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CULTURE カルチャー

2020.12.20

【まとめ】一年の笑い納めに!
笑えて泣けるコメディ映画14本!

いよいよ2020年も終わり。「今年は色々あったな〜」としみじみ思う人も多いはず。けれども、来たる新年に向けて、テンションも上げていきたいところ。そこで2020年を笑いで締めるのはいかが?おすすめコメディ映画を14本セレクト!

 

 


『テッド』
製作年/2012年 製作・監督/セス・マクファーレン 出演/マーク・ウォールバーグ、ミラ・クニス

かわいいテディベアの"やさぐれ具合"が面白い!
孤独な少年ジョンは、クリスマスにプレゼントされたテディベアと友達になれるよう星に願う。すると、テディベアには命が宿り、唯一無二の親友・テッドとしてジョンと人生を共にすることに。27年後、ジョンは35歳になり、テッドの中身もすっかりオッサンになっていた…。外見はモフモフのかわいいクマちゃん、中身はお下品で酒と女とマリファナを愛するテッドの強烈な存在感に笑わされる快作。

同じく自堕落で、30代のくせに大人になりきれないジョン(マーク・ウォールバーグ)とのウダウダしたやり取りが、残念過ぎて楽しい。そんなテッドとジョンが友情の危機に瀕し、取っ組み合いの喧嘩を繰り広げるくだりは、コメディ映画史上に残る名珍場面。アクション映画も顔負けの本気バトル(けれど傍目にはほっこり)に心の汗と涙を流すクマと中年が、たっぷりの笑いを提供しながら、友情の大切さを教えてくれる。
 




『ロング・ショット』
製作年/2019年 原案・脚本/ダン・スターリング 監督/ジョナサン・レヴィン 出演/シャーリーズ・セロン、セス・ローゲン 

格差を乗り越える恋物語に熱くなる!
“格差”カップルの女性側は、アメリカ政府の国務長官を務め、次期大統領選に出馬するシャーロット。外見もキラキラな美人。対する男性側は、ジャーナリストのフレッド。仕事だけ考えれば、不釣り合いではなさそうだが、フレッドは新聞社を辞めて無職の状態。しかもファッションセンスはゼロで、どう考えてもモテるタイプじゃない。

しかし、ある接点をきっかけにフレッドがシャーロットの大統領選のスピーチ原稿を担当することになる。そこから2人の心は急接近。一見、ありえないような関係も、ホワイトハウスの“裏側”がきっちり描かれて説得力があるため、観ているこちらもスムーズに物語へ入りこんでしまうのだ。

この映画、キャストも最高のハマリ役。シャーロット役のシャーリーズ・セロンは、アメリカ初の女性大統領になってもおかしくない凛々しさに、持ち前の美しさが全開。そしてセス・ローゲンが、ちょっぴりかっこわるいけど、正義感だけは強いフレッド役で男子的共感を誘いまくる。

基本はコメディなので笑えるシーンがたっぷり。思わぬアクションもあったりと、サービス精神旺盛の快作。『ローマの休日』『プリティ・ウーマン』など懐かしの“格差を乗り越える”ラブストーリーを思い出す人も多いかも!
 

 


『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』
製作年/2019年 監督/オリヴィア・ワイルド 出演/ケイトリン・デヴァー、ビーニー・フェルドスタイン

高校最後の夜、私たちはパリピになる!
高校卒業まで優等生だったエイミー(ビーニー・フェルドスタイン)と親友のモリー(ケイトリン・デヴァー)。彼女たちは、勉強もせずに脳天気に遊んでいた同級生たちをずっと軽蔑していた。けれども、自分たちと同じハイレベルな進路だったことを知り愕然。高校生活を満喫してこなかったことを後悔する。失った青春を取り戻すべく、2人は誰にも呼ばれていない卒業パーティへ繰り出そうとする。

女優オリヴィア・ワイルドが長編監督デビューしたガールズムービー。地味な女子2人が、パーティの場所を探しながら夜のLAをさまようのだが、そこにギャグをてんこ盛り。自分がプリントされたシャツを着ている金持ち男、勘違いなセレブ気取りの女など、破天荒なサブキャラも実に魅力的。それでいて、イマドキらしい多様性もしっかりおさえられている。使用されている音楽も最高で、オリヴィア・ワイルドの才能には驚かされるばかり。
 

 


