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2021.03.29


エコなだけでなく走りの楽しさも味わえるEV車!

〈三菱自動車〉の新しい電気自動車、エクリプス クロス PHEV。旬なSUVスタイルが特徴の1台だ。環境性能はもちろん、クルマ好きも納得な走りのポテンシャルも注目!


[三菱 エクリプス クロス PHEV]
MITSUBISHI ECLIPSE CROSS PHEV

SUVとひと口に言っても最近はいろいろな形がある。スタンダードモデルに対する派生モデルってやつだ。すぐに思い浮かぶのは、〈BMW〉X6や〈メルセデス・ベンツ〉GLCクーペ、〈ポルシェ〉カイエンクーペあたり。リアピラーの角度を寝かしてシュッとした形をしている。いわゆるスポーティモデルだ。

で、これがなかなか人気がある。後発だったカイエンクーペの国際試乗会でその必要性を問うたところ、マーケットは必ずあると答えてくれた。なるほど、データあっての商品開発である。

そんなクーペライクなSUVは日本ではどうなのだろうかと見渡すと、まさに直球なやつが目に入ってきた。写真の〈三菱自動車〉エクリプス クロスである。同社の歴史を振り返ると、ギャランスポーツやギャラン・フォルティス スポーツバックなるモデルがある。クーペライクな4ドアは彼らの真骨頂なのかもしれない。

エクリプス クロスは昨年12月にマイナーチェンジし、その機会にプラグインハイブリッドを意味するPHEVが追加された。2.4ℓ直4ガソリンエンジンを搭載し、前後のアクスルにひとつずつモーターを取り付けた4WDである。アウトランダー PHEVと同じ仕組みだ。それを少しばかりスポーティな制御にチューニングしている。

走行はモーターだけの“EVモード”、エンジンで発電してモーターで走る“シリーズ走行モード”、エンジンでの走りにモーターがアシストする“パラレル走行モード”があり、状況でそれを自動的に切り替える。また、前後のトルク配分もそれぞれのモーターが自動的に行う仕組みだ。オンロードでの4WDシステム(三菱自動車でいうところのS-AWC)が安全でスポーティな走りを提供する。

ということで、実際に走らせてみる。すると街中ではかなりの割合をEVモードで走るのがわかった。走りだしからスムースでそのまま自然なフィーリングで加速する。EVにありがちないきなりドーンと動きだす不自然な加速はほとんど見られないのがいい。

ワインディングに入ってもそうで、体に馴染む。言ってしまえば、ガソリン車的フィーリング。ステアリング操舵に対するボディの動きも自然でフットワークは軽快。大容量の駆動用バッテリーを床下に搭載しているとは感じられない走りだ。堅牢なボディに重量配分よく設置されているからだろう。スポーティな走りは見た目以上となる。

ほかにもある!
このクルマの楽しみ方&使い方


ガソリン車のような気持ちいい走りのエクリプス クロス PHEVにはほかにも特徴がある。それはアウトランダー PHEVよりも抑えられた価格。迫力あるマスクとスポーティなスタイリングでこの価格は得した気になる。

で、そのマスクについて試乗会場で担当者に「この顔にしたということはデリカD:5のデザインが成功したということ?」と尋ねると、「そうです」と返ってきた。意外にも感じたが、さすがはロングセラー車、すぐに腑に落ちた。

このほかでは、ドライブモードに“グラベル”や“ターマック”といった専門的ワードを用いたことに注目したい。“グラベル”はアウトランダー PHEVでいうところの“ロック”、“ターマック”は“スポーツ”となるが、これを堂々と使えるのは〈三菱自動車〉ならでは。パリダカのイメージを持つこの会社だからこそ許されるような気がする。その意味では、今後もこうした発想をどんどん取り入れるべきだと思う。他ブランドとは一線を画す唯我独尊的な〈三菱自動車〉ワールドを期待したい。

それにしてもここ数年の三菱車は乗ると気持ちがいい。ガソリンエンジン車もPHEVもドライブフィールがスッと体に入る感じだ。この感覚はどちらかというとヨーロッパ車的なのかもしれない。走りの味付けをする実験部の方々の目指す方向と僕の好みが近いような気がするのは気のせい?

ココにもソソられる!


01 インストルメントパネル
奇をてらわず使いやすさを重視!
ベーシックなレイアウトながらシルバーのアクセントが強調されるインパネはまるで航空機のコクピットのよう。中央の液晶モニターは使いやすく、メーターの視認性もグッド。ヘッドアップディスプレイもあって安全性が高いのも見逃せない。

02 エンジン
縁の下のチカラ持ち!2.4ℓの余裕の排気量でしっかり発電してくれるMIVEC(独自の可変バルブタイミング機構)エンジン。低回転から効率のよい充電を行うばかりか、エンジン音を抑えることでキャビンの静粛性も保たれる。モーターとの相性は◎。

03 充電システム
余裕のスタンスでどうぞ!シフトレバー下に備えたセーブ/チャージボタン。セーブモードではバッテリー残量を抑えながら走行。チャージボタンでは走行&停車中にかかわらず、エンジンによる発電で駆動用バッテリーを満タン近くまで充電できる。充電残量の心配は無用!

SPECIFICATIONS
三菱エクリプスクロス PHEV(P)
●全長×全幅×全高:4545×1805×1685㎜
●ホイールベース:2670㎜
●エンジン:2 . 4ℓ直4 DOHC+モーター
●最高出力:128ps/4500rpm+前モーター82ps+後モーター95ps
●トランスミッション:変速機なし
●車両重量:1920㎏
●駆動方式:ツインモーター4WD
●乗車定員:5名
●サスペンション:前マクファーソンストラット式/後マルチリンク式
●税込み価格:447万7000円

 
Information

●三菱自動車 お客様相談センター
TEL:0120-324-860

雑誌『Safari』5月号 P242~243掲載

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