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CULTURE カルチャー

2025.11.07


『プレデター:バッドランド』プレデターとアンドロイドのバディ感が新鮮!

 



ハリウッドにはブランドと呼んでもいい人気シリーズがいくつもある。長年にわたって人気を保つ条件は、シリーズの精神を受け継きつつ、新作のたびに斬新な体験を届けてくれること。『プレデター』は、まさにこのパターン。1987年に1作目が公開されてから38年。お世辞ではなく、明らかに別次元に導いてくれる最新作が降臨した!

もともとプレデターとは狩る者捕食者という意味で、アーノルド・シュワルツェネッガーが主演した1作目から、人間を襲う恐るべき敵として描かれてきた。つまり、視点はあくまで人間。しかしこの新作では、プレデターが主人公となり、その彼の運命に感情移入させられるという意味で、シリーズでも異色な味わいだ。別の言い方をすれば、最もエモーショナルな作品になっている。以前には、エイリアンとプレデターの両方が登場するやり過ぎな作品もあったが、本作までの直近3作(アニメ版も含む)は同じダン・トラクテンバーグが監督ということで、プレデターのスピリットを崩さず、新たなチャレンジにも成功したのだろう。今回はプレデターのヤウージャ族の若者デクが、危険な惑星で戦いを強いられる。その惑星で、彼が人間側の獲物に……という衝撃の展開だ。
 

  

 
まずメインの舞台となるゲンナ星のビジュアルに度肝を抜かれる。そこでデクが遭遇する動物や植物の生態がユニーク。恐ろしいものから愛らしいものまで多数の種によって、観ているこちらも未体験ワールドに足を踏み入れた感覚になる。そしてデクが行動を共にすることになるのがアンドロイド、しかも上半身だけというキャラ。このアンドロイドのティアを演じるのが、人気スターのエル・ファニングで、知的な彼女と戦闘はまだ未熟なデクの関係が、映画をどんどん面白く加速させる。デクの使命は、ある大物を倒すことなのだが、それを人間側も狙っているので、壮絶なバトルへとなだれ込むのだ。シリーズを見守ってきたファンには過去作へのオマージュも発見できるが、そこはあくまでも付随のサービス。この最新作はプレデター初心者にこそ、ストレートなアクション娯楽作としてアピールするのではないか。

『プレデター:バッドランド』117日公開
原案・製作・監督・ダン・トラクテンバーグ 脚本/パトリック・アイソン、ブライアン・ダフィールド 出演/エル・ファニング、ディミトリアス・シュスター=コローマタンギ 配給/ディズニー
2025年/アメリカ/上映時間107
 

  

 

 
文=斉藤博昭 text:Hiroaki Saito

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