東京・六本木にできた〈ブラッチェリア ブッファ〉で、希少な能登牛を炭火焼でいただく!
テロワールイタリアン〈ニシデリア〉、オーセンティックイタリアン〈ファロ〉、鉄板焼店〈あかくろ〉など、大阪を中心に多様な飲食店を手掛けるレアル・ダイニングが東京に初進出した。2024年4月17日六本木にオープンした〈ブラッチェリア ブッファ(Braceria Buffa)〉はイタリアンと炭火焼きの肉をテーマにしたレストラン。レアル・ダイニング代表取締役でグランシェフも担う西出雅章さんのもと、シェフの坂本卓也さんが腕をふるう。イタリアで親しまれている“ブラーチェ”=“炭火焼”をメイン料理に据え、県外にはほとんど流通しない希少な高級黒毛和牛の能登牛など、厳選素材を取り揃えているということで、注目されているのだ。
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レアル・ダイニング代表取締役で、グランシェフも担う西出雅章さん
“石川県黒毛和牛能登牛炭火焼き 3種の部位食べ比べ”
ここで味わっておきたいのが、“石川県黒毛和牛能登牛炭火焼き 3種の部位食べ比べ”。コースの“ブッファスペシャルメニュー(Menu Buffa Special)”(1万円)で提供されている。
炭火焼きには紀州備長炭を使用
能登牛はオレイン酸が豊富なので、やわらかくてとろけるような食味。紀州備⾧炭を使用した炭火焼きで旨味を逃がさず、その上味を全開に引き出している。貴重な能登牛の異なった部位を堪能できるのも嬉しい。イチボ、フィレ、サーロインと焼き上がった順番に提供されて、どれも最高の状態だ! イチボは適度な脂があって妙妙たる味わい。フィレは驚くほどにやわらかくて和牛香も上品。サーロインはとてもジューシーでしっかりと満足できる食後感。コンディメントは生の黒胡椒、サルサベルデ、赤ワインの塩と、それぞれ違うので、好みで楽しんでみて。
生ハムのワゴンサービス
“18ヶ月熟成生ハム パルマ仕立て”
コースの最初に味わえる“18ヶ月熟成生ハム パルマ仕立て”は、坂本さんが修業したエミリア・ロマーニャ地方の郷土料理。パルマにあるタマニーニ社の手動スライサーで、生ハムを切り分けてもらえる。生ハムは切りたてなので、香りもみずみずしさも文句なし! 極限まで薄くスライスしてふわふわにしたロンバルディア州のハードチーズ“ロディジャーノ”、サクサクっとしたパスタのフリット、季節のフルーツのメロンやイチゴが添えられる。
“グリーンピースのパンナコッタと烏賊のポルペッタセモリナ粉フリット”
“グリーンピースのパンナコッタと烏賊のポルペッタセモリナ粉フリット”は、冷菜と温菜が同時に提供されるプレート。冷菜は甘味のあるグリーンピースのパンナコッタで、野菜のコンソメジュレが合わせられている。温菜はセモリナ粉をまぶしたふんわりとしたイカのフリットで、ディルの風味が爽やか。冷菜を食べてから温菜を食すと、味わいが深まってより美味しく感じられる。
“グリーンアスパラの炭火焼き 卵⻩コンフィと卵白スクランブルエッグ”
イタリアの定番料理をアレンジしたのが、“グリーンアスパラの炭火焼き 卵⻩コンフィと卵白スクランブルエッグ”。グリーンアスパラガスをシンプルに炭火で焼いて甘味を引き出した。セミハードタイプのイタリアチーズ“フォンティーナ”を用いたソースは素晴らしい香味。卵は、白身をスクランブルエッグにして、黄身をコンフィして半熟にするという、手間をかけたこだわりよう。グリーンアスパラガスを卵とソースにからめて食べると、味わいがより深まる。
“シェフのスペシャリテ 〜アリオーネ〜”
“シェフのスペシャリテ 〜アリオーネ〜”は、坂本さんのスペシャリテ。トスカーナ伝統のニンニクを効かせたトマトソースと、直径2㎜の太い自家製生スパゲッティが特徴だ。イタリア・カラブリア産の名産物である唐辛子、ビネガー、ハードチーズを削った粉チーズが別添えになっている。辛味、酸味、コクを増したかったら、それぞれを好みで加えるといい。
“アマゾンカカオ ~Style of Buffa~”
目の前で仕上げてくれるデザートが、“アマゾンカカオ ~Style of Buffa~”。濃厚なチョコレートソース、アイスクリームの上に、アマゾンカカオのカカオニブをアメリカのマイクロプレイン社製のおろし器で削ってもらえる。心地よいビターさと香りが広がり、口中をさっぱりさせてくれるのだ。
マネージャーでソムリエの飯田和弥さんによる、料理にぴったりなワインペアリング(6種 6,500円)もオーダーしておきたい。1杯めのグラスはシャンパーニュで、“グザヴィエ・アレクサンドルセレクション・ブリュット”。フレッシュでクリーミーな口当たりで、熟成感もあるから、旨味たっぷりの生ハムとの相性が抜群! “レアル ビアンコ ドゥエ”と“レアル ロッソ ドゥエ”は、〈レアル・ダイニング〉オリジナルラベルのワイン。前者は青リンゴや洋梨の果実味が感じられる爽やかな白ワインで、ほろ苦さもよいアクセント。後者は豊かな果実味としっかりとした飲みごたえのあるふくよかなボディをもつ赤ワインで、能登牛によく合う。
店内は木を基調とした温かみのある印象
4名がけの個室は、仕切りを外して大人数で使用することも可能
店内はウッディ調の温かみある空間で、肩肘張らずにリラックスして料理を味わえる。プライベート感のある半個室が2部屋、個室が2部屋も用意されているから、特別な時には是非とも利用するといい。
六本木の少し入った通りに位置していて、ちょっとした隠れ家的な感じもある。能登牛を味わうことで、被災地の生産者の応援にもつながるので、是非とも能登牛のブラーチェを堪能してみて!
●ブラッチェリア ブッファ(Braceria Buffa)
住所:東京都港区六本木6-2-6 GEMS六本木3F
営業時間:11:30~15:30(13:30最終入店)、17:30~22:30(20:30最終入店)
不定休
TEL:03-6459-2688
URL:https://www.instagram.com/buffa_braceria/
※サービス料なし
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1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口でわかりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。