【Spotifyで聴ける】ディナータイムにおすすめの曲
ランチタイムの音楽はリズムが大切。でも、ディナーはその日の締めくくりだから、ゆったりした気持ちで迎えたい。食事、友人、会話……、それらを盛り上げる演出としての音楽が必要になってくる。
北イタリアの美しい湖畔の街チェルノッビオのレストラン〈イルガット ネロ〉にてディナーデートを満喫する新婚のベン・アフレックとジェニファー・ロペス。2人の間にはどんな音楽が?
オープニングは「リキ・ドント・ルーズ・ザット・ナンバー」。アレンジが凝っていて、徐々に盛り上がっていく“アペリティフ”みたいな曲。次は「スーツ・アンド・タイ」。これから楽しいことがはじまるぞっていう、胃腸を楽しくしてくれるような曲です。みんなが笑顔になれる楽曲でもありますよね。ここまでの2曲がオードブル的な序章。
次からの3曲(「アフター・ザ・ラブ・ハズ・ゴーン」「ハート・オブ・マイン」「ロウダウン」)が王道のディナータイム。もちろん、趣味の問題でもあると思うけれど、最大公約数的に、やっぱりAORがディナーには向いているのかな。ある意味で、ちゃんと聴かなくても、カラダに馴染んでいるから、食事にも会話にも、心地いい楽曲だと思います。
この3曲でメインの食事は終わって、そろそろ“つまんでるタイム”の人たちもいるって感じの時間帯に(笑)。だから、少しムードを変えて「アイム・イン・ラブ・ウィズ・ユー」。デザート前の「ハイプ・ボウイ」と「スメルズ・ライク・ミー」。新しめで爽やかな楽曲を選んでみました。
そして、ここからが最終章。デザートも終わって、お酒も入って、チーズでもつまみながらの「シシー・ストラット」。最後にコーヒーか、もしくは強めのお酒を1杯って雰囲気。ファンキーでダーティな曲なので、ここからは“無礼講”って合図になる曲ともいえるかな(笑)。そして最後に「ザ・ガール・フロム・イパネマ」でお開き。心地よさを保ちながら“バイバイ”って感じですね(笑)。
選曲したのは!
[クリス・ペプラー]
Chris Peppler
J-WAVE「TOKIO HOT 100」人気ナビゲーター。その昔、今では当たり前だけど、ジャズがかかっているラーメン屋さんに出合って、〝格好いいじゃん!〞という経験あり。「真逆をいくけど合う! それがセンスのよさですよね」
[ザ・1975]
マンチェスターを拠点に活動するロックバンド。2013年のデビュー以来、5枚のアルバムを発表し、そのすべてが全英ナンバー1を獲得。2022年のロックフェス“サマーソニック”ではトリを務め、2023年4月には、2016年以来となる単独での来日公演が決まっている。
「アイム・イン・ラブ・ウィズ・ユー」収録アルバム
『ビーング・ファニー・イン・ア・フォーリン・ランゲージ』
2022年10月に発売された5枚めのアルバム。「アイム・イン・ラブ・ウィズ・ユー」は8月の“サマーソニック”で世界初披露された楽曲。フロントマンのマシュー・ヒーリーは「ザ・1975のサウンドとは、どんなものなのかを考えながら作った」と語った、原点回帰的名盤。
雑誌『Safari』1月号 P215掲載
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