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CULTURE カルチャー

2022.12.30


ネットフリックス『西部戦線異状なし』の臨場感にただただ圧倒される!

 

 
ネットフリックス『西部戦線異状なし』の臨場感にただただ圧倒される!

これまで慌ただしい毎日を送っていたので、年末年始くらい腰を据えてじっくりと力作と向き合いたい。そんな人にオススメしたいのが、この『西部戦線異状なし』だ。全編を通して、激烈かつ緊迫感満点。その勢いに魂を持っていかれる人も多いのでは?

映画ファンなら、このタイトルに聞き覚えがあるかもしれない。今から92年前の1930年の映画で、アカデミー賞作品賞などを受賞した名作だ。ドイツのエーリヒ・マリア・レマルクが書いた反戦小説を、ハリウッドが映画化。その衝撃のラストシーンは今もなお語り継がれている。

今回は、同原作を基にドイツが新作として完成。第一次世界大戦中のヨーロッパで、西部戦線へ赴いた17歳のドイツ兵、パウルを中心に、フランス側を相手にした戦争の最前線、その過酷な運命が描かれていく。パウルの志願の経緯や、ドイツとフランス、それぞれの司令官の苦悩や協議のエピソードも出てくるが、基本的に兵士目線による激烈バトルに焦点を絞った作り。観ているこちらも戦地に放り出されたとような感覚で、生死ギリギリのスリルを味わうことになる。

冒頭からいきなり壮絶なシーンの連続だが、ほかの戦争映画と大きく違うのは、犠牲者の“後処理”まで見せる演出。戦地での人命の軽さがひしひしと伝わり、背筋が凍る。数秒前まで隣にいた仲間の死。バラバラになる肉体……と、容赦のない映像にも息をのむばかり。思わず声を上げてしまうショッキングなシーンも用意される。

一方で戦車や銃、手榴弾など、第一次世界大戦時のメカや武器が丁寧に再現され、戦争映画ファンにとっての見どころも満載だ。そしてもちろん、100年以上前の悲劇に現在進行形の戦争が重なる瞬間もあり、人間の愚かさ、戦いの虚しさを突きつけてくる。生ぬるい感動とは無縁の本作は、ドイツ代表として、アカデミー賞国際長編映画賞のノミネートが有力視されているので、必見の一本であることは間違いない。

『西部戦線異状なし』ネットフリックスで配信中
原作/エリッヒ・マリア・レマルク 製作・監督・脚本/エドワード・ベルガー 出演/フェリックス・カメラー、アルブレヒト・シュッヘ、アーロン・ヒルマー、モーリッツ・クラウス 
2022年/ドイツ/視聴時間148分
 

 

 
文=斉藤博昭 text:Hiroaki Saito
photo by AFLO
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