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CULTURE カルチャー

2022.06.25

傷ついた過去にケリをつけろ!
ヒロイン リベンジ映画5選!

 



『プロミシング・ヤング・ウーマン』
製作年/2020年 製作/マーゴット・ロビー 製作・監督・脚本/エメラルド・フェネル 出演/キャリー・マリガン、ボー・バーナム、アリソン・ブリー

世の病巣をあぶり出す傑作!
主人公キャシーは医大で優秀な成績を収めていたものの、ある事件が原因となって中退し、カフェで店員をしている。ある事件とは、彼女の親友で、主席の成績を収めていた同級生がパーティのさなかで酔ったあげく、男子学生にレイプされたこと。カフェにやってきた当時の男子学生と偶然、再会したキャシーは彼との恋愛関係を育む一方で、レイプの主犯者の情報を集め、傷ついて世を去った親友の復讐に乗り出していく……。

ひとりの女性の復讐が、男性優位社会への抵抗へとつながっていく社会派リベンジムービー。成績優秀な女性に対する男性のやっかみや、それを解消するためのレイプ、それを隠ぺいするための権力、結局は女性にバカでいてほしい男権……といった社会構造に切り込み、世の病巣をジワジワとあぶり出す。現実を鋭く見据えたまなざしや、それを娯楽映画の枠に落とし込んだつくりが評価され、米アカデミー賞で5部門にノミネートされ、脚本賞を受賞。 

 
 



『レオン』
製作年/1994年 監督・脚本/リュック・ベッソン 出演/ジャン・レノ、ナタリー・ポートマン、ゲイリー・オールドマン

美しくて切ない復讐劇!
NYのアパートでひっそりと暮らす殺し屋レオンは、隣人一家の12歳の娘マチルダと言葉を交わすようになる。マチルダは虐待を受けており、家族を憎んでいたが、幼い弟だけには愛情を注いでいた。そんなある日、麻薬密売組織から横領を働いていた父が、組織に粛清される。外出していたマチルダを除き、幼い弟を含めて全員が殺された。マチルダはレオンに助けを求め、復讐をしたいので殺しを教えて欲しいと頼んでくる。レオンは気が進まないながらも、殺し屋の訓練を彼女に施すが……。

ヒットメーカー、リュック・ベッソンの代表作……などと説明をするまでもない、サスペンスアクションの傑作。孤独な殺し屋と、家族を殺されて身寄りのなくなった少女が心を通わせ、疑似父娘のような絆で結ばれていく。その過程のち密な描写もさることながら、復讐のドラマに美しく、切なく決着をつける展開もうまい。後にアカデミー賞女優となる、マチルダ役のナタリー・ポートマンはこれが出世作となった。 

 
 



『イングロリアス・バスターズ』
製作年/2009年 製作・監督・脚本/クエンティン・タランティーノ 出演/ブラッド・ピット、メラニー・ロラン、クリストフ・ヴァルツ

映画館を舞台にした復讐物語!
舞台は1940年代、ナチス占領下のフランス。ナチスに家族を惨殺され、その魔の手から逃げた少女ショシャナは名を偽り、映画館の経営者となっていた。ドイツ軍は彼女の映画館で、プロパガンダ映画のプレミア上映を決定。そこには親の仇であるランダ大佐らナチスの高官が集まるという。ショシャナはこの機を利用して復讐を決意。一方で、ユダヤ人からなる、ならず者部隊も、ナチスをせん滅するために上映に潜入する作戦を実行に移す……。

鬼才クエンティン・タランティーノが構想に10年以上を費やした戦争アクション。第二次世界大戦を題材にとり、史実を大胆に脚色しながら、ナチスと戦う人々の群像を描く。ショシャナが“映画館”という建物を武器にしてナチスへの復讐に挑む、そんな展開にタランティーノの映画愛がにじみ出て、興味深い。アカデミー賞では8部門にノミネートされ、ランダ大佐役のクリストフ・ヴァルツが助演男優賞を受賞。 

 
 



『ストレイ・ドッグ』
製作年/2018年 製作・脚本/フィル・ヘイ 監督/カリン・クサマ 出演/ニコール・キッドマン、トビー・ケベル、タチアナ・マズラニー

ニコール・キッドマンが凄みのある演技を披露!
17年前の潜入捜査の失敗で心に深い傷を負ってFBIを辞職したエリン。LA市警の刑事に転身した彼女だったが、酒におぼれ、愛娘にも避けられていた。そんなある日、殺人事件が起こり、17年前に取り逃がした強盗一味のリーダー、サイラスが再び動き回っていることを知った彼女は、その行方を追って必死に駆け回る。エリンには、何が何でもサイラスを倒さなければならない理由があった……。

“ストレイ・ドッグ”とは“野良犬”のことだが、そんなタイトルにヒロインの境遇を重ね合わせたハードボイルド・サスペンス。人生の意味を見失い、ボロボロになりながら、過去にケリをつけようとするヒロイン。現在の捜査と、17年前の事件の顛末を平行して描いたミステリアスな構成は、観る者の興味を引くに十分だ。一方で目をう奪われるのは、主演を務めたニコール・キッドマンの熱演。シワの深いメイクで、生きることに疲れ果てた女性像を作り出し、凄みを見せつける! 

 
 



『コフィー』
製作年/1973年 監督・脚本/ジャック・ヒル 出演/パム・グリア、ブルッカー・T・ブラッドショウ

家族と仲間のために命をかけてリベンジ!
妹を麻薬漬けにしたドラッグディーラーを、復讐のために抹殺した黒人の看護師コフィー。彼女は人をあやめたことに良心の呵責を覚えていた。しかし、彼女の元恋人で今は親友でもある警官が麻薬組織に暴行され、重傷を負ったことで、怒りが再燃。麻薬犯罪の根本を断つべく、娼婦に扮装して組織に潜入した彼女は、意外な黒幕へと近づいていく……。

『ジャッキー・ブラウン』や『キル・ビル』に影響をあたえたと言われる快作。1970年代に流行した黒人客向けのB級の娯楽作、いわゆるブラックスプロイテーション映画を代表する一本で、グルーヴィーなサントラを含めて、現在も高評価されている。が、何より強烈なのは、やはりヒロイン、コフィーのキャラクター。復讐のためならカラダをあたえることもいとわず、色気で油断させて優勢に立ち、真の黒幕へと近づいていくたくましさ。主演のパム・グリアは、この後キャリアが低迷したが、本作を愛するタランティーノによって『ジャッキー・ブラウン』の主演に抜擢され、復活を遂げた。 

 
 

 

 
文=相馬学 text:Manabu Souma
photo by AFLO
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