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CULTURE カルチャー

2024.08.07


【夏休み特選】時間を無駄にしない!見応えのある怖〜い映画10選!

ゆっくりと過ごしたい夏休み。オリンピック観戦の合間に、映画を見てリフレッシュするのはいかが? とはいえ、観終わった後に「時間を無駄にした……」という思いはしたくないはず。そこで見応えのある怖〜い映画10本を厳選! これなら費やした時間と同等以上の価値があるはず!

ジワジワとした恐怖に震える!
怖すぎるスリラー映画5選!

『激突!』
製作年/1971年 原作・脚本/リチャード・マシスン 監督/スティーヴン・スピルバーグ 出演/デニス・ウィーバー、キャリー・ロフティン

究極のあおり運転に恐怖する!
妻との約束がありハイウェイを、急いでクルマを走らせていた男。目の前のタンクローリーを追い抜いたことが、彼の悪夢のはじまりだった。追い抜き返してきたタンクローリーの運転手は執拗に嫌がらせを仕かけ、追突のみならず、踏切に彼のクルマを押し込めようとしてくる。このままでは命が危ないーーそう悟ったとき、男は捨て身の行動に出る……。

ハリウッドを代表するヒットメーカーにして2度のアカデミー賞に輝くスティーヴン・スピルバーグの、記念すべきデビュー作。本作のヴィランは、何よりも真っ黒なタンクローリーだ。巨体もさることながら、運転手の顔をあえて映さず、その不気味さを強調。

まるで生命を持った個体のごとく襲いかかり、追突してくるのだから、あおり運転レベルを超えてゾッとさせられる。ハイウェイやガソリンスタンドで追いつ追われつする、それだけの話を一級のスリラーに仕立て上げたスピルバーグの手腕に注目! 

 
 

 


『シャイニング』
製作年/1980年 監督/スタンリー・キューブリック 主演/ジャック・ニコルソン 

何度観てもジャック・ニコルソンの怪演は怖い!
ホラー映画の名作中の名作で、ジャック・ニコルソンの怪演にひたすら恐怖を感じてしまう作品。ジャック演じる作家志望の中年男が、豪雪に閉ざされた高級リゾートホテルに妻と息子の3人だけで過ごすことになる。しかし、そのホテルでは、かつて管理人が家族を惨殺した事件が起きていて、中年男も徐々におかしくなっていくわけだが、そのリアリティある演技がやたらと怖い!誰もいないはずのホテルの廊下に、双子の少女が現われる序盤戦から不気味。そして、気が狂ったジャック・ニコルソンが斧を持って、妻や息子のいるバスルームの扉を破るシーンは最大の見せ場だ。ここで彼女が胸に飛びこんでくるのは間違いない⁉ 

また、予知能力を持つ息子が終始呟く「レッドラム」の意味が明かされるシーンもかなりの恐怖。『IT/イット』でも知られるベストセラー作家スティーブン・キングの代表作を、スタンリー・キューブリック監督が画面の隅々まで計算し尽くした映像によって、怖さを最大限にまで引き上げている。そのため、観れば観るほどそのこだわりがわかり、恐怖度もアップしていく。スティーブン・スピルバーグ監督が『レディ・プレイヤー1』の中でオマージュを捧げていたのは、ファンにとっては嬉しい演出だった。 

 
 

 
幽霊より人間の方がよっぽど怖い!狂気に満ちたサイコパス映画5選!『ミザリー』
製作年/1990年 原作/スティーブン・キング 製作・監督/ロブ・ライナー 出演/キャシー・ベイツ、ジェームズ・カーン

熱烈なファンでも油断禁物!
人里離れた雪道で交通事故を起こし、脚を骨折して身動きがとれなくなった人気作家。彼を助けたひとり暮らしの地元の女性は、奇しくも彼の小説の熱烈なファンだった。大雪で外界と連絡を取る手段も断たれ、怪我が治るまで、作家は元看護士という彼女の世話になることに。

ところが、この女性は癇癪持ちであるばかりかストーカーの気もあり、雪山でポールが執筆していることも知っていた。やがて作家がお礼にと、発刊前の小説シリーズ最終巻の原稿を見せたとき、望んでいた結末とは違うことに激怒した彼女は狂気を加速させていく。

モダンホラーの旗手スティーブン・キングの小説を映画化したストーカー・スリラー。狂気の女性を怪演したキャシー・ベイツは本作でアカデミー主演女優賞を受賞したが、それも納得のなりきりぶりで、とにかく怖い。脚を怪我した作家が動けないのをいいことに小説の書き直しを命じ、脚が治りかけるとハンマーで殴って再び骨折させる鬼女。時おり見せる、機嫌のよい笑顔さえも怖くなる! 

