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CULTURE カルチャー

2020.04.19

テレワークを終えたら観たい!
旅気分に浸れる映画5選!

外出自粛のなか、自宅でテレワークをしている人にとって大切なのは気分転換。「いっときでも、現実から離れたい〜」なんて思っている人にオススメなのが旅映画。観れば行った気分に浸れるし、「終息したら是非行こう!」とモチベーションのひとつにもなるはずだ!



『はじまりは5つ星ホテルから』
製作年/2013年 監督/マリア・ソーレ・トニャッツィ 出演/マルゲリータ・ブイ、ステファノ・アコルシ

実在の高級ホテルに泊まった気分になれる!
5つ星ホテルに泊まったことがある人はどのくらいいるだろうか。本作の主人公イレーネは、ホテルの格付け覆面調査員。世界中の5つ星ホテルに一般客として宿泊し、清掃、ベッドメイキング、ポーターやフロントの対応、レストラン、ルームサービスなど様々なことをチェックする。

アルプスの絶景を望むスイスのリゾート、グシュタード・パレスホテル、ドイツ・ベルリンのホテル アドロン ケンピンスキー、モロッコ・マラケッシュのパレ・ナマスカ、中国・上海のザ・プリ・ホテル・アンド・スパ……。登場するホテルはすべて実在の高級ホテルなので、贅沢空間は眼福でワクワク! ああ、こんな素敵なホテルに泊まる優雅な旅をしてみたい!

さて、そんな羨ましい(?)ライフスタイルのイレーネは、仕事に誇りを持ち、休日には溜まったマイレージで気ままにひとり旅し、自分でも満足していた。けれどもアラフォーにして結婚もしていないことを家族に本気で心配される。さらに、一番の親友の元婚約者には新しい家族ができてしまう。そんな周囲の出来事をきっかけに人生について見つめ直すイレーネ。けれど価値観は人それぞれ。自由で自立している彼女は最高にカッコイイ!
 

 


『食べて、祈って、恋をして』
製作年/2010年 監督/ライアン・マーフィ 出演/ジュリア・ロバーツ、ハビエル・バルデム

イタリア、インド、バリを観光した気分に!
人は人生に迷うと自分探しの旅に出たくなるのだと思う。“ここじゃない何処かへ”。というわけでリズ(ジュリア・ロバーツ)は離婚して、1年間のモラトリアムをもうけて世界を旅することに。まずイタリアで美味しいイタリアンとワインに舌鼓みを打ち、陽気で情熱的なイタリア人に囲まれ日常を謳歌。次はヨガの導師を訪ねてインドへ行ってチャクラを開くべく祈り続けるも煩悩は消えないと悟り、最後は以前、リズに“予言”を与えてくれたバリの薬師のもとを再訪する。

食、癒し、恋。旅の醍醐味と、イタリア、インド、バリというそれぞれ雰囲気が全く異なる“異国情緒”を約2時間20分ちょっとの間にたっぷり味わえるのが本作。各地でリズは何を見つけ、どう変化するのか。旅によって心のモヤモヤが浄化され、いい表情になっていくリズに注目。世界には不思議な縁で結ばれている、まだ出会っていない人がいるのかもしれない。そんなことを思わせてくれる旅映画だ。
 

 


『しあわせはどこにある』
製作年/2014年 監督/ピーター・チェルソム 出演/サイモン・ペグ、ロザムンド・パイク

世界中の様々な人の“しあわせ”を感じて!
本作は自分探しならぬ、幸せ探しの旅に出る精神科医・ヘクター(サイモン・ペグ)の物語。恋人クララ(ロザムンド・パイク)と何不自由なく暮らしているヘクターは、患者の話を聞くうちに幸せとは何かという疑問を持ち始め、答えを求めて世界をまわることに。

飛行機で隣になった銀行家と上海のきらびやかな夜を楽しみ、チベットで思わぬ親切と思わぬ進歩に接し、アフリカでは犯罪に巻き込まれ、LAでは元カノに会う。

旅の途中で気づいたことを書きとめるヘクターの言葉やセリフは名言ばかり。「比較すると幸せは台無しになる」「不幸を避けるのが幸福への道ではない」「話を聞くことは愛を示すこと」「過去は懐かしいけど戻らない」などなど。

普段、何げなく過ごしていると気づかないことも旅という非日常の中でなら実感できる。世界中の様々な人の“しあわせ”を本作で感じてみて。
 

 


『天国の口、終りの楽園。』
製作年/2001年 監督/アルフォンソ・キュアロン 出演/ガエル・ガルシア・ベルナル、ディエゴ・ルナ

リアルなメキシコの雰囲気が味わえる!
憂いのある色っぽい人妻と、高校を卒業したばかりのリビドー満タンな若者ふたりが、“天国の口”という幻のビーチを目指して、メキシコシティからプエブラ、オアハカを通ってカリブ海沿岸までドライブする青春ロードムービー。

燦々と輝く太陽、土埃の匂いがしそうな田舎の景色、ローカルな食堂や安宿。リアルなメキシコの雰囲気がイキイキと映し出され、メキシコに興味を持つこと必至だ。

ノリで“天国の口”とは言ったものの、ざっくり海に向かうというちゃんとした目的地もない気ままだったはずの旅。けれども、当然、旅の終わりはやってきて、それは同時に青春の終わりも意味するという展開がビターな後味を残す。ベネチア国際映画祭でマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞し、本作でブレイクしたガエル・ガルシア・ベルナルとディエゴ・ルナは実際に友人同士で、青春時代特有のやんちゃ感やアホ加減もリアル!
 

 


『マイ・ブルーベリー・ナイツ』
製作年/2007年 監督/ウォン・カーウァイ 出演/ノラ・ジョーンズ、ジュード・ロウ

人との出会いも旅の醍醐味!
ニューヨークのとあるカフェ。恋人に振られたエリザベス(ノラ・ジョーンズ)は夜な夜な閉店間際にカフェを訪れてオーナーのジェレミーと一緒に売れ残ったブルーベリー・パイを食べる。決して不味いわけではない、ただ選ばれなかっただけ。

恋人に“選ばれなかった”と思い込むエリザベスは失恋を癒し、自分を見つめ直すため、ジェレミーには黙って旅に出ることにする。メンフィスやラスベガスのバーやダイナーで働きながら、エリザベスはジェレミーに手紙を書く。

本作は、わかりやすい観光地は登場しない。それだけに「旅映画らしい風景を楽しみたい」という人には不向き。けれども旅先で出会う人々(ナタリー・ポートマン、レイチェル・ワイズなど)との思わぬ交流、その素晴らしさを存分に味わうことができる。

何より手紙を書くという、今や絶滅寸前な行為が素敵。1字1字綴る手書きの手紙は離れている人との距離感を少しでも縮めてくれる気がする。本作は離れたところにもあなたを想っている人がいる、だから帰る場所があると思わせてくれる心地のよいラブストーリー。ノラ・ジョーンズの演技もいい。

 
文=熊谷真由子 text:Mayuko Kumagai
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