清涼感たっぷりのジュート素材や、コパに施した楽しげなオレンジステッチで、街はもちろん海にも打ってつけ。ベルトの金具にも奥ゆかしくロゴを配し、大人の貫禄も文句なし。6万9000円(エトロ/エトロ ジャパン)
ときに“隠し事”も
必要ってこと⁉
秘すれば花、といったのは室町時代の能の立役者、世阿弥。秘めるから花になり、秘めなければ花でなくなる、という意味だが、要は“意外性”が大事ってこと。想定内のコトにはそれほど感動しないが、予想外のコトに人はハッとするもの。隠し扉や隠し部屋、なんて仕掛けにそそられるのも、そのせいかと。彼女に仕掛けるサプライズだって、事前にバレたら興ざめで、隠して驚かせるからこそ、感動があるはず。
で、そんな“意外性”を足元で演出できるのが、〈エトロ〉のサンダル。え⁉ どこがって? 一見、無地に見える茶色のレザーに、よ~く目を凝らしてみて。ほら、ブランドのシグネチャーであるペイズリー柄が施されている。これぞ、ハッと人を驚かせる“意外性”。これみよがしにひけらかさないからこそ、魅力がぐんとアップしていない? 小僧がデカデカとブランドを誇示するのとは、格が違うってわけ。しかも、インソールは素朴なジュート、甲のベルトにはフリンジを効かせ、軽やかな開放感もたっぷり。ラグジュアリーな逸品ながら、日常でカジュアル使いできる仕様となっている。よからぬ隠し事はいただけないが、こんなお洒落の隠し事なら、大歓迎じゃない⁉
実はペイズリー柄!
右:しなやかな牛革に、〈エトロ〉の代名詞であるペイズリー柄をさりげなくプリント 左:靴底のラバーも、なんとペイズリー柄。こんな隠れた遊び心が大人!
●エトロ ジャパン
TEL:03-3406-2655
雑誌『Safari』5月号 P143掲載
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