〈A|X アルマーニ エクスチェンジ〉“懐かしさ”と“新鮮さ”が交差する メッセージを胸に!
ずっと変わらないものと変わり続けるもの。懐かしさと新鮮さ。その両方を兼ね備えた“普遍の魅力”とは!? そんなことを考えさせてくれる大人が着るべきスウェットシャツを発見!
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A|X ARMANI EXCHANGE
1990年代と聞いて、つい最近だと思うか、かなり昔の話だと思うかは、人それぞれだけど、あの時代のイメージに関しては、どの世代にとっても同じだと感じることはないだろうか? 各世代の視点から懐かしさと新鮮さが入り混じっているが、(現在と比べれば)解像度が低く、少し粗いアナログな雰囲気は共通している、と。そして、それが’90年代が持つ独特な匂いとなっているのではないだろうか。
もちろん、読者のみなさんにとっては、懐かしさのほうが勝つかもしれない。しかし、若い世代からは、それが新鮮に映っていることは、容易に想像できる。たとえば、映画『パルプ・フィクション』(1994年)や『トレインスポッティング』(1996年)。音楽でいえば、ニルヴァーナやオアシス。これらは、2021年の今でもなお、名作・名アーティストとして、新たなファンを獲得し続けている。もちろん、ここには、長く愛される“普遍の魅力”が隠れているのだけれど。
では、その“普遍の魅力”とはどこからくるものなのだろうか? そんなことを考えながら、この〈A|X アルマーニ エクスチェンジ〉のスウェットを見てほしい。アイテムから醸し出される’90年代のレトロな雰囲気。それは、ボルト&ナットのプリントが要因だろう。これは、1991年のブランドデビュー当時に登場した広告ビジュアル。造形の基礎、あらゆるモノを繋ぐパーツを連想させ、“自分の個性をミックス&マッチさせる”というメッセージが込められているとか。
このエピソードと同時に、粗いモノクロ画像が“新鮮さ”に繋がっている。これがカラーで高解像度ではそうはいかない。そう、“懐かしさ”と“新鮮さ”が交差した点、そこに人は“普遍の魅力”を感じるのではないだろうか。そして、このマッシュアップ具合こそが、このスウェットの魅力。わかる大人にこそ着てほしいアイテムだ!
ブランド設立当時、1991年に登場した広告ビジュアルを大胆にプリント。想像力を掻き立てる“ナット&ボルト”は当時、自分の個性をミックス&マッチさせるというメッセージとして強烈なインパクトを残した。100%オーガニックコットンで着心地もいい。1万8040円(A|X アルマーニ エクスチェンジ/ジョルジオ アルマーニ ジャパン)
●ジョルジオ アルマーニ ジャパン
TEL:03-6274-7070
雑誌『Safari』10月号 P225掲載
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