今年、“上質を知る大人”が注目すべきブランドとは?
“チェルッティ”と聞いて、心トキめく大人も多いのでは? それもそのはず、1980年代にはスポーツラインである〈チェルッティ1881〉が世界中を席捲。偉大なスキーヤー、インゲマル・ステンマルクや、世界ランク1位のテニスプレーヤー、ジミー・コナーズなどが好んでこのブランドのニットやシャツを愛用。日本でも洒落者がこぞって買い求めた、なんてこともあった。また、それ以前の1960年代後半以降、“チェルッティ”率いるニノ・チェルッティは100を超える映画で衣装デザインを担当。名作『ボルサリーノ』をはじめ、マイケル・ダグラス主演の『ロマンシングストーン 秘宝の谷』などで、彼が手掛けたアイテムがスクリーンを飾っていた。で、そんな“チェルッティ”がブランド創設140周年を迎える今年、日本で本格展開を開始。さて、いったいどんなコレクションになるのだろうか?
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左は創業当時の会社の写真。右が現在の会社の様子
イタリア・ビエラで創立されたラニフィチオ チェルッティ社は、1881年創業の老舗。創業当時は服地メーカーで、最高品質のウールとラグジュアリーなテキスタイルでその名を世界に広め、現在もイタリアはもちろん、世界有数の生地メーカーとして位置している。また、あのジョルジオ・アルマーニ氏が下積み時代にデザイナーとして在籍していた話も有名だ。
さて、そんな〈ラニフィチオ チェルッティ〉を今年なぜ注目すべきなのか? それはブランド創業140周年を迎えた今年に、久しぶりに日本市場へと本格参入を決めたからだ。創業から様々なラインを展開し、2018年からはロンドンを拠点とするジョード・パートナーズより新投資を受諾。環境に配慮したイタリアの自社工場施設に紡績と織機の革新的な技術を持ったマシンを設置することで、高水準を誇る100%“メイド・イン・イタリー”を推進している。
そんな中で、さっそく2022年の秋冬コレクションを発表。“毎日を心豊かに楽しむ”といったメッセージをこめた“EVERYDAY JOY”というテーマのもと、ファブリックをデザイン。そのコレクションは、“メイン”・“アイトラベル”・“フロウ”の3つの要素から構成されており、それぞれが違った特徴を見せてくれている。
まず“メイン”は、よりフォーマルなエレガンスの世界を表したコレクション。クラシックなデザインから着想を得ながら、モダンな要素も取り入れられている。この“メイン”は柄デザインに強いこだわりを見せ、クラシックとモダンの融合による新テイストが“メイン”の肝となっているようだ。
続いては、“アイトラベル”。こちらは、バリエーション豊富な高性能ファブリックが特徴。“トラベル”という名のとおり、あらゆる状況で、どこにいようともシワになりにくい素材で、さらにはストレッチも効かせているもの。防汚性・撥水性といったまるでアウトドアブランドのような機能も備え、ラグジュアリーなアイテムに新風を吹かせる存在だ。
最後は“フロウ”。こちらは生地デザインのバリエーションの豊富さに特化したもの。ラグジュアリーな雰囲気漂う千鳥格子やマクロパッチワークのほか、アートなグラフィックを採用しているものまで、多種多様に揃っている。また、再生した糸を利用して作られた“フロウ”の生地は、まるでジャージ素材のような快適性を備えているというのも特筆すべき点だ。
ちなみに、それぞれに違った特徴はあるものの、ブランド側が強調しているのは、“今までにないほど心地よく、リラックスした感触”だということ。さて、上質を知るエグゼクティブにこそぴったりな〈ラニフィチオ チェルッティ〉は、どのように進化して日本市場へ復活するのか。実際にご自身で着用して、その魅力を実感してみては?
●ラニフィチオ チェルッティ ジャパン
TEL:03-5565-5215
インスタグラム:@lanificiocerrutijapan