【ディフェンダー130】が駆り立てる、 冒険と絶景を求める旅 in 三宅島!
みなさんにとって旅とは? そう聞かれたら、どんなふうに答えるだろうか。もちろんその答えは十人十色であっていい。でも、共通するのは、やっぱり未知なる出会いや体験にワクワクし、心からの解放感に生きている実感を噛みしめることだろう。そんな中で叶ったのは、8人乗りのフルサイズオフローダーとして登場した“ディフェンダー130”との旅。クルマ次第で旅の楽しみ方や感じ方は大きく変わるものだが、果たして“ディフェンダー130”はどんな旅へと誘ってくれるのか? 今回はそれを体験するべく、雄大な自然が広がる三宅島を舞台に、冒険の旅へと出かけてみた!
見ているだけでワインディングロードやサーキットへと誘うのがスポーツカーなら、雄大な大自然へと誘ってくれるのがディフェンダーだ。クルマ好きならご存知のとおり、すでにショートの90(ナインティ)、そしてミドルの110(ワンテン)がそんなキャラクターを振りまいているのだが、今回ラインナップに加わったロングの130(ワンサーティ)も然り。いや、むしろ110と比較して、同じホイールベース(3020mm)にしてリアが330mm長くなったぶん、人や荷物、そしてある意味“人生の楽しさや夢”を載せる余地が拡大。そのキャラクターをいっそう濃くしているといえるかもしれない。
そんな中、三宅島で対面したディフェンダー130は、まさに威風堂々。90、110と同じような顔をしていても、全長5275mm、全幅1995mm、全高1970mmのボディはやっぱり風格が飛びぬけて見える。それに、大柄なボディを支える20インチホイールを履いたタイヤも、大地をしっかりと踏みしめているようで実にタフで頼もしい。なるほど、見るほどに大自然に誘うクルマというのはこういうことか。さらに、まだ見ぬ三宅島の大自然を前にちょっと安心した気持ちになれたのは、悪路突破のために極力短くされた前後オーバーハングを確認するまでもなく、やはりディフェンダー130が随所で放つ「これならどんな道でも大丈夫」というようなオーラの強さを感じたせいかもしれない。未知なる出会いや体験こそが旅の醍醐味。ある種の不安や心配はつきものだが、ことクルマに関してはそれらとは無縁でありたいもの。ディフェンダー130に乗り込んだときに、これから待っている体験への期待だけが押し寄せて来たのは、旅のスタートからして気分がいい。そんな気持ちよさをさらに盛り上げるべく、さっそくディフェンダー130で向かったのは海岸線。まず見たかったのは、海だ。
旅のはじまりは焦らず、ゆっくりと。はやる気持ちはあるものの飛ばそうと思わないのは、ディフェンダー130のキャラクターによるものなのだろう。もちろんこのクルマに積まれた3.0ℓ直6ディーゼルターボエンジンが、わずか1500rpmで650Nmもの強大なトルクを発揮することは知っている。いくら大柄のボディをまとっていいても、ひと踏み=グワ~ンの世界が待っているのだ。でも、そんなスリルを美しい海岸線に目もくれずに味わおうってほうが野暮。むしろ、ディフェンダー130が持つ快適でラグジュアリーな乗り味を楽しむほうがよっぽど気持ちいい。
事実、空調のよく効いた室内はシンプルにして洗練された雰囲気。まるでモダンなリビングがそのまま移動しているかのような感じだ。そのうえ、標準装備となったスライディングパノラミックルーフが大空とクルマを繋いでくれることも気持ちのよさを加速する。とはいえ、困ったことがひとつ。どんなに空調が効いた快適な室内でも、ウィンドウを開けて潮風を感じたくなるのがディフェンダー130。まあ、そこは心の声に従って、上手に使いこなせばいいだろう。
島を巡っていると、冒険心をかき立てるシーンは突然やってくる。木立が生い茂った自然のトンネルは、大自然の中に飛び込んでいくからこそ体験できるプチ絶景だ。それはまるで海外の秘境さながらの光景。手前で十分に速度を落とし、木漏れ日の中を吸い込まれるように進んでみる。もちろんクルマがディフェンダー130だから、大きく開いたパノラマルーフ越しに野性あふれる木々を眺められる特典付き。さて、トンネルの先にはなにが待っているのか? ディフェンダー130の車窓から見られる風景には、いつだってワクワクさせられる。そんなことを想像すると、こちらも胸が高まってくる。大自然の中で旅をしていると、「ここで写真を撮りたい!」という衝動に駆られることがある。それはすなわち自然の絶景。ディフェンダー130と雄大な自然との取り合わせは、生ハムとメロンぐらい相性がいいのだから無理もない。で、今回足を止めたのが、真っ黒な大地が広大に続く荒涼とした場所。外に出てそのスケール感に圧倒され、存分に非日常感を味わうことができれば、これこそが味わいたかった旅の醍醐味だ。さっそく、どの角度からディフェンダー130を撮ろうかと考えるのだが、なにせフォトジェニックなこの1台。クルマを中心に、寄ったり引いたりとあれこれ撮ってしまう。でも、いくらかっこいいからといって寄りすぎにはご注意を。せっかくの絶景体験なのだから、是非“地球感”の中に佇むディフェンダー130をパチリ。きっとそれは、一生の宝物になるに違いない。
※特別な許可を得て撮影、走行しています