『デッドプール』
製作/2016年 監督/ティム・ミラー 出演/ライアン・レイノルズ、モリーナ・バッカリン

スーパーヒーローの毒舌トークがとにかく愉快!
末期がんを告知された傭兵のウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)が、治療と引き換えに極秘人体実験の被験者に。驚異的な治癒能力を手に入れ、スーパーヒーローの"デッドプール"と化す。…が、世のため人のために戦うほかのヒーローとは違い、ウェイドはもともと気まぐれな傭兵で、煩悩だらけ。しかも、かなりおしゃべりで口も悪いウェイドの戦いは、人体実験の過程で彼の全身を醜く焼けただれさせた悪徳科学者への復讐を掲げながら、混沌へと突き進む。

自らを"俺ちゃん"と名乗り、おちゃめな態度で心の傷を隠すウェイドのマシンガントークは聞いているだけで(相当疲れるが)愉快だし、あらゆるポップカルチャーネタもふんだんに盛り込まれていてかなり楽しい。また、おしゃべりが過ぎて、彼の物語を見ている観客に話しかけてくることもあり(!)、文字通り笑いの渦に巻き込んでくるのも愉快。
 

 

 
『ゾンビランド:ダブルタップ』
製作年/2019年 製総・監督/ルーベン・フライシャー 出演/ウッディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、エマ・ストーン、アビゲイル・ブレスリン 

ゾンビ相手に悪ふざけするノリに抱腹絶倒!?
世界中がゾンビだらけになった状況で、生き残った人間はごくわずか。前作『ゾンビランド』の主人公4人組もなんとかサバイバルに成功。新たな隠れ家としてホワイトハウスで生活している。そんな彼らがよせばいいのに、エルビス・プレスリーの“聖地”であるグレイスランドに向かう物語。新たに全身ピンクでキメたギャルが加わるなど、コメディのノリは、さらにフルスロットル。ゾンビたちもさらに進化し凶暴になるなど、アクションの過激さも前作を超えている(前作は、過激さが少ないと不満の観客もいたらしい!?)。

なにより嬉しいのは、メインキャストが復活しているということ。エマ・ストーンは『ラ・ラ・ランド』でオスカー女優になったし、ジェシー・アイゼンバーグやウディ・ハレルソンも前作の後にアカデミー賞にノミネート。今やハリウッドのトップスターに君臨する彼らが『ゾンビランド』の続編なら……ってことで再結集。しかも変わらぬ、ふざけたノリで楽しそうに演じているのは、ホント、微笑ましい! そしてエンドクレジットのオマケ映像も痛快さを極めているので、最後までお観逃しなく!

 


『宇宙人ポール』
製作年/2011年 監督/グレッグ・モットーラ 出演/サイモン・ペッグ、ニック・フロスト

宇宙人の芸達者ぶりに笑わされる!
SFオタクのイギリス人青年クライブ(ニック・フロスト)とグレアム(サイモン・ペッグ)は、アメリカ中西部のUFOスポット巡りに出発。その道中、"エリア51"から逃げ出してきた本物の宇宙人ポールと遭遇し…。オタク2人のゆる~い旅行が、故郷に帰りたい宇宙人との遭遇劇へ。

となると『E.T.』並みの感動が予想されるが、長年のアメリカ暮らしですっかりアメリカ~ンなノリが染みつき、フランク過ぎるナイスガイとなったポール(セス・ローゲンが声を担当)のキャラクターに笑わされる。おまけにこのポール、"『E.T.』並み"どころか『E.T.』を監督するスティーヴン・スピルバーグに助言したり、超人気SFドラマ「X-ファイル」の制作にかかわったこともあるそう。そんなポールと2人の旅は追手とのバトルへと突き進み、事態は予想外の方向へ!? SF好きはもちろん、笑って泣いてほっこりしたい人におすすめ。
 

 


『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』
製作年/2009年 製作・監督/トッド・フィリップス 出演/ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキス

謎を解けば解くほど、爆笑してしまう!
結婚を2日後に控えたダグと彼の親友であるフィル、スチュ、そして義弟となるアランは、独身さよならパーティと称してラスベガスへ。高級ホテルではしゃぐ4人だったが、翌朝のスチュ、フィル、アランは二日酔いに。主役のダグは姿を消し、荒れ果てたホテルの部屋にはトラと赤ちゃんがいた! ダグを捜して結婚式を無事に迎えさせるため、3人はすっかり抜け落ちた前夜の記憶を取り戻そうとするが…。

ミステリー風を装いながら、謎を解いていく過程は爆笑に次ぐ爆笑。人によってはハメを外しがちで、トラブルの種になりかねない独身さよならパーティの危うさを、下ネタ満載で面白おかしくつついていく。それでいて、大人になるべき男たちの成長物語へとほんのり昇華させているのも粋なところ。本作から始まるシリーズ3作を手掛けたトッド・フィリップスは、あの『ジョーカー』の監督でもあるのが興味深い。
 

