前向きな気持ちに応えてくれる! 〈シトロエン〉ベルランゴ
誰もが経験したことのないほどに、奇妙な年だった2020年もいよいよ終わり。今この記事を読みながら、今年の出来事を振り返っている人もいるかも。さて、あなたにはどんな2020年でしたか? よかった人も悪かった人も、きっとこう思っているに違いない。「2021年はもっといい年にしたい!」。そう、『Safari Online』読者はポジティブシンキングが似合います! そんな中、なにかにチャレンジしたい人も、ファミリーや友人をいっそう大事にしたい人も、こんなクルマだったら室内いっぱいに詰めこまれた夢や楽しさを感じて、ジョイフルでプレイフルな2021年を迎えられるかも。〈シトロエン〉の全く新しいレジャービークル、ベルランゴだ。
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先に言っておきたいのだけど、ここ3年くらいのフランス車の進化は凄い。特にこの〈シトロエン〉や〈プジョー〉、そして世界で最も新しい自動車ブランド〈DS〉を要する“グループPSA”のプロダクトは、どれもかなり魅力的だ。一体どこが? ズバリ、走りの質感が最高!
実は過去10年ほどを遡ると、これらフランス車にはさらにその前に遡ったときに最大のセールスポイントといわれていた“猫脚”、つまりしなやかでフラットなサスペンションフィールが少し失われていた。それには事情があって、最新のアシスタンス系のセンシング技術と“柔らかさ”の両立が難しかったから。ある程度硬めの入力のほうが、機械的にデータをセンシングしやすかったというワケ。
しかし、その技術もどんどん刷新。まさにこの〈シトロエン〉のコンパクトモデルC3が現行型に切り替わったくらいのタイミングで、同アライアンスのクルマたちは劇的な洗練を得たのだ。〈プジョー〉はシャープなスポーティさを磨き、〈DS〉はよりラグジュアリーに、そしてこの〈シトロエン〉は“あの頃”のハイドロ感を彷彿とさせる、ふんわりしなやかなフィールに!
むろん、このアシを最大限に引き出すパワーユニットの気持ちよさは抜群。1.5ℓターボ付きクリーンディーゼルと8速ATの組み合わせは、フランス車を試したことがない人ほど「え? こんなにパワフルだったんだ!」と驚くはず。
今回紹介するベルランゴは、そんなクルマとしての基礎部分に加えて、シンプル(とはいいつつ存分に個性的!)なエクステリアからは想像できないほどに多様なユーティリティを誇る。
まずは両側スライドドアに3座独立シートを備え、成熟したフランス流の子育て観すら感じさせる室内構成だ。
そんな室内には、意外なところに意外な収納スペースを数多く備えている。たとえば“Modutop(モジュトップ)”と名づけられたガラスルーフを貫く真ん中のステーの上とか、リアシートの頭上、そして前席の頭上など、まるでトム・ソーヤーのツリーハウスのようにワクワク。
ちなみに、日本仕様ではこのベルランゴに合わせてきっちりとフィットするキャンプ用のタープ(テント)が販売されているほか、オーナーのアイディア次第で使い方は無限大! もちろんこんな使い勝手のいいクルマだから、サーフィンやゴルフ、犬や自転車を積んでお出かけなんてお手のもの。遊び倒そうと思ったら、きちんと期待に応えてくれる懐の深さがある。
是非、公式HPで提案されている8つのライフスタイルを覗いてみて! 絶対欲しくなるから。さあ、新しい扉を開く2021年へと走り出そう!
★DATA 〈シトロエン〉ベルランゴ SHINE
●全長×全幅×全高:4405×1850×1850mm
●車両重量:1630kg
●ホイールベース:2785mm
●エンジン:1.5ℓ直列4気筒DOHCターボチャージャー付き
●最高出力:96kW(130PS)/3750rpm
●最大トルク:300Nm/1750rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:前輪駆動
●税込み価格:338万円
●シトロエンコール
TEL:0120-55-4106