 
 

 
幽霊より人間の方がよっぽど怖い!狂気に満ちたサイコパス映画5選!
『アメリカン・サイコ』
製作年/2001年 監督/メアリー・ハロン 出演/クリスチャン・ベール、ウィレム・デフォー、ジャレッド・レト

マウンティングしてくる奴に注意を!
主人公パトリックは裕福な家庭に生まれ育ち、エリート街道を歩んで投資会社の副社長に上りつめた27歳の青年。ナルシスティックなまでに肉体をケアし、完璧でないことは許せないタチだ。

そんな彼の前に、より完璧に近い青年が現われたことから運命の歯車が狂いだす。嫉妬に駆られ、イラ立ちに突き動かされて、道で偶然出会ったホームレスを撲殺する。以来、殺人衝動は止まることを知らず、彼の周囲には次々と死体が転がっていく。

全米でベストセラーとなった小説を、演技派クリスチャン・ベールの主演で映像化。主人公パトリックのアイデンティティは、自分が誰よりも優れていると思うことにあり、ステイタスを追求し続け、他人を見下しては悦に入っている。

それだけなら、ただのイヤなヤツだが、優生思想も手伝って殺人の欲求が加速。他人の命を奪ってでも、優位に立っていたい。ある意味、究極のマウンティングといえるサイコパス。周囲には絶対いてほしくないタイプだ。 

 
 

 
幽霊より人間の方がよっぽど怖い!狂気に満ちたサイコパス映画5選!『ファニーゲームUSA』
製作年/2007年 製作総指揮・出演/ナオミ・ワッツ 監督/ミヒャエル・ハネケ 出演/ティム・ロス

爽やかそうな人には気をつけろ!?
オーストリアの異才ミヒャエル・ハネケが出世作『ファニーゲーム』を英語でリメイクした衝撃作。湖畔で休暇を楽しんでいた一家の別荘に、卵を分けて欲しいと訪ねてきた礼儀正しい青年。それは一家の悪夢の始まりだった。

青年ふたりは別荘に入り込んできて占拠。ゲームと称した拘束と暴力。夫は脚をゴルフクラブで砕かれて身動きができない。子供の、そしてみずからの命の危険を察した妻は必死の抵抗を試みるのだが……。

白いポロシャツをまとった青年ふたりが、爽やかそうに見えるのは、あくまで見かけだけの話。その正体は、いっさいの罪悪感を、また慈悲を抱くこともなく他人を痛めつけるサディストたち。

ゲームのように暴力を楽しみ、極限まで痛めつけて、つまらなくなったら殺してしまう。主人公一家だけでなく、近隣で脈々と被害者たちが続出していることにもゾッとさせられる。一見すると愛想はよいが、悪意の塊のような人間が隣にいるかも!?……そう思わせる怪作。 

 
 

 
ジワジワとした恐怖に震える!
怖すぎるスリラー映画5選!

『ノーカントリー』
製作年/2007年 製作・監督・脚本/ジョエル&イーサン・コーエン 出演/ハビエル・バルデム、トミー・リー・ジョーンズ、ジョシュ・ブローリン

危機また危機の状況に引き込まれる!
舞台はアメリカ、テキサス州の国境近くの町。狩りの最中に、麻薬取引現場での惨殺事件に遭遇した男が、そこに残されていた大金を持ち逃げした。その頃、麻薬組織に雇われた不気味な殺し屋が、大金持ち逃げ犯を追跡。

男は妻を匿おうとする一方で、国境を越えてメキシコへ逃亡する。その頃、彼の妻から通報を受けた老保安官が事件を追っていた。果たして、彼らにどんな運命が待っているのか!?

米アカデミー賞で作品賞をはじめ4部門を制した名匠ジョエル&イーサン・コーエンの力作。普通に生きてきた男が欲を出したばかりに、巻き込まれていく危機また危機の状況は、さまざまな人々の思惑に揺さぶられ、どんどん緊張感を増していく。

とりわけ、ハヴィエル・バルデム扮する暗殺者のサイコパスというべき存在感は圧倒的で、ヘンな髪型で、ニコリともしない冷たい無表情が鮮烈な印象をあたえる。同じコーエン兄弟の監督作『ブラッドシンプル』『ファーゴ』と見比べるのも一興。 

 
 

 


『スペル』
製作年/2009年 監督/サム・ライミ 主演/アリソン・ローマン 

ところかまわず老女が襲いかかる恐怖!
思いっきり「ギャッー!!」と叫びたくなる驚き系ホラー映画。なにが叫ぶほど怖いのかというと、ひたすらに“老女”が襲いかかってくるというところ。息つく暇もない展開は、まるで絶叫系ライドに乗っているかのようだ。銀行員のクリスティンが、ローン返済の延長を希望する老女の願いを断ったことから物語が展開するわけだが、実はその老女は黒魔術を操る厄介な人物。逆恨みから呪いの言葉を浴びせたうえ、ところかまわずクリスティンを襲いはじめるのだ。見るからに不気味な老女が思いがけないところから度々現われるので、油断できないのが本作の面白いところ。

なかでも、同じベッドで寝ていたはずの恋人がいつの間にか老女に入れ替わっている場面は、鉄板もののハグポイントかも。見終わった後は妙にスッキリ感があるので、“リアルに怖いのは苦手”という恋人たちにもおすすめしたい。監督のサム・ライミは『死霊のはらわた』や『スパイダーマン』などで知られるヒットメーカー。円熟期に達した彼のホラー演出が存分に満喫できる。 

 
 

 
ジワジワとした恐怖に震える!
怖すぎるスリラー映画5選!

