脱水症状になりながらも執念で完走!【オリンピック アラカルト】
熱戦が続くパリ2024オリンピック。ここではこれまで開催されたオリンピックの中から、印象的な出来事や事件などを振り返っていく。今回は脱水症状になりながらも執念でゴールした感動シーンをピックアップ!
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1984年、ロサンゼルス大会で正式競技として加わった種目での出来事だった。8月5日に行われた女子マラソンは猛暑の影響で過酷を極めた。そんなサバイバルレースを制したのはジョーン・ベノイト(アメリカ)。2時間24分52秒の記録で金メダルを獲得した。それから20分以上が過ぎた頃、スタジアムに戻ってきた選手がいた。ガブリエラ・アンデルセン(スイス)は、スタジアムに入る前から足取りが重かったが、入場ゲート付近にいたテレビカメラに向かってファイティングポーズを取るなどゴールへの意欲を見せる。しかし、しだいに意識はもうろうとなり、ふらつく状態に。係員が近づき声を掛けるものの、それを拒否。カラダを斜めにし、ゆっくりだが確実に歩を進める彼女にスタジアムの観客からは大声援が送られ、スタジアムに入ってから5分44秒後にゴール。2時間48分42秒で37位という記録だった。当時はコースに配置される給水スポットが少なかったうえ、アンデルセンは最後の給水ができなかったという。
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