写真左/CR-01 レースアップスニーカー。14万3000円、写真右/CR-02 レースアップスニーカー14万3000円(セリーヌ オム バイ エディ・スリマン/セリーヌ ジャパン)
着こなしを軽快な印象へと変えてくれる白スニ。いつものコート系スニーカーでカジュアルなスタイルもいいけど、ワンランク上の大人アメカジを目指すなら〈セリーヌ〉の新作白スニはいかがだろう? セリーヌ ランナーは、ブランドのシューズコレクションにはじめて登場したランニングデザインの一足。90年代のスニーカーに着想を得たアスレチックな雰囲気は、リラックスしながらもエレガントな印象。さらにヒールが3cmということで適度なボリューム感もありながらクッション性も高く、疲れにくいのが特徴となっている。
またアッパーは上品なカーフレザーながら、パッドを入れライニングにはメッシュを採用しているので、履き心地のよさも追求したところも見逃せないポイント。シューズのタンとアウトソールには〈セリーヌ〉のロゴ、そしてかかと部分には“トリオンフ”がスタンプされている。
〈セリーヌ〉の“トリオンフ”といえば、1972年に創業者であるセリーヌ・ヴィピアナのクルマがパリの中心のエトワール広場で故障したときに、偶然目にとまった凱旋門を囲む鎖を見てブランドの象徴にしたのがはじまり。
ブランドの頭文字をあしらった二つの“C”が織りなす紋章“トリオンフ”が時代を経て、再び脚光を浴びるようになった立役者といえば、現クリエイティブディレクターを務める、モード界の反逆児、エディ・スリマン。それまでは多用されなかった“トリオンフ”を〈セリーヌ〉における自身の初コレクションで大きくフィーチャーしたのが、きっかけで新たな魅力を発信した。
ちなみに“トリオンフ”はフランス語で“凱旋”を意味し、エディ・スリマンなりに創業者のデザインをリスペクトした提案ともいえる。
“CR-01”にはサイドにトリオンフを、“CR-02”では、これまたエディ・スリマンがフックアップした“Cロゴ”のレザーパッチがサイドにあしらわれている。
メゾンのスニーカーといえば、いわゆるコート系やバッシュ系がトレンドとなっているが、ここでランニングモチーフを提案してきたのも、エディ・スリマンの反骨精神の表れなのかもしれない。
●セリーヌ ジャパン
TEL:03-5414-1401