強くて頼りがいのあるところが魅力!
ドウェイン・ジョンソン映画5選!
映画館で痛快アクション作を観てストレス解消!、なんてことがなかなかできない昨今。ならば、過去作を観てスカッとした気分に浸っては? ならば、オススメはドウェイン・ジョンソンの出演作。いずれも、ド派手なアクションが用意されていて、観ているうちにモヤモヤが吹っ飛ぶはず!
『スコーピオン・キング』
製作年/2002年 製作/ビンス・マクマホン 監督/チャック・ラッセル 共演/スティーブン・ブランド
全力アクションにホレボレ!
WWEのプロレスラー、ザ・ロックとして頂点を極めたドウェイン・ジョンソンが、俳優に進出したのがスコーピオン・キング役。『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』で演じたこのキャラクターが大好評となり、翌年、単独の主演作が完成された。
その名のとおり、スコーピオン=サソリの手足をもった戦士で、軍隊を率いて戦う恐るべきキャラの過去が描かれる。古代エジプトを舞台に、邪悪な支配者に立ち向かう勇敢な戦士、マサイアスが、スコーピオン・キングと呼ばれるまでに、どんな試練が待ち受けているのか……。
流れ落ちる水とともに落下し、炎の中のアクションなど見せ場の連続。巨大な殺人軍隊アリの群れや、ミノタウロスといった怪物を相手にしたバトルシーンでは、全力で挑むドウェインの勇姿に惚れぼれ!
ほっそりした顔立ちや、やや発展途上の演技力も初々しく、俳優としての原点を再確認できるはず。ちなみに『スコーピオン・キング』には、続編、第3作も存在するが、ドウェインは出てこないので要注意。現在、ドウェインが製作を務め、現代を舞台にした『スコーピオン・キング』のリブート企画が進行中だ。
『ワイルド・スピード MEGA MAX』
製作年/2011年 監督/ジェスティン・リン 共演/ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー
途中参戦ながらシリーズの顔に!
それまで4作が公開され、回を重ねるごとに人気が上昇していたワイスピで、ドウェイン・ジョンソンが初参戦したのが、この第5作。主人公の2人、ドミニクとブライアンを逮捕するべく、ブラジルに送り込まれたのが、ドウェイン演じるFBIの最強捜査官、ルーク・ホブスだ。
ドミニク役のヴィン・ディーゼルとの、筋肉スター2トップの共演が実現しただけで、アクション映画ファンは歓喜。ドウェインのホブスはこの後、シリーズの“ファミリー”となり、ドミニクが登場しないスピンオフ作品『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』ではホブスが主人公となった。
冒頭からいきなり、横転した護送車が宙を舞い、その後も超高速列車からの高級車を盗む作戦、200台がクラッシュするチェイスなど、ワイスピらしいド派手シーンが全編にぎっしり。シリーズが進むにつれ、“ありえない”アクションが増加していったが、この第5作はギリギリ“ありえる”感がキープされた。
そしてドウェインの見せ場といえば、やはりヴィン・ディーゼルとのガチンコ肉弾戦だろう。ぶつかり合いながら壁に穴が開くなど、その重量感は半端じゃない。一応、捜査官として正義の側に立つホブスだが、ドミニクらの犯罪に共感してしまう瞬間もあり、このあたりに、俳優・ドウェインの魅力が発揮される。
『ヘラクレス』
製作年/2014年 監督/ブレット・ラトナー 共演/イアン・マクシェーン、ルーファス・シーウェル
ドウェインにしかできないハマり役!
ドウェイン・ジョンソンには、いくつものハマリ役があるが、同時に彼以外のキャスティングが不可能といえる作品もある。その最高のサンプルが、ヘラクレス役では?
