ビーチが恋しいなら、こちらはいかが!?
潮風を感じる海映画5選!
このところ気温がグングンと上昇。夏を思わせる陽気になる日も。「う〜ん、こんな日は、海に行きたい!」とビーチが恋しくなる人も多いはず。ところが、このご時世。実際に行くのは、なかなか難しい。そこでオススメしたいのがこちらの海映画! きらめく水面に、完璧な青さと、心癒されること必至!
『ドリフト』
製作年/2012年 製作・出演/マイルズ・ポラード 監督/モーガン・オニール、ベン・ノット 出演/サム・ワーシントン
人生における様々な局面と波打つ海のシンクロに惹かれる!
物語の舞台は70年代、サーフィンシーンが活気づくオーストラリア。海辺の街で育った兄アンディと弟ジミーは、自宅のガレージでサーフショップを立ち上げることに。サーファーの視点を生かして手掛けたボードやウェットスーツが好評を博すが、金やドラッグを巡るいざこざに巻き込まれ……。
人気サーフブランドの誕生秘話をベースにした実話ドラマだが、不遇の子供時代を映すモノクロームの世界に始まり、成長した兄弟が真っ青な海でサーフィンを楽しむカラーの映像にシフト。彼らの人生が、サーフィンとの出会いによって鮮やかに色づいたことが伝わってくる。
『ドリフト(=漂う)』のタイトルが示すように、揺らぎがちな人生における様々な局面が波打つ海と呼応。現状に悩むとき、大切な人に別れを告げるとき、そして一世一代の勝負に出るとき……。様々な表情の海が、兄弟に寄り添う。
『ザ・ビーチ』
製作年/2000年 原作/アレックス・ガーランド 監督/ダニー・ボイル 出演/レオナルド・ディカプリオ、ティルダ・スウィントン
人生に迷う青年が伝説のビーチで成長していく
名匠ダニー・ボイルの下、若きレオナルド・ディカプリオが“伝説のビーチ”を目指す青春アドベンチャー。一人旅でタイを訪れた青年リチャードは、見知らぬ男から謎の地図を受け取り……。実際にタイのピーピー諸島で撮影された本作だが、“伝説のビーチ”を目指すには何kmもの遠泳も必須! 希望にあふれたリチャードが離島に向かって広大な海を泳ぎ切るシーンでは、水中から上空から収めた映像に魅了される。
もちろん、たどり着いたビーチは、それらを上回る美しさで天国のよう。白い砂浜とエメラルドグリーンの海が脳内を幸せにしてくれる。そんな空間ではしゃぎ、泳ぎ回り、クラゲと戯れ、槍で魚を獲り、好きな女の子と夜の海でデートをするリチャードだが、その幸せは永遠に続くのか……? 人生に迷う青年がやがて自分と向き合い、成長する場として海が機能しているのもいい。
『ブルークラッシュ』
製作年/2002年 監督・脚本/ジョン・ストックウェル 出演/ケイト・ボスワース、ミシェル・ロドリゲス
美しいノースショアに惹かれる!
サーフィンの聖地であるハワイのオアフ島ノースショアを舞台に、サーファーガールたちの奮闘を描いた青春映画。幼いころから天才サーファーと呼ばれてきたアンだったが、サーフィン中の事故が原因で恐怖を拭い去ることができない。そんな中、ずっと目標にしてきたサーフィン大会の日が近づいてくるが……。
実際の撮影も、オアフ島ノースショアで敢行。サーフィン映画に欠かせない名手ドン・キングが水中撮影を担当し、うねるビッグウェーブの中をカメラで突き進んでいく。飛び散る水しぶき1つ1つにまでリアリティがあり、まるで自分が波に乗っているかのような気分を味わえるのもうれしい。
また、アン役のケイト・ボスワース、アンの親友エデン役のミシェル・ロドリゲスら、サーファーガールと化した女優たちがとにかくキュート。撮影当時20歳前後のエネルギーに満ちている。
『ベイウォッチ』
製作年/2017年 監督/セス・ゴードン 出演/ドウェイン・ジョンソン、ザック・エフロン
陽気なムード満載のビーチに憧れる!
ビーチを守るライフガードたちの活躍を描き、世界中で大ヒットした名作ドラマのリメイク。海難救助隊ベイウォッチのリーダーとして海の安全に目を光らせる男ミッチが、海上で起きた不審死事件の真相に迫る。
物語の舞台であり、主なロケ地でもあるフロリダ州のビーチを陽気なムード満載で楽しげに映し出したショットはもちろん、この作品で描かれる海に欠かせないのは、ナイスバディの水着美女や肉体自慢のマッチョガイたち。彼らがエネルギッシュに浜辺を駆ける姿が、青い海とセットになっている。
実際、ミッチ役のドウェイン・ジョンソンをはじめ、ミッチとともに事件を追う新人ライフガード役のザック・エフロンらキャストたちは、(もともと肉体美に定評はあるものの)劇中での肉体披露のための筋トレに余念がなかったそう。そんなロック様が守る海なら、安心感も倍増!
『グラン・ブルー』
製作年/1988年 監督・脚本/リュック・ベッソン 出演/ロザンナ・アークエット、ジャン・レノ
完璧な青さに心奪われる!
フリーダイビングの世界記録に挑む男2人の対立と友情を描き、海洋ロマンの名作として語り継がれる1作。自身も幼少期から海に魅せられてきた名匠リュック・ベッソンが、渾身の海中撮影とともにドラマティックな愛の物語を紡いでいく。
実在のダイバー2人をモデルにした主人公、ジャックとエンゾが競って奥深くを目指す海の完璧な青さに心奪われる本編には、「美しい」の一言では済まされない海のあらゆる顔が。何重もの青が重なって深みを増す水面、海の泡がキラキラときらめく水中……。絵画のような空間で、ジャックがイルカと心を通わせ合い、戯れる光景にもうっとりさせられる。
撮影は、物語の重要な舞台となるイタリア、シチリア島のタオルミナをはじめ、ギリシャ、フランスなどで敢行。心に突き刺さって離れないラストシーンまで、一瞬も見逃したくない“海”がそこにある。
photo by AFLO