『サクラメント 死の楽園』
製作年/2013年 製作/イーライ・ロス 製作総指揮・監督・脚本/タイ・ウェスト 出演/AJ・ボーウェン、ジョー・スワンバーグ

集団催眠が引き起こす戦慄!
新興宗教にはまった妹を救うため、ひとりの男が撮影クルーを連れて、異国のコミュニティに飛ぶ。そこでは“お父様”と呼ばれる教祖の下、信者たちが幸福に暮らしている……ように見えた。

だが、信者のひとりから“助けて”と書かれたメモを受け取ったことで、コミュニティの邪悪な側面が見えて切る。脅迫、性的虐待、そして自殺の教唆。クルーは一刻も早く、この偽りの楽園から逃げようとするが、武装兵団を抱える教団は、それを許そうとはしなかった……。

『ホステル』のイーライ・ロス監督が脚本とプロデュースを手がけた、疑似ドキュメンタリー風の怪作。1978年にガイアナで起こったカルト教団の集団自殺事件をモチーフにして、背筋も凍る物語を展開させる。

完全に洗脳された信者たちの信じ切った笑顔も、教団の欺瞞に気づいてしまったものの逃げ出せない信者の苦境も、ひたすら恐ろしい。それはクライマックスの集団自殺&虐殺でピークへ。集団催眠が引き起こす戦慄を、是非体感してほしい。 

 
 

 
幽霊より人間の方がよっぽど怖い!狂気に満ちたサイコパス映画5選!
『ナイトクローラー』
製作年/2014年 製作・出演/ジェイク・ギレンホール 監督/ダン・ギルロイ 出演/レネ・ルッソ

スクープ映像を過激演出!
ロサンゼルスで貧しい生活から抜け出そうともがく青年ルイスは、スクープ映像を売る報道カメラマンの仕事に目をつける。誰よりも早く事件現場に駆けつけて、衝撃的な映像を収めることがすべて。

ルイスは警察無線を傍受してスクープを射止め、スキャンダラスな映像が欲しいTV局に売りつけてはビジネスを拡大。やがて強盗殺人事件の現場に駆け付けたルイスは、このスクープをより大きなものにしようと、常軌を逸した行動に出る……。

フリーの報道カメラマンの暴走を、『ブロークバック・マウンテン』のジェイク・ギレンホールが鮮烈に体現した問題作。主人公ルイスは金になるニュース映像のためなら何でもする。映像の衝撃度を増すために”演出”を施したり、商売敵に罠を仕掛けて事故らせたり。

雇い人の事故死も、彼にとってはニュース映像でしかない。そして、視聴率にこだわるニュース番組のプロデューサーは喜んでそれを買い取る。主人公はもちろん、メディア全体がもはやサイコパスなのかもしれない!? 

 
 

 



『へレディタリー/継承』
製作年/2018年 監督・脚本/アリ・アスター 出演/トニ・コレット、ガブリエル・バーン

“怖さ”だけなら近年のホラーものを凌ぐ作品!
祖母が亡くなったのをきっかけに、残された一家に怪しい事件が続く。不思議な光、誰かの囁き声、暗闇に何者かがたたずむ気配……。これは祖母の霊なのか? 一家の娘、チャーリーはどうやら何かを察知しているようだ。高校生の息子ピーターが、妹のチャーリーを連れて友人宅のパーティへ行き、そこから事態はとんでもない方向になだれこみ、一家は恐怖のドン底に突き落とされることに!

まず冒頭のシーンからして、観る者の心をざわめかせる。“ドールハウス”のようなミニチュアの家の模型にカメラが寄っていくと、その模型の中の人形が動き出し、主人公一家の住む家へと変化しているのだ。一家の母親がミニチュアの家を作るアーティストという設定が、その後もストーリーに生かされ、怪しい空気を倍増させる効果を果たす。

しかしながら、そんな演出は序の口。この『ヘレディタリー/継承』には“じわじわ系”“突発的ショック”“笑っちゃうほどの過剰な演出”など、ホラー映画に求めるさまざまな要素が、ストーリーを破綻させることなくハメこまれている。徐々に精神を冒されていく劇中人物の状況を、観る者にも体感させていくのだ。いちばん要注意なのは“音”で、日常生活で聞き慣れたある音が、背筋を凍らせる。そのタイミングは絶妙というしかない! 

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文=斉藤博昭、渡邉ひかる、相馬学 text:Hiroaki Saito、Hikaru Watanabe、Manabu Souma
photo by AFLO
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