都会派のスタイリッシュな相棒!〈ビー・エム・ダブリュー〉2シリーズ グランクーペ
スタイリシュな相棒が欲しい。“クルマニア”ならいつだってそう思っているはず。しかし都市生活者なら、それもまた難しい話かもしれない。なぜならば我々の前に立ちはだかる、あの問題があるからだ。そう、それは取り回し&立体駐車場含む狭小駐車場。でも心配ご無用。こんな選択肢があるの、知っていました? 〈ビー・エム・ダブリュー〉2シリーズ グランクーペだ。
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まずこのグラマラスなデザインを見てほしい。写真だけ見ればこれが、立体駐車場に入るサイズだと思わないだろう。事実、実物を目の当たりにしても、全長 4535 ×全幅 1800 ×全高 1430 ㎜のボディはディメンションよりも大きく見える。これこそが全モデルでキドニーグリルを採用している〈ビー・エム・ダブリュー〉の、デザイン戦略のなせるワザかも。
写真はM235i xDriveグランクーペ
最上級のM235i xDriveグランクーペを選べば、セリウム・グレーカラーのメッシュデザインがあしらわれたキドニーグリルが存在感バツグン。レーシングにインスパイアされたデザインだというから、小さなボディに凝縮されたパフォーマンスに、乗る前からうんと期待してしまう。
だけどちょっと待って。ハイパフォーマンスな“M”だけじゃなく、2シリーズグランクーペには、1.5ℓ直3ガソリンターボの218iグランクーペ、そして2ℓ直4ディーゼルターボの218d グランクーペも存在する。それらには、最上級のM235i xDriveグランクーペにも搭載されているMスポーツ・サスペンションやMスポーツ専用インテリア&エクステリアなどが用意された“Mスポーツ”グレードも設定されている。双方FFで鼻先軽く、街乗りならコチラで十分というパワフルさを発揮するから、普段のカジュアルなアシとしては、これらが最適だったりもする。
写真は218d グランクーペ
いやいや、とはいえM235i xDriveグランクーペは、2ℓ直4エンジンで発揮する306PSのパワーを四輪駆動が受け止める。さらにMスポーツ・ブレーキなど最高の素材が導入されているしなぁ……。う~ん、どちらがよいのか迷うところだ。
しかし、実のところどれを選んでも、リッチな気分になれることは変わりない。〈ビー・エム・ダブリュー〉の偶数モデルらしく、モードな雰囲気はフレームレスドアを採用することで、4ドアでありながらクーペフォルムを持つシルエットに表現されているし(これは本国のデザイナーも最もこだわったところだったという)、なんといってもインテリアがまさに〈ビー・エム・ダブリュー〉らしい堅牢なムード(と使いやすさ)をたたえているので、乗りこむたびに重厚感に包まれること請け合いなのだ。
筆者がこのクルマにはじめて出合ったのは、まさにコロナ禍直前のポルトガルだった。リスボンの古く美しいクラシカルな街並みから、ロカ岬に向かってハンドルを握った。リスボンは道幅が狭く、急峻な石畳の坂道が続く、歴史ある古都だ。その、クルマにはタフすぎる街を郊外に向けて、2シリーズグランクーペは軽やかにパワフルに駆け抜けたものだ。クーペライクなモードな出で立ちも実にドラマチックで、ヨーロッパの港町に素敵にマッチしていた。
日本で再度試乗したとき、そのワクワクするような不思議な高揚感がまた、鮮烈に蘇った。機敏なステアフィール、繊細に吹け上がる〈ビー・エム・ダブリュー〉らしさがふんだんに注ぎこまれたエンジン。このクルマには日常を、旅にしてくれるようなエモさがある、と、筆者は密かに思っている。
★DATA 〈ビー・エム・ダブリュー〉218iグランクーペ
●全長×全幅×全高:4535×1800×1430mm
●車両重量:1420kg
●ホイールベース:2670mm
●エンジン:1.5ℓ直列3 気筒DOHC
●最高出力:103kW(140PS)/4600rpm
●最大トルク:220Nm(22.4kgm)/1480~4200rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:前輪駆動
●税込み価格:394万円~
●BMWカスタマー・インタラクション・センター
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