ヘラクレスといえば、ギリシャ神話の英雄で、神の血を引く最強の存在。“たくましい男”の代名詞でもある。これを映画化するとなれば、ドウェイン・ジョンソンが最適だろう。実際に、多くの兵士を率いるシーンを観れば、そのリーダーシップや荒々しさ、そしてもちろん鍛え上げられた筋肉によって、異様なまでのカリスマ性が発散されたことがわかる。
全能の神であるゼウスと人間の間に誕生したヘラクレスは、傭兵の仲間とともにいくつもの戦場をくぐり抜けてきた。襲撃のターゲットにされる国から、高額な報酬で仕事を請け負った彼は、かつてない戦いに挑む。
この『ヘラクレス』は、大量の兵士による陣形戦術なども見どころだが、やはり印象に残るのは、ドウェインの肉体技である。つながれた鎖を引きちぎり、乗っている馬ごと敵兵を投げとばす。そして神話世界のモンスターに向かって、全身全霊で飛びかかり……。その姿に、“ザ・ロック”時代からのファンは全身が震え、涙することになる!
『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』
製作年/2017年 監督/ジェイク・カスダン 共演/ジャック・ブラック、ニック・ジョナス、ケヴィン・ハート
コメディ俳優としての才能も発揮!
ドウェイン・ジョンソンといえば、片方の眉を上げる“顔芸”などコミカルな演技でも大人気。そんな笑える彼の魅力が最大限に生かされた作品といえば『ジュマンジ』シリーズ2作ではないか。
ボードゲームの世界が現実となる、ロビン・ウィリアムズ主演の1995年の大ヒット映画を、テレビゲームの世界へバージョンアップ。学校で居残りとなった高校生の4人が、地下の倉庫で見つけた古いテレビゲームをはじめたところ、ゲームの世界に入りこんでしまう。しかも、その外見はゲームのキャラクターに大変身!
ドウェインは、ゲーム内のムキムキな肉体の冒険家キャラ、ブレイブストーン博士役なのだが、そんな彼の肉体に入りこんだのが、運動が苦手で、気弱な性格、ゲームオタクの高校生スペンサー。
予想外に高い肉体のポテンシャルにびっくりし、おどおどしたり、尻込みしたりしてパワーと格闘する。そんなドウェインの演技に腹の底から爆笑してしまうのだ。ブレイブストーンとスペンサーが一体化し、仲間のリーダーになっていく成長では、意外なほどハイレベルな表現力も確認可能。続編『ジュマンジ/ネクスト・レベル』では、中身が“老人”となったドウェインの変幻自在の演技が見もの。
『ファイティング・ファミリー』
製作年/2019年 監督/スティーブン・マーチャント 共演/フローレンス・ピュー、レナ・ヘディ、ニック・フロスト
企画・製作・出演とマルチに活躍!
素顔のドウェイン・ジョンソンは、どんな人なのか? じつは各国のジャーナリストたちは、彼の取材が大好き。スターとは思えないほど、気さくでいい人だからである。長年、プロレスの世界で培ったサービス精神や、相手への礼儀を、ショービジネスのトップに立っても忘れていないからだろう。
そんなドウェインが本人そのまんまで登場するのが『ファイティング・ファミリー』だ。そもそもこの作品、ドウェインがイギリスのプロレス一家のドキュメンタリー番組を見たことで、映画化のプロジェクトがはじまった。彼自身が企画・プロデュースを担当し、WWEのシーンで“ザ・ロック”として出演したのだ。
イギリスの小さな町で、レスリングジムを経営する両親の下で育った兄妹がWWEのトライアウトを受ける物語。兄は落選するも、合格した妹はアメリカへ渡り、プロレスラーを目指す。そこで彼女にアドバイスを与えるのが、ザ・ロックとして活躍したドウェイン。
出番こそ多くないものの本人役としてのオーラは圧倒的! しかも作品としても、スポ根ストーリーと家族の絆が見事にマッチし、有無を言わさぬ感動へとなだれ込む。主人公を演じたフローレンス・ピューは、2021年公開予定のマーベルの大作『ブラック・ウィドウ』にも出演する、ハリウッドの超注目スターだ。
photo by AFLO