〈プレーガトウキョウ〉で味わう “新時代の米料理”とは?
東京の中心地、丸の内の日比谷通り沿いのビルにある〈プレーガトウキョウ(Plaiga TOKYO)〉は、ガラス張りで開放感がありながら、広々とした空間にわずかテーブル6卓とプライベートルーム1室だけという贅沢な造り。洗練された空間の中で優雅に過ごせるから、様々なシーンで利用されている。シェフの池田翔太さんは、フランスの星付きレストランなど、国内外の名店で研鑽を積んできた。四季折々の旬の食材をフランスの伝統と技術とともに、モダンフレンチに仕上げている。
ここで食べておきたいのが、季節によって新しくなる“山形県 つや姫米”。池田さんが日本を代表する食材の“米”にこだわったシグネチャーディッシュで、その特長を最大限に引き出している。ブラインドで食べたら米が主役だとわからないほど、新しい食味に昇華されているのだ。
“山形県 つや姫米 山形県 楚蟹 菊”
今冬の“山形県 つや姫米 山形県 楚蟹 菊”は、米粉のチュイールで雪の結晶をイメージした目を引くデザイン。夏にはヒマワリを、秋には落ち葉を表現した。つや姫のムースは、麹を入れて炊き合わせているので、馥郁たる香りに。米っぽくならないようにと粒や甘味は残していないので、上品な仕上がりになっている。中にしのばされたズワイガニは、優しい滋味なので米に寄り添う。
ムニュグルマンより、“石川県”能登 高農園 くろべえ茄子 紅あずま ”長崎県”平戸 黒鮑
“山形県 つや姫米”を含んだ、池田さんの料理を余すところなく堪能できるのが、9品前後の“ムニュグルマン”(2万1450円)コース。最初に提供されるアミューズは、季節を表現したボックスだ。プレゼンテーションも秀逸で、この先の料理への期待感は増すばかり。
ムニュグルマンより、“大分県”佐賀関 関鯖 20世紀梨 根セロリ 酢橘
ムニュグルマンより、“北海道”釧路 鶴居村 ハンター菊地さんの蝦夷鹿
それから“山形県 つや姫米”を体験した後に、和のアクセントをきかせた魚の冷前菜、匠の火入れで仕上げた得意のジビエをはじめとした肉料理などが味わえる。フランスの食材と日本の食材が見事に融合し、新しい組み合わせの妙味を体現した品々となっている。
四季折々の最高の食材にフィーチャーした新しいスタイルのフレンチレストラン
米をシグネチャーディッシュに仕上げたなんていうモダンフレンチは、ほかになかなか見当たらない。新進気鋭のシェフによる“新時代の米料理”を食べに、丸の内まで足を運んでみるのはどう?
●プレーガトウキョウ(Plaiga TOKYO)
住所:東京都千代田区丸の内1-1-3 日本生命丸の内ガーデンタワーM2F
営業時間:11:30~13:00LO(木~金・祝日)、17:30~20:00LO(月~土・祝日)
定休日:日曜
TEL:03-3284-0030
URL:https://plaigatokyo.jp/
※サービス料別
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1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ブッフェ、フレンチ、鉄板焼、ホテルグルメ、スイーツをこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口でわかりやすい記事を執筆。料理コンクール審査員、講演、プロデュースも多数。