 


『ポリスアカデミー』
製作年/1984年 監督・脚本/ヒュー・ウィルソン 出演/スティーヴ・グッテンバーグ、パパ・スミス、G・W・ベイリー

7作まで作られた80年代の人気シリーズ
市警察の警察官採用基準が一新され、さまざまな人たちが警察学校へ入学。チンピラのマホーニー(スティーヴ・グッテンバーグ)は起訴と引き換えに警察学校に入るが、同期生はトンデモナイ問題児ばかり。史上最悪の新入りたちに、ラサール校長は大慌て。教官のハリスは何とかして追い出すべく、イビリ作戦を開始する!

いたずら好きの問題児マホーニー、高身長で怪力のハイタワー、拳銃狂のタックルベリー、声帯模写が得意なジョーンズなど、新入生たちはクセ者ばかり。彼らが巻き起こす騒動が笑いを誘う。84年から94年まで、全7作も製作された80年代を代表する人気コメディシリーズ。ちなみにマホーニーは4作めで降板。以降、主人公となったハイタワーも6作めが最後となった。
 

 


『ホット・ショット』
製作年/1991年 監督・脚本/ジム・エイブラハムズ 出演/チャーリー・シーン、ケイリー・エルウィス、ヴァレリア・ゴリノ

名作をひたすらパロった大ヒット作!
優秀なパイロットだったトッパー(チャーリー・シーン)は、不名誉な死を遂げた父に対する負い目と度重なる軍規違反で除隊処分に。インディアンの集落でひっそりと暮らしていた。ある日、そんなトッパーに軍への復帰が持ちかけられる。しかし、配属先はクセ者揃いのエリート操縦士チームで……。

名作『トップガン』をベースに、『ダンス・ウィズ・ウルブズ』『ナインハーフ』『愛と青春の旅だち』ほか、80年代のヒット作20本以上を徹底的にパロディ化したコメディ作品。主演のチャーリー・シーンが大真面目な顔で、ナンセンスな笑いを生み出していく。最初から最後までギャグをとことん詰め込む、こだわりにはある意味、脱帽。何気ないシーンにまで笑いの仕掛けがあり、それを探すのも楽しい。
 

 


『メリーに首ったけ』
製作年/1998年 監督・脚本/ボビー&ピーター・ファレリー 出演/キャメロン・ディアス、ベン・スティラー、マット・ディロン

キュートなメリーをゲットする方法!
冴えない高校生のテッド(ベン・スティラー)は、憧れのメリー(キャメロン・ディアス)とのデート中に大失態を犯し、彼女とはそれっきりに。13年後、いまだにメリーを忘れられないテッドは、探偵ヒーリー(マット・ディロン)を雇って彼女の近況を調べることに。しかしメリーに一目ぼれしたヒーリーは、テッドに嘘の報告した挙句、あらゆる悪知恵を駆使して彼女に接近する。ヒーリーの報告がデタラメだと知ったテッドは、メリーと再会するが……。

どうしようもない男たちが、キュートなメリーを巡ってありえない手段で愛を告白しようとする。『ジム・キャリーはMr.ダマー』のファレリー兄弟が監督・脚本を務めていて、得意の馬鹿馬鹿しいコメディを展開。キャメロン・ディアスの出世作で、とにかくキュートで魅力的。前髪カピカピのヘアジェルシーンはあまりにも有名。
 

タフで、お茶目なところが魅力!マーク・ウォールバーグ映画5選!

『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』
製作年/2010年 製作・監督/アダム・マッケイ 共演/ウィル・フェレル、エバ・メンデス、サミュエル・L・ジャクソン、ドウェイン・ジョンソン

マーク史上、最高ランクの楽しさ!
マーク・ウォールバーグの魅力のひとつが、まじめにやればやるほど笑っちゃうという演技。その魅力が発揮されて、多くの人に愛されたのが『テッド』だが、それ以上にマークのコメディの才能が炸裂しまくるのが本作。タイトルのとおり『俺たち』シリーズなので、主人公たちのふざけた活躍が見もの。マークが演じるのはNY市警の刑事テリーで、血気盛んで暴走しやすいタイプ。そんな彼が、内勤好きなオタク刑事アレンとコンビを組むことになる。

何から何まで正反対のテリーとアレン。そのギャップはもちろん、相棒の不甲斐なさにブチきれるマーク・ウォールバーグの演技にいちいち爆笑。全くモテないタイプのアレンに、実は超セクシーな妻がいたと発覚するのだが、その瞬間のテリーの驚きの表情は最高! さらに先輩刑事コンビとしてドウェイン・ジョンソンとサミュエル・L・ジャクソンが出演。豪華キャストの登場に喜ぶのもつかの間、あっさりと序盤で消えてしまう! あらゆる方向で予想を裏切る展開が用意されている、なんとも痛快な作品なのだ。刑事アクション映画としてのド派手さも含め、“楽しさ”という点ではマーク・ウォールバーグ作品の中でも最高ランク!
 

