7人乗りBEVの真打登場! 〈メルセデス・ベンツ〉EQB
続々と電気自動車のラインナップを拡大する〈メルセデス・ベンツ〉から、第3弾となるBEVが登場! 今回はちょっとクラシカルな雰囲気を持つボディが人気の、GLBファミリーの一員、EQBだ。
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「最近の電気自動車って流線型すぎて……」な〜んてお嘆きの諸兄、このデザインならグッと来ない? 〈メルセデス・ベンツ〉の電気自動車シリーズ“EQ”のラインナップ中はもちろん、輸入・国産見わたしても、ちょっとほかにはないようなアナログ的な雰囲気が、EQBには用意されている。さらにこのEQB、このボディサイズで7人乗り! ちゃ〜んとGLBのよいところは継承されているのだ。
EQBは全長4685mm×全幅1835mm×全高1705mmと、GLBとほぼ同じサイズ感。日本の道や駐車場にも“ちょうどいい”大きさを叶えている。前後オーバーハングが短く、リアエンドはしっかりとスクエアでSUVらしい、かっちりしたオフロードライクなルックス。そんなサイズの中に実現されたのが、そう、7人乗りシートだ。
テールゲートを開けると、そこにはフラットな荷室が用意されている。しかし、フロアマットを開けてみると、あ〜ら不思議(?)。そこにはコンパクトな3列めシートが収納されている。
シートアレンジは至極シンプルで、ループ状の紐を引くだけ。軽々と3列めのシートがそこに現れる。3列めシートへのエントリーは2列めシートを前にスライドさせ、わずかな隙間から乗り込まなくてはいけないから、日常使いでタフに3列めを使い倒すという用途には不向きかもしれない。だが、急な来客の送迎とかたまに友人を乗せる、なんていうときには十二分に対応するし、なんと3列めの乗員にまでUSB TypeCのポートが用意されているあたり、〈メルセデス・ベンツ〉の全乗員への気遣いが垣間見える。ちなみにISOFIX対応のチャイルドシートは計4座を設置可能。子だくさんでもどんとこい、というワケ。
インテリアはほかのラインナップとほぼ変更なし。唯一〈メルセデス・ベンツ〉のインターフェイスMBUXの画面内に、充電場所やエネルギーフローなど、BEV専用画面が用意されているほかは、内燃機関モデルからの乗り換えであろうが、違和感なく使えるようになっている。
ラインナップは2種。シングルモーターでFFの“EQB250”と前後にモーターを搭載するAWD(4MATIC)の“EQB350 4MATIC”だ。250ではフロントモーターが、350ではリアモーターが新設計になり、このおかげで先に発売されたEQAよりも航続距離を伸ばしている。
さて、肝心の乗り心地だが、簡潔にいえば350は「いかにも〈メルセデス・ベンツ〉!」と唸るほどの高級感と洗練、重厚感を実現している。対して250は、軽やかでEV的な加速や瞬発力を存分に味わえる。どちらも航続距離は468〜520km前半までと魅力的。しかも東京都なら自治体のものを含めて、なんと170万円もの補助金&税制優遇が! このデザインとユーティリティ、是非自分の目で確かめてみて!
★DATA 〈メルセデス・ベンツ〉EQB 350 4MATIC
●全長×全幅×全高:4685×1835×1705mm
●車両重量:2160kg
●ホイールベース:2830mm
●一充電走行距離(WLTCモード):468km
●フロントモーター最高出力:143kW/5800~7600rpm
●フロントモーター最大トルク:370N・m/0~3600rpm
●リアモーター最高出力:74kW/4500~1万4100rpm
●リアモーター最大トルク:150N・m/0~4500rpm
●システム最高出力:215kW(292PS)
●システム最大トルク:520N・m(53.0kgf・m)
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:870万円
●メルセデスコール
TEL:0120-190-610
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