このSUV、中身はスポーツカー! 〈マツダ〉CX-60
〈マツダ〉から注目の新型SUVが発表された。CX-60だ。2022年4月7日に初公開され、先日6月24日に受注を開始して以降、すでに話題沸騰。ご存じの方も多いのでは? メディアにはひと足早くそのルックスが公開されたのでレポートしたい。
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だがその前に、このCX-60がどんなプロフィールでどんな特徴を持っているのかお話ししておきたい。
CX-60は完全に新規開発されたFRプラットフォームを採用する、〈マツダ〉の新世代ラージ商品群の第一弾となるモデル。サイズ的には同社のミドルサイズSUV “CX-5“よりもほんの少し大きいくらいなのだが、FRらしいロングノーズ・ショートデッキでスポーツ感満載。〈マツダ〉らしい流麗なデザインが、このクルマではますます研ぎ澄まされているように見える。
写真はすべて〈マツダ〉CX-60 XD-ハイブリッド プレミアムモダン
サラッと触れたからここでもう一度言っておきたいのだが、このCX-60は〈マツダ〉肝いりの“FRレイアウト”を叶えているのだ。FFでは到底実現できることのない伸びやかなデザインは、メカとしての性能美でもある、というワケ。
ボンネットフードに収納されるのは4種類のパワートレーンだ。直列4気筒 2.5ℓのガソリンエンジンモデル(スカイアクティブG 2.5)、直列6気筒 3.3ℓクリーンディーゼルターボ(スカイアクティブD 3.3)、直列6気筒3.3ℓクリーンディーゼルターボ+48Vマイルドハイブリッド(eスカイアクティブD)、直列4気筒2.5ℓガソリンエンジン+プラグインハイブリッド(e-スカイアクティブPHEV)と、そのラインナップはどれもかなり魅力的。
そしてCX-60のもうひとつの魅力、それはこの長いボンネットフードの下に、直6エンジンを隠しているモデルがある、ということ。FR×直6エンジンは〈マツダ〉の永年の夢だったという。プレゼンテーションでも繰り返し“直6縦置き”、“FRレイアウト”という言葉が繰り返された。
〈マツダ〉のデザインは特に、余分な装飾を排除する“引き算”の方向にある。しかし、フロントのタイヤ上、ドア前あたりには矢じりのようなエンブレムが“あえて”配された。上級グレードではこのエンブレムの中に“INLINE6”(直列6気筒)の文字が入る。引き算でも引ききれない、〈マツダ〉の執念がここに集約されているというわけだ。
さらに心を掴むのは驚異のプライスタグ。なんとこのたっぷりサイズのSUVでありながら、最廉価の直4であるスカイアクティブG 2.5は299万2000円から! 最上位のe-スカイアクティブPHEVでも四駆の最上位で626万4500円。正直、コスパ最強といっても過言じゃない。
しかも内装は、廉価版でも全く質感に遜色なし。しかし、こうなってくると好みの1台を選ぶまでが至難の業! う〜ん、悩ましい。
★DATA 〈マツダ〉CX-60 XD-ハイブリッド プレミアムモダン
●全長×全幅×全高:4740×1890×1685mm
●車両重量:1940kg
●ホイールベース:2870mm
●エンジン:3.3ℓ直列6気筒DOHC24バルブ直噴ターボ
●エンジン最高出力:187kW(254PS)/3750rpm
●エンジン最大トルク:550Nm(56.1kgm)/1500~2400rpm
●モーター最高出力:12kW(16.3PS)/900rpm
●モーター最大トルク:153N・m(15.6kgm)/200rpm
●トランスミッション:8速オートマティック
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:547万2500円~
●マツダコールセンター
TEL:0120-386-919
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