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CULTURE カルチャー

2021.10.22


日本各所を舞台にした忍者アクション!『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』

 

 


ハリウッド映画が“日本”を描くとき、リアリティにこだわるケースと、外国人目線の“ありえない”感の強調という、2つのベクトルに分かれがち。この『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』は、どっちなのか? 両方向でアプローチした貴重なパターンかもしれない。

『G.I.ジョー』はこれまで2本の映画が作られ、ヒットしたが、今回は人気キャラクター、スネークアイズを主人公にした新しい物語。だから過去2作を観ていなくても、まったく問題ない。LAの港で、ある男の命を救った主人公が、日本に連れて来られて秘密忍者組織“嵐影”に入門する。
主人公が試練を経て、黒いマスクで顔を包んだスネークアイズへと覚醒するまでが、怒涛のアクションとともに展開。たしかにストーリーは突飛だが、それは『G.I.ジョー』というアクションフィギュアの世界観なので当然。忍者組織という日本人からすると“非現実”の設定がどう描かれるか気になるが、異例の日本ロケによって、周囲から隔離された忍者の世界が独自のビジュアルとして完成された。

『ラスト サムライ』でも使われた姫路の圓教寺、さらに大阪の市街、岸和田城などで撮影を敢行。日本人にとってもリアルな風景をバックに、過剰な美術や衣装がプラスされ、さまざまな国籍のキャストがバトルを繰り広げる。そのスタイル、世界観は、意外にもすんなり受け入れられるはず。茨城のワープステーションのオープンセットも使われたシーンは、日本の時代劇を観ているような錯覚にもおちいる。アクション監督を任されたのが、『るろうに剣心』で知られる谷垣健治なので、これまでのアクション大作とは一味違うワイヤーワーク、殺陣が繰り出され、そこも新鮮だ。キャストも含めて日本の才能とハリウッドがどのように合体しているのか、そこだけでも観る価値は十分にアリだ。

『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』10月22日よりロードショー
原案・脚本/エバン・スピリオトポウロス 監督/ロベルト・シュベンケ 出演/ヘンリー・ゴールディング、アンドリュー・小路、ウルスラ・コルベロ、イコ・ウワイス、平岳大、石田えり 配給/東和ピクチャーズ
2021年/アメリカ・カナダ/121分
 

 


 

 

 
文/斉藤博昭 text/Hiroaki Saito
(C)2020 Paramount Pictures. All Rights Reserved. Hasbro, G.I. Joe and all related characters are trademarks of Hasbro.
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TAGS:   Fashion
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