頼りがいのある男を演出するなら
断然ボア付き“ムートンジャケット”!
「私、面白い人が好き!」というフレーズを聞くことがあるけど、果たして本音はどうか? なんだかんだ言って、女性が好きなのは、面白いより実は頼りがいのある男じゃない? だって、いざというときには、笑いのセンスよりも守ってくれそうなたくましさが役に立つ(?)はず。であれば、着こなしだってやっぱり「俺に任せろ!」的な印象を見せておくほうがいい。で、そんなスタイリングにぴったりな冬アイテムは? ハイ、ボア付きムートンジャケットがあれば大丈夫!
ムートンジャケットの特徴は、なんといってもボアのモコモコ感。これがあるだけで、不思議と貫禄たっぷりに。また、基本的にムートンは革製品ゆえ、ワイルドな印象もムンムン。つまり、この1着さえあれば、どこか頼れる風貌を一発で出せるというわけ。また総ボアのモデルなら、テディベア的なかわいさもあざとく(?)演出できて、今どきの女性の心を、キュン❤とさせられるかも。というわけで、冬場のデートは、ボア付きムートンジャケットで決まりでしょ!
ムートンジャケット22万円(タリアトーレ/トレメッツォ)、チノパンツ2万円(ディッキーズ フォー RHC/RHC ロンハーマン)、キャップ8500円(ホワイトマウンテニアリング)、手に持ったチェックシャツ2万3000円(RHC/RHC ロンハーマン)、その他はスタイリスト私物
じゃあどういう着こなしがいいの? というと、ジャケット自体が力強い見た目なだけに、合わせはあくまでシックに、が基本。色数を抑えて大人らしい印象にまとめれば、どこかリッチな雰囲気も生まれてくる。今回は、茶のムートンを生かすために、黒系でまとめてみた。男らしさもありつつ、リッチさも手に入れられるコーデって、最強じゃない?
16万5000円(ジェームス・グロース/ヴァルカナイズ・ロンドン)
1876年創業の英国レザーウエアブランドからも、ムートン素材を使ったアイテムが登場。ブランドらしさあふれるシングルライダースデザインは、ヨーロピアンバイクの特性に合わせて、着丈と袖丈が長めのデザイン。襟元から見えるムートンボアのおかげで印象はかなりゴージャスだが、精悍さもしっかりと出せる。ということは、ワイルドキャラで貫禄出しを狙うならコレしかない!?
22万円(タリアトーレ/トレメッツォ)
B-3ボンバージャケットを思わせるタフでたくましいデザインが決め手。スウェード仕上げならではの優しい表情で、大人らしい品格もプラスしている。着膨れが気になるムートンボマーだが、そこはイタリア語で“断裁士”を意味するブランドらしいシャープな作りで、スッキリとしたスタイルが望める。
24万円(エンメティ/インテレプレ)
世界最高峰のスペイン産ライトウェイトムートンは、軽くてとっても柔らか。もちろん暖かさも申し分ない。表面にナッパ加工を施すことで、ほどよいツヤ感を演出。より精悍な雰囲気に仕上げている。また、裾丈を前後で変えて、いっそうシャープな印象になるよう設計。これでいて着心地はしっかり快適。ムートンジャケットの概念を覆す、ユニークな1着だ。
9万6000円(ヤヌーク/カイタックインターナショナル)
原宿の老舗ヴィンテージショップ〈ベルベルジン〉のディレクター、藤原 裕氏が監修したムートンジャケット。1980年のモスクワ冬季五輪でアメリカ選手団の公式ユニフォームとして作られたムートンコートにインスピレーションを受け、現代的なオーバーサイズ&ボックスシルエットに仕立てた。サードタイプのデニムジャケットをデザインベースに、これだけヴィンテージライクな顔つきに仕上がっているにもかかわらず、素材はなんと合成皮革。とはいえライナーのボアはリアル羊毛を採用し、暖かさもひとしお。
38万円(ブルーナボイン/ブルーナボイン代官山店)
廃業となってしまったイタリアのタンナーに残るデッドストックのムートンを使用。シルエットはたっぷりとゆとりを持たせつつ身頃の前後ともにタックを入れ、リラックスしたバルーンシルエットに。毛足を長めにとったリアルムートンのほわほわな質感は是非堪能したい。超限定の希少モデル!
4万5000円(スリードッツ/スリードッツ青山店)
最後はボアが包みこむかわいらしげのある1点。ほどよくなめらかでとろみを感じる総ボア仕立てのブルゾンは、フランスのリアルファーメーカーであるエコペル社が作ったリサイクルポリエステル製のエコファー素材。リサイクル系素材の光沢感もなく、上質な風合いが出ていてさすがのひと言。ゆったりリラックスシルエットなこともあって、レイヤードして楽しみたい。
●RHC ロンハーマン
TEL:0120-008-752
●インテレプレ
TEL:03-6804-3861
●ヴァルカナイズ・ロンドン
TEL:03-5464-5255
●カイタックインターナショナル
TEL:03-5722-3684
●スリードッツ青山店
TEL:03-6805-1704
●トレメッツォ
TEL:03-5464-1158
●ブルーナボイン代官山店
TEL:03-5728-3766
●ホワイトマウンテニアリング
TEL:03-6416-5381
photo : Kouki Marueki(BOIL) styling : Hidenori Asai text : Yuta Yagi