映画『ビーキーパー』 物静かな養蜂家が実は最強だった!
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- 【短期集中連載】男心を刺激するニューウォッチ!
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一年の幕開けに映画館で何を観るか? できれば豪快で気分が上がるアクションムービーがいい。そんな人に強くオススメしたいのが『ビーキーパー』だ。主演はジェイソン・ステイサム。その勇姿をスクリーンで確認するだけで、新しい年への“やる気”が注入される!?
タイトルのビーキーパーとは、養蜂家のこと。アメリカの片田舎で蜂を飼育し、ハチミツなどを採取するのが本作の主人公アダムだ。世話になっている近所の老婦人にハチミツをお裾分けするなど、静かで律儀なこの男だが、ジェイソン・ステイサムが演じているとあって、何か特別なパワーを潜ませているのは明らか。ある日、老婦人が“オレオレ詐欺”に引っかかり、全財産を騙し取られる事件が起きてしまう。途方に暮れた彼女は悲しい運命を自ら決断。怒りが爆発したアダムは、詐欺を行った集団を突き止め、その本部に乗りこんでいく。ここからアダムの目を疑うような能力が発揮されるのだが、なぜ物静かな養蜂家が、ここまで最強なのか? 理由は予想範囲内ではあるものの、ステイサムが演じることでその理由に説得力を与える。アクションスターとしてのカリスマ性、過去の映画での経験が、この『ビーキーパー』でうまく機能したと言っていい。
監督はブラッド・ピット主演の戦争モノ『フューリー』や、DCコミックのヴィランが集結した『スーサイド・スクワッド』など、アクション大作の職人として知られるデヴィッド・エアー。それだけにアダムの戦いっぷりの見せ方は、このジャンルとして理想的。今年58歳になるステイサムだが、肉体アクションのほとんどを自身でこなし、まったく衰えは感じさせない。戦闘能力だけでなく頭脳戦による作戦も鮮やかだ。そして後半に明らかになる黒幕には軽いサプライズがあったりも……。1秒で100発を撃てる銃や、旧型のパソコンを使う組織の実態、フェンシングのユニフォームのようなアダムの養蜂家の作業着など、細部にもこだわりが満ちているので、ステイサムの新たな当たり役としてシリーズ化を希望する人も多いはず!
『ビーキーパー』2025年1月3日公開
製作・出演/ジェイソン・ステイサム 製作・監督/デヴィッド・エアー 脚本/カート・ウィマー 出演/エミー・レイバー=ランプマン、ジョシュ・ハッチャーソン、ボビー・ナデリ、ミニー・ドライバー、ジェレミー・アイアンズ 配給/クロックワークス
2024年/アメリカ・イギリス/上映時間105分
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