審判を買収して獲得した金メダル!【オリンピック アラカルト】
熱戦が続くパリ2024オリンピック。ここではこれまで開催されたオリンピックの中から、印象的な出来事や事件などを振り返っていく。今回は1998年ソウル大会のレフェリー買収事件!
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試合は一方的な展開だった。1988年のソウル大会、ボクシングのライトミドル級決勝はアメリカ代表のロイ・ジョーンズ・Jr.と韓国代表のパク・シホンが対戦。試合はスピードとパンチの手数に勝るロイが一方的に攻める展開。2ラウンド残り48秒にはスタンディングダウンも奪いパクを圧倒した。しかし判定は5人の審判により2対3でパクが勝利。会場に駆けつけた韓国サポーターが大喜びする一方、ブーイングも起こり、異様な雰囲気となった。後日、国際アマチュア・ボクシング連盟は、この試合の審判5人のうち3人が韓国側に買収されていたことを明かした。“盗まれた金メダル事件”と呼ばれるこの出来事をきっかけにコンピューター採点が導入されるように。また同大会のバンタム級2回戦では韓国コーチが判定に納得せず、リング内でレフェリーに激しく抗議し、20人近くが乱闘する騒ぎも起きている。
ちなみに韓国では2023年にパク・シホンをモチーフにした映画『カウント』を製作。リングを去った彼が、体育教師として学生を指導するコミカルなストーリーとなっている。
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