 

『ミート・ザ・ペアレンツ』
製作年/2000年 製作・監督/ジェイ・ローチ 出演/ロバート・デ・ニーロ、ベン・スティラー

彼女の父親は元CIA!
シカゴの看護師グレッグ(ベン・スティラー)は、恋人パムの両親に結婚を認めてもらうため、彼女の実家を訪問。しかし娘を溺愛する父親ジャック(ロバート・デ・ニーロ)は超頑固者で、一筋縄ではいきそうもない。しかもグレッグは父親の前で失態を続け、それをごまかすため嘘をつきまくる。ところが、父親は元CIAのスゴ腕とわかり……。

娘を溺愛する父vs未来の婿の仁義なき戦いを描いたコメディ。デ・ニーロが元CIAの頑固オヤジを演じていて、その恐ろしさがたまらない。父親に認められようとするグレッグだが、母親の骨壷を割り、庭を炎上させるなど、次から次へと失敗を重ねて深みにハマっていく。「結婚相手の父親への挨拶は緊張する」という、世界共通のあるあるがウケ、シリーズ化を果たした。
 

 


『ズーランダー』
製作年/2001年 製作・監督・出演/ベン・スティラー 出演/オーウェン・ウィルソン

男性モデルを暗殺者に!? 荒唐無稽ぶりがなんとも痛快!
ファッション界のトップに君臨する超売れっ子モデルのデレク・ズーランダー(ベン・スティラーが監督・脚本も兼任)は、新人モデルの勢いに押されて意気消沈。引退を決意して故郷に戻るが、そんな彼に大物デザイナーから新コレクションへの起用依頼が舞い込む。しかし、その裏には、恐るべき陰謀が隠されていた…。

男性ファッションモデルの固定イメージを徹底的に茶化しながら、バカバカしい笑いをトッピング。何よりもまず、"ブルー・スティール"と命名された必殺のキメ顔を武器に、業界を駆け抜けてきたズーランダーがいちいち笑わせてくれる。さらに、頭脳よりも容姿重視で与しやすいモデル(※あくまでも固定イメージ)を文字通り洗脳し、暗殺者に仕立て上げようとする展開も荒唐無稽で笑えるところ。もちろん、固定イメージの痛快な逆襲もきちんとあり、爆笑した分だけスカッとさせてくれる。
 

 
日本シリーズよりもアツい!?
熱闘! ベースボール映画5選!

『メジャーリーグ』
製作年/1989年 監督・脚本/デヴィッド・S・ウォード 出演/トム・ベレンジャー、チャーリー・シーン、ウェズリー・スナイプス

ベースボール映画の決定版!
実在の球団、クリーブランド・インディアンスを舞台にしたコメディ作品。弱小球団インディアンスの新オーナーとなったレイチェルは、フランチャイズの拠点をクリーブランドからマイアミへ移そうと画策。コントロールが悪いチンピラ投手や直球しか打てない外野手など、三流プレイヤーばかりを集めて故意にチーム最下位を狙う。けれども、それを知った選手たちは一致団結してリーグ優勝を目指そうと奮闘しだす!

個性豊かなインディアンスのポンコツ選手たちがとにかく楽しい本作。ノーコン投手だったのにメガネをかけた途端に豪腕ピッチャー変身するリッキー(チャーリー・シーン)に、俊足だがフライばっかり打ってしまうウィリー(ウェズリー・スナイプス)。直球はホームランにできるが、変化球はからきしダメなセラノ(デニス・ヘイスバート)と、愛すべきキャラばかり。
ご存知“ワイルドシング”のテーマ曲が流れ、リッキーが登場するシーンは今観ても大興奮するはず! 弱小なインディアンスに対して冷たかったクリーブランドの人たちが、熱狂しファンへと変わる姿にも胸アツ! 老若男女が楽しめるベースボール愛にあふれた傑作。
 

 

文=斉藤博昭 text:Hiroaki Saito
photo by AFLO

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