気持ちいい日差しと風、青く透き通った海と緑豊かな山々、そして心に染みわたる絶景体験……。どれもがディフェンダー130で行く冒険の旅を盛り上げてくれるものだが、もうひとつ旅を豊かにする体験として味わいたいものがある。それが高性能オフローダーとしての実力を知るディフェンダー体験だ。都会では、ラグジュアリーカーとしての贅沢で快適な乗り味を楽しめるものの、堅牢さと信頼性、不屈の走破性に関しては、やっぱりダートや立ちはだかる自然の中でこそ実感できるというもの。ここでは旅の締めくくりとして、島全体を一望できる展望台へと続くフィールドを舞台に、タフな性能を味わう冒険へと向ってみた。タッチスクリーンでは様々な車両設定ができるが、走行状況に応じた最適な車両設定ができるテレイン・レスポンスも装備。今回はシーンに合わせて、泥/わだちモードを選択した
都会を走るディフェンダーもかっこいいものだが、やはりダートに連れて行くとまさに水を得た魚のよう。「ここが本来の舞台だ」と言わんばかりに、ディフェンダー130も喜んでいるように思えてくる。圧倒的なトルク感をもって、ずんずんと進むボディに乗っているとこちらも高揚感が高まるばかり。普通の乗用車がスタックするような凹凸に突進しても、悠々とショックをこなし、「すごいんだなぁ、コイツ!」と、思わず笑ってしまうほどだ。
※特別な許可を得て撮影、走行しています
また、急な上り坂にさしかかっても、その頼もしさは変わらない。しっかりと地に足の着いた感覚を味わいつつ、空に向かって駆け上がるのは気持ちがいい。一方、下りの場面では、〈ランドローバー〉ならではのヒル・ディセント・コントロールが安心感をもたらしてくれる。これは急勾配の下り坂で一定の速度を維持しながら、各ホイールに個別にブレーキをかけてドライバーの運転をサポートしてくれる機能。あらかじめ速度設定をしておくと、ブレーキをかけずとも安定した速度で下ってくれるのだから、速度調整に慌てることもない。これならゆっくりと走りながら、まわりの風景を楽しむ余裕も生まれるというもの。真のスポーツカーはゆったりと走っても楽しいものだが、ディフェンダー130も実はゆったりと走ってこそ楽しいのかもしれない。大人の旅には、やっぱり余裕が必要なのだと、ディフェンダー130が教えてくれた気がする。
※特別な許可を得て撮影、走行しています
道なき道を分け入り、ゴロゴロと転がる石を踏みつけて走ることは、意外と非日常のことではなかったりする。たとえばサーフィンでシークレットポイントに向かうとき。あるいは、山間の渓流脇にあるバーベキュースポットや秘湯といわれる温泉に行くときも、そんな悪路に立ち向かうことになるだろう。そんなときに、極限の環境でテストを重ねてきたディフェンダー130は実に頼りになる。今回の旅の終わりに、「いいクルマに乗っている」という実感がこみあげてきた。
もしアナタがスケールの大きなライフスタイル観を持ち、日々上質で感動にあふれたアウトドア体験をお望みなら、ディフェンダー130ほどうってつけなクルマはない。たとえば、休日はキャンプ道具を積んで大自然の中で過ごすといったアウトドア志向の強い人は言うに及ばず、サーフィンやSUP、野山を自在に駆け抜けるようなマウンテンバイクライドなど、比較的大きなギアを必要とするシーンではまさに頼れる相棒に。楽しく熱中できるアクティブな趣味に余裕のパッケージで寄り添ってくれるのはありがたい。一方、荷物を積むことのない場合でも、8人乗り3列シートを備える圧巻のサイズ感は余裕のひと言。クルーザーに乗り込み、大海原をクルージングするがごとく、スケールの大きさを感じながらドライブすることが喜びになる。このへんは、そこらのSUVでは望むべくもないものなのだから、夢が広がるばかりだ。
とはいえ、ディフェンダー130の魅力が、荷物がたくさん積めることとオフロードの走破性能だけかといえば、そうではない。というのは、レンジローバーを筆頭に、もともとラグジュアリーなのが〈ランドローバー〉車。品よく贅沢な素材をあしらった室内とジェントルな走り、そして洗練されたスポーティな内外装のデザインは常に上質を感じられるもの。どれをとっても気持ちよさを高めてくれるのだから、やっぱりこのクルマはレベルが違うようだ。
11.4インチサイズの大型ナビを中心に、中央にボタン類をまとめたおかげで運転席はすっきり。シンプルに徹した機能美が味わえる室内は、センターコンソールも広く余裕のひと言2列めシートも110と同様のスペースが確保され、標準装備となったスライディングパノラミックルーフがバツグンの開放感を約束してくれるゆとりの3列目シートは緊急用ではなく、大人が無理なく寛げる空間が用意されている
★DATA★
●全長×全幅×全高:5275×1995×1970mm
●車両重量:2540kg(※オプション装備により変更になる場合があります)
●ホイールベース:3020mm
●渡河水深:900mm(エアサスペンション)/850mm(コイルサスペンション)
●エンジン:3.0ℓ直列6気筒DOHCディーゼルターボ+モーター
●エンジン最高出力:221kW(300PS)/4000rpm
●エンジン最大トルク:650N・m/1500~2500rpm
●モーター最高出力:13kW/5000rpm
●モーター最大トルク:42N・m/2000rpm
●トランスミッション:8速オートマティック
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:1063万円~
●ランドローバーコール
TEL:0120-18-5568(土・日・祝除く9:00〜18:00)