ルックスだけでも大成功!? 〈ランドローバー〉レンジローバー スポーツ
“クルマの完成度”という意味だけでいえば、間違いなく2022年のトップ3に入るのが“レンジローバー”。ラグジュアリーという概念をミニマルな解釈で洗練させたエクステリア、乗員を迎える上質なインテリア、そして歴史と伝統を受け継ぎながらも、先進を得て深化を続ける走り。どれをとっても申し分ない。その証拠に昨年の発表以来、日本に振り分けられた3年分のオーダーはあっという間に完売となってしまい、ギリギリと奥歯を噛み締めた諸兄もいらっしゃることだろう。そんな好調を受けてか、兄弟モデルとなるこのクルマが昨年末、日本でも公開された。〈ランドローバー〉レンジローバー スポーツだ。
- SERIES:
- 話題のクルマを品定め!
- TAGS:
- 話題のクルマを品定め! Cars ランドローバー
兄弟車となるため、似通っている部分もあるものの、一番のキモは“走り”の味付けだそうで、四輪制御などの特性で大きく性格を分けているのだという。オフロードでの走破性を見越したレンジローバーよりもややオンロード方向に舵を切ったというレンジローバー スポーツだが、それでも発表会ではタフな水路などを走破するムービーが披露されるなど「さすが!」と唸る走破性は用意されているようだ。
日本導入は300PSのディーゼルエンジンと400PSのガソリンエンジンとなり、双方48Vのマイルドハイブリッドシステムを搭載する。今後はプラグインハイブリッドも追加となるが、こちらもレンジローバー由来の信頼性だから、乗らずしてオーダーしても「ハズレなし」と太鼓判を押しておきたい。
さて、エクステリアもレンジローバーとはもちろん性格を分けている。大きく意匠を異ならせているのはグリル、そしてライト、さらにルーフラインといったところだろうか。レンジローバースポーツのグリルは上中下の3つに分けられていて、“スポーツ”という言葉から連想させるような大開口部で、ハイパフォーマンスを匂わせる。ボンネットの上にもエアベントを思わせるような加飾が入り、こちらも穴は開いていないものの“走り”への視覚的な演出といえそう。ライトは薄く、細く、鋭い眼光を放つものに生まれ変わった。先代までの涙目のような四角い意匠は排除され、よりシンプルに、ミニマルに変更されている。
サイドビューでは、クーペライクなルーフの傾斜が印象的だ。レンジローバーでは荷室の存在をアピールするかのような四角いリアエンドを持っていたが、スポーツはより空力を思わせるかのように、リアに向かってなだらかに傾斜するラインとしている。そして、リアビューもまた、レンジローバーよりも数段シンプルに。しかし、エンジン搭載モデルならではのマフラーが、高級感の中に鋭い牙を潜めるかのように、存在感をアピールしている。
新型レンジローバーは、先代モデルの3〜4倍の受注を得たそう。さて、“スポーツ”という名がついたらどうなるか? まあ、このルックスだけでも成功は間違いなしといえそう!?
★DATA 〈ランドローバー〉レンジローバー スポーツS
●全長×全幅×全高:4946×2209×1820㎜
●車両重量:2315kg
●ホイールベース:2997㎜
●最大渡河水深:900㎜
●エンジン:3.0ℓ直列6気筒ターボチャージドディーゼルMHEV
●最高出力:221kW(300PS)/4000rpm
●最大トルク:650N・m/1500~2500rpm
●トランスミッション:8速オートマチック
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:1068万円~
●ランドローバーコール
TEL:0120-18-5568
話題のクルマを品定め!の記事をもっと読みたい人はコチラ!