カルチャーギャップが面白い!
アメリカらしさが堪能できる映画5選!
ハリウッド映画で描かれている様々なアメリカンカルチャー。ときに憧れ、ときに「それってあり!?」なんて、驚かされたりする。そんなカルチャーギャップが楽しめる作品を5本セレクト!
『シーズ・オール・ザット』
製作年/1999年 監督/ロバート・イスコーヴ 出演/フレディ・プリンゼ・Jr、レイチェル・リー・クック、ポール・ウォーカー
テーマ【プロム】
高校卒業時に開催されるフォーマルなダンスイベント。参加するには一緒にダンスを踊ってもらうパートナーが必要。
冴えないメガネっ娘をイケメンがプロデュース!
高校の生徒会長でサッカー部の人気者ザック。プロムパーティ直前に、恋人だった学園一の美女に振られてしまい、パートナーがいなくなる。そんな時、悪友のディーンが「学園一冴えない女の子をプロムクィーンに選ばれるように変身させられるか?」という賭けを提案してきた。
ドラマ『野ブタ。をプロデュース』の元祖ともいえるラブコメディ。学園一のモテ男と学園一のネクラ女子の恋の行方に、プロムという高校生活最大のイベントが絡む物語。学園もののド定番なのだが、メガネっ娘のレイチェル・リー・クックのかわいさにどんな男も胸キュン。この映画を見ると、プロムがいかにアメリカの学生たちにとって大事なイベントなのかが分かる。
ちなみに名作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でも、プロム“魅惑の深海パーティ”が物語のキーポイントに。12月11日からネットフリックスで配信される『ザ・プロム』は、プロムが禁止されたことで、メリル・ストリープやニコール・キッドマンらがひと肌脱ぐという内容となっている。
『プロジェクトX』
製作年/2012年 監督/ニマ・ヌリザデ 出演/トーマス・マン、ジョナサン・ダニエル・ブラウン
テーマ【やりすぎホームパーティ】
両親不在の隙をついて家で行う大規模なパーティ。友人宅なら誰の目も気にせず騒げるし、未成年でも酒が飲めると大勢が集まるのがありがちなパターン。プールでバカ騒ぎや、ベッドルームを勝手に使用したりとやりたい放題。
最高のパーティには最悪のトラブルがつきもの!
スクールカースト最下層にいるトーマス、コスタ、JBの3人組。彼らは、トーマスの両親が旅行で不在になるのを利用して盛大なパーティを計画する。SNSやメールを駆使して“美女のみ入場可”と告知をしたら、家に入り切らないほど人が集まってしまい……。
学生たちが企画したホームパーティが予想以上にヒートアップ。お酒やドラッグでハイになり、当然ながら大暴れ! この手のシーンは頻繁にハリウッド映画でお見かけする。で、警察を呼ばれて大慌てで解散し、後付けは親がするというのがありがちなパターンだ。
ネットフリックスで話題のドラマ『コブラ会』でも、似たような場面が登場する。ホームパーティは日本でも珍しくないけど、この規模感はアメリカならではかも。
『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』
製作年/2009年 製作・監督/トッド・フィリップス 出演/ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキス
テーマ【バチェラーパーティ】
結婚式の前日に、新郎が独身最後の夜を友達と楽しむパーティのこと。一般的にはギャンブルやストリップなどでハメを外して楽しむ。女性版はバチェロレッテパーティ。
ハメを外し過ぎた新郎を探せ!
結婚を2日後に控えた花婿ダグは、親友のフィルとスチュ、新婦の弟アランと、独身最後の夜を楽しむためラスベガスへ。最高級ホテルに宿泊して、酒やギャンブルでバカ騒ぎする。翌朝ひどい二日酔いで目覚めるとダグは失踪。昨夜の記憶を一切なくした残りの3人はダグを探すはめに。
結婚すれば、大黒柱として責任を持つ大人にならなければならない。ということで、最後にひと晩だけハメを外したいという願望を叶えてくれる慣習がコレ。本作ではひと晩の快楽と、その絶望的な代償を描いている。最初はちょっと楽しむだけ、がだんだんとエスカレートしてしまうのが、人というもの。バチェラーパーティとはいえ、ほどほどに楽しむべし!?
『フェリスはある朝突然に』
製作年/1986年 製作・監督・脚本/ジョン・ヒューズ 出演/マシュー・ブロデリック、ミア・サラ、アラン・ラック
テーマ【未成年のクルマの運転】
アメリカの地方都市は鉄道もバスも少なく、交通手段はクルマしかないところも。よって、運転免許取得年齢が日本よりも低い。アイダホ州では16歳、カリフォルニア州では17歳と州によって違うが、親族が同乗しての試乗運転は、カンザス州やアイダホ州では14歳からできるそう。
学校をサボってクルマで観光!
ある朝、唐突に思い立って学校をサボることにした高校生のフェリス。病欠している金持ちの親友キャメロンを誘い、彼の父親のフェラーリを無断拝借してシカゴの街へ繰り出す。さらにガールフレンドも誘い出し、3人でシカゴ観光と洒落込むのだが……。
学校をズル休みした学園の人気者フェリスが、友人たちとシカゴの街を楽しむ青春物語。高校生なのに高級車フェラーリのオープンカーを運転する姿は、シビれるほどカッコイイ。「アメリカの高校生はクルマの運転ができていいなあ」と思った人も多いはず。高校生活も残りわずかとなった主人公たちが1日を謳歌する姿がなんとも羨ましい。
『SUPER 8/スーパーエイト』
製作年/2011年 製作/スティーヴン・スピルバーグ 製作・監督・脚本/J・J・エイブラムス 出演/ジョエル・コートニー、エル・ファニング
テーマ【ダイナー】
アメリカの大衆食堂的な位置づけ。もともとはプレハブ式の店舗が多かったそう。気軽に入れるレストランゆえに、映画でもたびたび事件が起こる場として登場する。
子供たちがダイナーでワイワイ!
1979年、オハイオ州。8ミリカメラで映画撮影をしていた6人の子供たちのそばで、貨物列車の衝突事故が発生。貨物列車は空軍施設エリア51からある場所へと極秘に移送中だった。その秘密を目撃した子供たちのカメラには、事故の一部始終が記録されていて……。
ダイナーは、古き良きアメリカを象徴する場所。ダイナーで食事をしている場面が登場するだけで、レトロな雰囲気がグッと増してくる。バイオレンスな作品だと、食事中に襲われる、なんて展開もあるが、本作は否。子供たちだけで、ワイワイ言いながらハンバーガーを食べるシーンが、なんとも美味しそうで楽しそう。「アメリカに行ったら、ダイナーで食事しよう!」と思ってしまうほど、魅力にあふれている。