もう完売! 〈マクラーレン〉W1!
秋深まる昨日、渋谷某所で日本初公開となったのは、あらゆる意味でド級のコチラ。〈マクラーレン〉W1! 生産台数は全世界でわずか399台。価格はなんと日本円にして約4億円(英国付加価値税を含めて200万ポンド)! しかし発売と同時に完売していて、購入者の中には日本の顧客も含まれるのだとか……(残念ながら人数は非公開)。「え? もう買えないなら、記事として紹介したって意味ないじゃん」ですって? だってコレ、4億超えですよ。どんなクルマか、知りたくありません? しかも、実は完全新設計のパワートレーンを搭載するW1。この完全刷新されたV8エンジン+Eモジュールは、次世代モデルに展開されていくんだから、チェックしといてソンはなし!?
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W1は、〈マクラーレン〉史上最大の最高出力1275PSを誇る、新型ハイブリッドスーパースポーツカー。完全なる後輪駆動で、2シーターとなる。同社史上に名を残すF1とP1に続いて、“1”モデルの正当な後継車となるモデルだ。
同社史上最速のラップタイムと加速性能を誇り、最大トルクは1340Nm、0-100㎞加速は2.7秒、0-200㎞加速は5.8秒、0-300㎞加速が12.7秒と、実に世界最高レベルなのだ。ちなみにグローバルでの発表は先月、10月6日。これは50年前、フォーミュラ・ワンにおいて、エマーソン・フィッティパルディの手により〈マクラーレン〉がはじめてコンストラクターズ・チャンピオンを獲得した、まさにその日なのだそう。
そう、このW1は濃厚にフォーミュラ・ワンから得たテクノロジーを搭載している。革新的なグラウンド・エフェクト・エアロダイナミクスによって設計されたフロントとリアのエアロパーツには、可変するアクティブ・ウイングを展開。走行モードによって上下に、リアに関してはそれに加えて最大300㎜伸縮する動きも加わり、最大1000㎏のダウンフォースが発生するという。
同社のロードモデルはどれも独特のエアロダイナミクス形状が芸術的だけれど、このW1も例に漏れず。〈マクラーレン〉ではじめて、エアロセルに跳ね上げ式のアンヘドラルドアの取り付け部を組み込む(空力のためにドアヒンジをルーフにのみ設置したため)など、見た目にも特徴のある造形にも挑戦している。
パワートレーンのキモ、最大347PSを発揮する1384kWhのEモジュールも、実はモータースポーツ由来。設計方法がインディーカーと同様なのだとか。さらに最高回転数は2万4000rpm、23PS/㎏という出力は、フォーミュラ・ワンのEモーターに匹敵するそう。エンジンはバンク角90度の3988cc V8 ツインターボエンジン。シリンダーブロック、シリンダーヘッド、ピストンまでアルミニウム製となっていて、ここにも〈マクラーレン〉らしい、軽量化への執念が滲み出る。
そうそう、約4億円、と当初にプライスタグを発表したけれど、もちろんこれだけのクルマだから、パーソナライゼーションも可能。マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)と呼ばれるソレの大きな目玉は、世界初採用のInnoKnitと呼ばれるニット素材。インテリアの表面やコンポーネントをシームレスに、ぴったりとフィットするように包み込めるという。これによって裁断や縫製による端材が出るのも防げると言うし、なにより美しいのだ。
もちろんレザーやアルカンターラも用意されているから、このMSOでさらに車両価格は変動するという。う〜ん、一度でいいから公道走行を見てみたい!
★DATA 〈マクラーレン〉W1
●全長×全幅×全高:4635×2074(ミラーを畳んだ状態)×1182㎜
●車両重量:1399㎏
●ホイールベース:2680㎜
●エンジン:4.0ℓV型8気筒ツインターボ
●エンジン最高出力:683kW(928PS)
●エンジン最大トルク:900N・m
●エレクトリックモジュール最高出力:255kW(347PS)
●エレクトリックモジュール最大トルク:440N・m
●システム最高出力:938kW(1275PS)
●システム最大トルク:1340N・m/4500~5000rpm
●トランスミッション:8速DCT、Eリバース
●駆動方式:後輪駆動
●マクラーレン・オートモーティブ
URL:https://cars.mclaren.com/jp-ja
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