8人乗りのディフェンダー! 〈ランドローバー〉ディフェンダー130
ヘリテージと先進。このミックスを、いかに巧妙にかつ感じよく、ハイセンスに両立させられるか。近年では歴史あるカーメーカーほど、とりわけ“ヘリテージ”な要素を大切にしている感がある。で、ヘリテージの巧妙さ、といえばこのクルマだと筆者は思う。〈ランドローバー〉ディフェンダーだ。
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2020年に新型ディフェンダーが日本に到着したとき、ローンチを記念して導入されたファーストエディションがわずか4日間で完売したという伝説のクルマでもある。その後、ディーゼルエンジンの追加などを経て、このたび、フルサイズであるロングバージョン、ディフェンダー130が導入されたのでご報告したい。これでディフェンダーファミリーはショートの90、ミドルの110、そしてロングの130と、3兄弟を日本にラインナップしたことになった。
右からディフェンダー130、110、90
さて、ディフェンダーこそが〈ランドローバー〉の生い立ちを饒舌に物語るモデルであることはご存知のとおり。1945年に登場した“シリーズⅠ”からはじまった〈ランドローバー〉。シリーズⅡ、Ⅲと代を経て、その後継モデルにディフェンダーという名称が与えられたのは1989年のこと。その後、2016年に一度ラインナップから消滅してしまうのだが、しかし2019年のフランクフルトモーターショーで復活。その後の快進撃は、冒頭に述べたとおりだ。
人気の理由はやはりデザインだろうか。先代までのクラシカルなイメージを継承しつつ、大胆な先進感を注ぎ込んだ。特に前後ライト周りはひと目で洒落感を振りまく絶妙さ。また堅牢さやタフ感も、直線のグリル周りやフェンダーアーチをはじめ、前後デパーチャーアングル(悪路走破性のために確保)によって極端に短くされたオーバーハングで感じることができる。このリッチ×タフのミクスチャーも、先進×ヘリテージと同じくらいに実に巧い。
リッチといえばインテリアの美しさも大きな魅力。ところどころにボルトのようなゴツい意匠をちりばめつつも、全体的な印象はあくまでもエレガンス。早くから実現していたフル液晶のメーターパネルや、ナビなどを表示させるインターフェースも、洗練された上品さだ。
今回追加されたディフェンダー130は、全長5275㎜のサイズが圧巻。その大きな話題として3列めシートが備えられ、8人乗りパッケージが実現したというのが挙げられる。また、同時に最上級グレードとなるため、ほかのサイズ、つまり90や110でオプションだった11.7インチサイズのナビが標準装備になったり、パノラミックガラスルーフが標準装備になったり、さらに専用ボディカラーが用意されたりと装備面での充実も約束されている。
まずは直6ディーゼルエンジンのみのスタートとなるが、この体躯に〈ランドローバー〉の超シルキーなディーゼルエンジンの組み合わせは、最上だから安心して。
★DATA 〈ランドローバー〉ディフェンダー130
●全長×全幅×全高:5275×1995×1970㎜
●車両重量:2540kg
●ホイールベース:3020㎜
●渡河水深:900mm
●エンジン:3.0ℓ直列6気筒DOHCディーゼルターボ+モーター
●エンジン最高出力:221kW(300PS)/4000rpm
●エンジン最大トルク:650N・m/1500~2500rpm
●モーター最高出力:13kW/5000rpm
●モーター最大トルク:42N・m/2000rpm
●トランスミッション:8速オートマティック
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:1041万円~
●ランドローバーコール
TEL:0120-18-5568
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