【人気】“パンダ顔”の復刻〈ハミルトン〉は
長~く愛せて、出来がいい!
年を重ねた大人ともなると、ヴィンテージの魅力に惹かれるもの。というのも、これまでの豊富な経験と知識によって、物事の普遍的な価値がわかってくるから。それは時計にも当てはまる。もちろんモダンな顔つきのモデルにも、それなりのよさがある。けれども、ヴィンテージ顔をした時計には、長く愛用できるような、なんともいえない味わい深さが備わっている。それはモノを大切に使い続ける、“サステナビリティ”が叫ばれているご時世だからこそ、ひと際大きな魅力となるはず。たとえば、今回ご紹介する〈ハミルトン〉のイントラマティック オートクロノは、まさにそんな時計!
白カップ7800円(ファイヤーキング/セカンドブーム)
〈ハミルトン〉の新作は、イントラマティック オートクロノ。ご覧のように、パンダ顔が特徴で、ヴィンテージな雰囲気を漂わせている1本だ。それもそのはず、こちらは1968年に発表されたモデルの復刻版。パンダダイヤルとして親しまれた名作“クロノグラフ A”が元ネタになっている。
まず目に入るのは、ツーカウンタークロノグラフダイヤル。う~ん、これはまさにパンダ顔。ベースはオフホワイトで彩色し、3時位置の30分積算計と、9時位置の秒表示のサブダイヤルはブラック。この色のバランスが最高にいい。そう思えるのは、この時計が単に懐古趣味に陥ることのない、普遍の価値を持っているから。シンプルだけど飽きのこないデザインこそが、長年にわたって愛されてきたゆえんだろう。さらにサブダイヤルはレコード引きで装飾。外周部にあるタキメーターとともにヴィンテージ感を引き立てている。
また、12時位置にあるブランドのロゴは、当時使われていた斜体ロゴなのも泣かせるポイント。そして6時位置には日付表示を備え、針とインデックスには夜光塗料のスーパールミノバを塗布するなど日常使いにも対応。このへんは使い勝手のよさに繋がっている。
さらにこちらのタイムピースの魅力を後押しするのが、手の込んだミラネーゼブレス。編みこんだような形が特徴で、見た目がなんともドレッシーでお洒落。ヴィンテージさの中に、モダンなイマドキ感を絶妙にブレンド。金属のパーツを網目のように繋ぎ合わせているので、しっとりと手に巻き付くようでフィット感はかなりいい。これなら快適なつけ心地が楽しめる。
キャリバーはH-31を搭載。パワーリザーブが約60時間なのは、嬉しいところ。ケースの右側にはクロノグラフを操作するプッシュボタンと、大ぶりのねじ込み式リュウズを配置。リュウズにはブランドロゴが鎮座している。
ケース径40㎜、自動巻き、SSケース&ミラネーゼブレス、100m防水。各26万9000円(以上ハミルトン/ハミルトン スウォッチ グループ ジャパン)
そんなクラシックでドレッシーなミラネーゼクロノ。お洒落に着こなすなら、トップにはオフホワイトか黒のジャケットを持ってくると手元との連動が楽しめて好バランス。ダイヤルのカラーと服を合わせることで統一感が生まれ、かつ上品さも保てるってもの。さらにこの時季は、ジャケットがコーデュロイ素材なら暖かみがあるうえヴィンテージ顔をした時計の雰囲気ともマッチ。味な着こなしで、まわりからも一目置かれるかも⁉
白コットンジャケット7万3000円(アワー レガシー/Safari Lounge)、白Tシャツ2万5000円(マルセロ ブロン/Safari Lounge)、手に持ったグリーンカップ1万2800円(ファイヤーキング/セカンドブーム)
デニムとカメラはスタイリスト私物
「クロノもいいけど、シンプルな時計も好みなんだよね〜」。そんな人にオススメなのが、イントラマティック オート。こちらは3針のモデルで、シンプルで洗練された見た目が特徴。さらに色使いも、復刻クロノグラフと同じだから、ヴィンテージ感もこの上なし。落ち着いたトーンが楽しめるから、大人の手元にこそふさわしい1本といえるだろう。
ケース素材にはステンレススチールを採用。ポリッシュ仕上げを施し、ピカピカに磨き上げているから高級感あり。文字盤は、ベースにブルーを配色。褪せた色味が、クラシックな風合いを演出している。外周部にはオフホワイトのチャプターリングを装備。これは分を表示するリングで、視認性を高めてくれるものだ。
ラグはケースに溶接されたタイプで、スポーツウォッチによく見られる一体型にはない、エレガントさが魅力。ストラップは、ブラウンのカーフストラップを組み合わせている。これによりグッと渋さが増し、味わいのある見た目に仕上がっている。
さらに興味を惹くのが、ムーブメント。非磁性合金素材を使用したニヴァクロン製ヒゲゼンマイを採用しているのだが、これはシリコン製ゼンマイのように耐磁性に優れた新素材で、高い精度を約束。おまけにパワーリザーブが約80時間なのだから恐れ入る。見た目はヴィンテージだけど、中身は最新の技術を搭載。これって、実に理想的な1本じゃない?
ケース径40㎜、自動巻き、SSケース、カーフストラップ、50m防水。各11万5000円(以上ハミルトン/ハミルトン スウォッチ グループ ジャパン)
3針モデルもクロノモデルと同様に、針とインデックスにスーパールミノバを塗布し、6時位置に日付表示を配置。デイリーユースに適した仕様となっている。
長~く愛用できるデザインを備え、着こなしに大人の渋さを加味してくれる〈ハミルトン〉の新作ヴィンテージウォッチ。波乱の一年を乗り越えた自分へのご褒美として、1本いかが!?
●ハミルトン スウォッチ グループ ジャパン
TEL:03-6254-7371
URL:www.hamiltonwatch.jp
※着用アイテムの問い合わせ先
●セカンドブーム
TEL:03-3462-1721
●Safari Lounge
URL:safarilounge.jp
photo : Tomoo Syoju (BOIL) styling : Showta Nogami