼麺をご紹介しましょう! 涼麺というと、夏に手っ取り早く食べられる気軽なものというイメージがあるけど、その手軽さとは裏腹に、素材にこだわってじっくり丁寧に作られた涼麺というのがある。名店でいただくそんな涼麺を、デートがてらいただく幸せを是非みなさんで!
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〈ANAインターコンチネンタルホテル東京〉の名門中国料理店では、開業以来ずっと守り続けている涼麺が知る人ぞ知るシグネチャーヌードル。今年は定番の涼麺に加えて、日本のエッセンスを加えたモダンな涼麺も食べられるとあって、早速話題になっている。
いくつか種類がある涼麺の中で、今年のイチオシは新メニューの“鶏絲涼拌麺(香鶏と夏野菜の冷やしそば 翡翠ソース)”(2700円、税・サ別)だ。
丁寧にこだわって作られた逸品!
栃木県、茨城県などで飼養されているブランド鶏の“香鶏”、旬の夏野菜、クラゲなどを載せた冷やしそばには、胡麻と抹茶で仕上げた翡翠ソースを合わせてある。翡翠ソースは、抹茶の香り高さを感じさせるものの渋味はあまりなく、胡麻の濃厚さがしっかりと舌に伝わる。美しい翡翠色ながらも、隠し味程度にしのばされた青唐辛子によって起伏が生まれ、心地よい後味へと導かれていくのだ。
驚くべきは、アラカルトメニューにもかかわらず、立派なつけ合せが添えられていること。絶妙な下味をつけたフォアグラと春巻きの皮、湯葉と椎茸の一口前菜、甘酢に漬けこんだ蓮芋とミョウガなどの逸品は、そのまま食べてもよし、涼麺に好みで加えるのもよしで、自分なりの楽しみ方を享受できる。
みなさんは、そもそもこの“花梨”はご存知だろうか? 1986年に開業した老舗の中国料理店で、インターコンチネンタルブランドの中でもフラッグシップと目されている。個室が多いので彼女とのデートはもちろん、大事な接待にもうってつけ。広東料理を中心に、上海、四川、北京、潮州といった中国各地の料理や、香港式の本格飲茶が楽しめるから、中国料理が大好きな人には嬉しいところといえるだろう。
“花梨”の涼麺は、伝統の味を守り続ける2種の定番もおすすめ。タラバ蟹や才巻海老、鶏肉など13種類もの具材を盛りこみ、特製胡麻ダレか醤油ダレを選べる“花梨涼拌麺(冷やしそば)。そして、四川豆板醤の辛味に胡麻のコク、酢の酸味を豆乳でバランスよくまとめた“担々涼拌麺(冷やし担々麺)”が変わらぬ逸品。伝統の味を感じられるこちらの2種もとっても美味しいので、是非お試しいただきたい。
さらに、平日のランチタイム限定で、“花梨”のシグネチャーともいうべき蒸し点心3種と季節のデザートも味わえるセットメニュー(900円追加、税・サ別)がオーダーできるので、知っておくと非常にお得だ。
中国料理好きなら誰もが知っている“花梨”。ここの翡翠色をした涼麺を食べに行かないって誘ってみれば、グルメな彼女ならふたつ返事で一緒に食べに行ってくれるかも⁉
●中国料理 花梨
住所:東京都港区赤坂1-12-33 ANAインターコンチネンタルホテル東京 3F
営業時間:ランチ 11:30~14:30(L.O.)
ディナー 平日 17:00~21:30(L.O.)、土 16:30~21:30(L.O.)、日祝 16:30~20:30(L.O.)
料金はすべて税・サービス料ともに別価格
※“鶏絲涼拌麺(香鶏と夏野菜の冷やしそば 翡翠ソース)”が提供されているのは2018年6月1日から9月17日
TEL:03-3505-1185(レストラン予約センター 9:00~19:30)
URL:http://anaintercontinental-tokyo.jp/restaurants/karin.html
1976年台湾生まれ、後に日本国籍。ブッフェ、フレンチ、鉄板焼、ホテルグルメ、スイーツをこよなく愛する。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。テレビや雑誌で活躍し、料理コンクール審査員、講演、プロデュースも多数。
2017年8月「一般社団法人 日本ブッフェ協会」設立、代表理事就任。